青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

鳳凰デフ、薄煙に踊る

2017年05月25日 21時18分10秒 | 秩父鉄道

(赤プレパレオ、矢那瀬を行く@波久礼~樋口間)

武川で貨物を撮影した後は、パレオエクスプレスの撮影ポイントである矢那瀬のストレートへ。撮影場所が国道沿いの4種踏切なので、子供には「お父さんから離れない事」と「ファインダー覗いたら絶対に動かない事」をきちんと説明しカメラを構えます。最高気温が34℃になったこの日の秩父。元々秩父は周辺住民への配慮もあってあまり煙を出さないらしいのですが、SLパレオの煙も真夏のそれ。陽炎にやや色が付いた程度の薄煙でした。


矢那瀬からのんびり先回り出来るかと思いきや、天気のいい日曜日なのでR140の長瀞周辺の流れがすこぶる悪い。野上から川を渡って荒川対岸の県道へ回り込み、長瀞の停車時間を使って先行。どこで撮ろうか迷いましたが、子供が「秩父っぽいところで撮りたい」とか漠然とした事を言い始めた。秩父っぽいところって何だ?という問いに父親の回答はココ。武州原谷の太平洋セメント秩父工場脇のストレート。秩父と言えば武甲山とセメントと芝桜、グルメは豚みそとわらじカツに味噌ポテト!


秩父の停で追い越して、最後は武州中川の安谷川の鉄橋。赤プレ&デフに鳳凰をあしらったこのデザインは、今日限りの組み合わせなのだとか。極めてきついトップライトの時間帯、黒い被写体を写すには露出をかなり吹っ飛ばさないといけないんだけど、どうしてもヘタレってアンダー気味になってしまうねえ…

終点の三峰口まであと少し。チラリと見えたキャブの中、機関助士さんの投炭の手も緩むことがありません。


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