(AM5:00の始発駅@森宮野原駅)
森宮野原の春の朝。山の萌黄、里の芽吹き、鳥のさえずり、春霞んだ空から柔らかく昇ってくる太陽の光。北信の山峡の小駅で迎えるさわやかな朝。昨晩遅くにそれぞれ十日町と戸狩からやって来た単行のキハ110が、一つ屋根のホームの向こうとこっちでつかの間の休息。そろそろ目覚めの時間だよとばかりに詰所から運転士がやって来て、キハのエンジンのスイッチを投入しました。
朝を迎えて、再びそれぞれにもと来た方へ旅立って行くキハ110。5:37発の長岡行きの1123D(左)は、長岡で快速列車に連絡して、新潟へ8:31に到着出来るダイヤ。かたや6:14発の戸狩行き162D(右)は、戸狩で長野行きに乗り換えると飯山で東京行きのはくたかの1番列車に乗り継げるようになっていて、東京へは9:20に到着出来る。利用する乗客の数は少なくとも、それぞれがよく練られたダイヤになっているのも見逃せないところです。
静かに響くカミンズエンジンのアイドリング音が心地よい。
ひんやりとした空気の中で、早起きが三文の得という言葉がしみじみと分かるような時間が流れていました。