面白いニュースが飛び込んできた。昨日(9/21)配信された「平城遷都1300年祭メールニュースvol.33」に載っていた「やまと11社寺 朝の祈りの回廊」である。《1300年祭で奈良の朝を体感するための試みが始まりました。「やまと11社寺 朝の祈りの回廊」。自由に参拝できる県内11社寺の「朝の勤行」や「朝拝」を紹介しようという取り組みです》。
《“春日大社「神主さんが案内する朝のお参り」午前6時30分~”“金峯山寺蔵王堂「朝座勤行」午前6時30分~”“十輪院「朝の勤行・体験作務」午前8時~”など、ほとんどの勤行が申込不要・無料で体験できます。これらは各社寺で従前より行われてきており、特に昨今、人気を集めているとのことです》。
9/14に記者発表されていて、上記に「各社寺で従前より行われてきており、特に昨今、人気を集めている」とあるとおり、従来実施されてきた取り組みをまとめて紹介した、という格好であるが、私は初めて知った。
報道資料に《パワースポットを巡り、多くの方に参拝いただくことで、より一層奈良の奥深さを体感いただく絶好の機会となって、周遊滞在型観光の拡大に繋がります》とあるように、これを宿泊観光振興の起爆剤にしたいという考えだ。
http://www.1300.jp/about/news/press/2010/pres100914.html
「パワースポット」という和製英語は、最近では広く知られるところとなった。要は「オカルト的なエネルギーが集中しているとされる場所」のことである。ネットで検索すると、「奈良のご利益さん」というサイトが見つかった。
http://www.goriyaku.kotomeguri.com/nara/spot/spot.html
さて今回発表されたのは、石上神宮(天理市)、 帯解寺(奈良市)、 春日大社(奈良市)、金峯山寺(吉野町)、 興善寺(奈良市)、 極楽寺(安堵町)、十輪院(奈良市) 、朝護孫子寺(平群町)、 東光院(奈良市)、長谷寺(桜井市)、 霊山寺(奈良市)である(50音順)。各社寺で体験できる内容は、以下のリーフレットをご参照いただきたい。
※リーフレット(表紙)(PDF:2,349KB)
http://www.1300.jp/about/news/press/2010/documents/0914-2.pdf
※リーフレット(見開)(PDF:2,375KB)
http://www.1300.jp/about/news/press/2010/documents/0914-3.pdf
例えば春日大社(奈良市)では、毎朝8:50頃から、神主さんと一緒に若宮社の参拝ができる(無料・申し込み不要。実施しない日もあるので、詳細は同大社のHPで確認のこと)。皇室御用達の帯解寺(奈良市)では毎月1日、7:30から30分、「安産・求子・諸願成就祈願法要」が営まれる(無料・申し込みは本坊寺務所。祈願申込者は祈願料が必要)。信貴山の朝護孫子寺(平群町)では、毎朝(4/1~9/末は5:45から30分、10/1~3/末は6:15から30分)、修法と勤行が体験できる(無料・申し込み不要)。
上記メールニュースには《「永い年月、自然と調和して在り続けてきた社寺の朝は格別です」と担当者。遠方の方には泊まりがけでの体験がおすすめ。奈良の朝は神秘に満ちています》とある。ぜひ県内にお泊まりいただき、ミステリアスな朝の雰囲気に触れ、勤行や作務などを体験し、奈良県の奥行きの深さを知っていただきたいものだ。