桜井市の江包(えっつみ)・大西地区には、お綱(つな)祭りという綱掛行事が伝わる。私は大西に住む会社の同僚に教えてもらい、3年前に初めて訪ね、その迫力に圧倒された。毎年、建国記念の日(2/11)に催される祭りである。今回、再訪することにした。
※お綱祭り(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/4d17e8e070a7c20f3e4f5d5d5f69ea68
女綱(大西地区)
祭好人さんのブログによると《朝、各地区の神社から、江包は、男性の象徴を示す男綱を、大西は女綱を担ぎ出す。どちらも700キロ程もある大綱で、100m程度の尾綱がついている。途中慶事のあった家を祝ったり、田んぼで泥相撲を取ったりしながら綱の行列は昼前にやっと素盞鳴神社までたどりつき、入舟の儀式(男綱と女綱の合体)がとりおこなわれる》。
http://blogs.yahoo.co.jp/mimatyu2000/54205217.html
素盞鳴(スサノオ)神社に到着した女綱。広げると輪っかの形になる
《女綱の方が先に素盞鳴神社に到着する。仲人役がまだ泥相撲をとっている男綱を呼び使いにいくが、7度半行き来があってやっと男綱は動き出し、おごそかに入舟の儀式がはじまる》。
泥相撲(江包地区)
《昔、大洪水があって上流の三輪から2人の神様が流がれ着かれた。江包は素戔嗚尊(すさのおのみこと)、大西は稲田姫(古事記でいう櫛稲田姫のこと)をお助けした。その後、毎年正月に結婚式をあげられることになったという伝えがある。古くからの田遊び祭りで、豊作をあらかじめ祝う儀式である》。
村の長老たち
素盞鳴神社の宮司さん
江包福寿会の女性会員さんによる模擬店。みたらし1本70円、釜飯は200円
写真でご覧のとおり、ものすごい数の見物人である。3年前の3倍くらいにはなっている。2つの写真教室がバス2台を連ねてやってきたそうだが、他にも「ふたかみ史遊会」(二上山博物館)の団体さんが、「奇祭・お綱まつりと纏向古墳群見学」というパンフレットを片手に、祭りを見物していた。この祭りも、ようやく広く認知されてきたようだ。
動き始めた男綱(江包)
素盞鳴神社で入舟(合体)の儀式
裏から見ると、こういう感じ
めでたく合体した後は、記念撮影が行われた。この若い2人は新婚さんである。ご主人は、男綱を先頭で担いでおられた。子宝に恵まれますように。
「祭りは神事であり、観光行事ではない」という意見も一方ではあるだろう。しかし、このような日本の伝統行事を、たとえ観光気分であっても、わざわざ足を運び、またこの行事を守ってこられた村の方に接することは、意義のあることだ。人が増えると事故の心配も出てくるが、見物される皆さんは、ぜひ節度を守り、また村の方に敬意を表しつつ、この素晴らしい伝統行事を見守っていただきたいと思う。
最後に《アクセス JR桜井線「巻向駅」から西へ徒歩二十分で江包に着き初瀬川をはさんで南側が大西 自動車の方が便利 西名阪 郡山インターより南東(二十四号線)に 30分》。
※お綱祭り(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/4d17e8e070a7c20f3e4f5d5d5f69ea68
女綱(大西地区)
祭好人さんのブログによると《朝、各地区の神社から、江包は、男性の象徴を示す男綱を、大西は女綱を担ぎ出す。どちらも700キロ程もある大綱で、100m程度の尾綱がついている。途中慶事のあった家を祝ったり、田んぼで泥相撲を取ったりしながら綱の行列は昼前にやっと素盞鳴神社までたどりつき、入舟の儀式(男綱と女綱の合体)がとりおこなわれる》。
http://blogs.yahoo.co.jp/mimatyu2000/54205217.html
素盞鳴(スサノオ)神社に到着した女綱。広げると輪っかの形になる
《女綱の方が先に素盞鳴神社に到着する。仲人役がまだ泥相撲をとっている男綱を呼び使いにいくが、7度半行き来があってやっと男綱は動き出し、おごそかに入舟の儀式がはじまる》。
泥相撲(江包地区)
《昔、大洪水があって上流の三輪から2人の神様が流がれ着かれた。江包は素戔嗚尊(すさのおのみこと)、大西は稲田姫(古事記でいう櫛稲田姫のこと)をお助けした。その後、毎年正月に結婚式をあげられることになったという伝えがある。古くからの田遊び祭りで、豊作をあらかじめ祝う儀式である》。
村の長老たち
素盞鳴神社の宮司さん
江包福寿会の女性会員さんによる模擬店。みたらし1本70円、釜飯は200円
写真でご覧のとおり、ものすごい数の見物人である。3年前の3倍くらいにはなっている。2つの写真教室がバス2台を連ねてやってきたそうだが、他にも「ふたかみ史遊会」(二上山博物館)の団体さんが、「奇祭・お綱まつりと纏向古墳群見学」というパンフレットを片手に、祭りを見物していた。この祭りも、ようやく広く認知されてきたようだ。
動き始めた男綱(江包)
素盞鳴神社で入舟(合体)の儀式
裏から見ると、こういう感じ
めでたく合体した後は、記念撮影が行われた。この若い2人は新婚さんである。ご主人は、男綱を先頭で担いでおられた。子宝に恵まれますように。
「祭りは神事であり、観光行事ではない」という意見も一方ではあるだろう。しかし、このような日本の伝統行事を、たとえ観光気分であっても、わざわざ足を運び、またこの行事を守ってこられた村の方に接することは、意義のあることだ。人が増えると事故の心配も出てくるが、見物される皆さんは、ぜひ節度を守り、また村の方に敬意を表しつつ、この素晴らしい伝統行事を見守っていただきたいと思う。
最後に《アクセス JR桜井線「巻向駅」から西へ徒歩二十分で江包に着き初瀬川をはさんで南側が大西 自動車の方が便利 西名阪 郡山インターより南東(二十四号線)に 30分》。