日本ミシュランタイヤは昨日(10/16)、『ミシュランガイド京都・大阪・神戸・奈良2013』の掲載店を発表した。県内の顔ぶれはほとんど変わらず、昨年1つ星を獲得していた「イ・ルンガ」(イタリア料理・奈良市)、「ゆう座」(寿司・奈良市)、「清澄の里 粟」(日本料理・奈良市)の3ヵ店がリストから姿を消し、掲載店数は22ヵ店となった(顔ぶれもランクも昨年と変わらず。昨年の掲載店リストは、こちら)。
奈良新聞(10/17付)によると《掲載数は昨年より3軒減ったが、同社のベルナール・デルマス社長は県内の評価を「『奈良にうまいものあり』が再確認できた」と指摘した》《料理雑誌「あまから手帖」編集顧問で県内の料理店を特集した経験のある門上武司さんは「本当の評価は5~10年してから。2年目で変化がないのは当然。ミシュランガイドによって奈良においしい食があることが証明された」と強調した》《ガイド本の発売は19日から。価格は2520円》。
22ヵ店の顔ぶれが変わらなかったのは、これらのお店が安定して美味しい料理を出しているということだろうが、昨年掲載されなかった名店(「菊水楼」、「割烹 つる由」、「アコルドゥ」など)が今年も入らなかったのはとても残念である。ミシュランの基準に合っていないのだろうか。
ともあれ、県下で22ヵ店が星を獲得したのは、素晴らしいことである。ミシュラン掲載を目標に、切磋琢磨してより一層、県下飲食店のレベルが向上することを期待したい。
※参考 毎日新聞(10/17付)「ミシュラン関西版 三つ星は3店減少 新たな店はなし」
仏タイヤメーカーのミシュランは16日、レストランなどを星の数で独自に格付けしたグルメガイド「ミシュランガイド京都・大阪・神戸・奈良2013」の内容を発表した。「関西版」の発行は4回目で、最高評価の三つ星は昨年より3店少ない計12店が獲得。新たに選ばれた店はなかった。三つ星の減少は09年のガイド発売以来、初めて。
三つ星の内訳は、京都5店▽大阪4店▽神戸(兵庫)2店▽奈良1店。このうち日本料理は10店で、同社が新たに革新的な料理を提供する店として設けた「イノベーティブ」では、2店が三つ星を獲得した。一方、昨年は三つ星を獲得した3店のうち、京都の日本料理「つる家」と、大阪のイノベーティブ(昨年は現代風フランス料理)「ハジメ」は二つ星に、もう1店は移転などに伴い今回は調査対象外となった。二つ星は計52店(昨年61店)で、一つ星からの昇格を含め、新規で選ばれた店はなかった。一つ星は213店(同224店)で、新たに15店が入った。
昨年に続き奈良で唯一、三つ星に選ばれた日本料理「和やまむら」の店主、山村信晴さん(59)は「客の数が増えて店は忙しく、三つ星の影響力の大きさを実感している」と語った。日本料理が多い京都で、現代風フランス料理店として初めて一つ星を獲得した「Moto※」のシェフ、前田元さん(35)は「京野菜や京都の川魚など、郷土の素材を大切にしていきたい」と話した。
◇「星の増減は欧州では当たり前」
三つ星から一つ星まで、昨年より獲得店数が減少した理由について、ミシュランの広報担当者は「料理のレベルが、ミシュランの認める基準に至らなかったと言える」と説明した。ミシュランガイドは覆面調査員が店を訪れ、素材の質▽調理技術の高さや味付けの完成度▽コストパフォーマンス--などを基準に格付けしている。日本ミシュランタイヤの森田哲史・社長室長は「基準は変えておらず、公平さには一番気をつけている。星の増減は欧州では当たり前になっている」と話した。
関西の食文化に詳しいフードコラムニストの門上武司さんは、「三つ星から二つ星に下がったとしても、料理の味は十分に世界で通用する。星が減ったことで、客が行きやすくなる店もあり、マイナス面ばかりではないはず」とコメントした。
ガイド日本語版(2520円)は、19日から発売される。【細川貴代、最上聡】※は「i」の上の「・」が2つ
奈良新聞(10/17付)によると《掲載数は昨年より3軒減ったが、同社のベルナール・デルマス社長は県内の評価を「『奈良にうまいものあり』が再確認できた」と指摘した》《料理雑誌「あまから手帖」編集顧問で県内の料理店を特集した経験のある門上武司さんは「本当の評価は5~10年してから。2年目で変化がないのは当然。ミシュランガイドによって奈良においしい食があることが証明された」と強調した》《ガイド本の発売は19日から。価格は2520円》。
22ヵ店の顔ぶれが変わらなかったのは、これらのお店が安定して美味しい料理を出しているということだろうが、昨年掲載されなかった名店(「菊水楼」、「割烹 つる由」、「アコルドゥ」など)が今年も入らなかったのはとても残念である。ミシュランの基準に合っていないのだろうか。
ともあれ、県下で22ヵ店が星を獲得したのは、素晴らしいことである。ミシュラン掲載を目標に、切磋琢磨してより一層、県下飲食店のレベルが向上することを期待したい。
※参考 毎日新聞(10/17付)「ミシュラン関西版 三つ星は3店減少 新たな店はなし」
仏タイヤメーカーのミシュランは16日、レストランなどを星の数で独自に格付けしたグルメガイド「ミシュランガイド京都・大阪・神戸・奈良2013」の内容を発表した。「関西版」の発行は4回目で、最高評価の三つ星は昨年より3店少ない計12店が獲得。新たに選ばれた店はなかった。三つ星の減少は09年のガイド発売以来、初めて。
三つ星の内訳は、京都5店▽大阪4店▽神戸(兵庫)2店▽奈良1店。このうち日本料理は10店で、同社が新たに革新的な料理を提供する店として設けた「イノベーティブ」では、2店が三つ星を獲得した。一方、昨年は三つ星を獲得した3店のうち、京都の日本料理「つる家」と、大阪のイノベーティブ(昨年は現代風フランス料理)「ハジメ」は二つ星に、もう1店は移転などに伴い今回は調査対象外となった。二つ星は計52店(昨年61店)で、一つ星からの昇格を含め、新規で選ばれた店はなかった。一つ星は213店(同224店)で、新たに15店が入った。
昨年に続き奈良で唯一、三つ星に選ばれた日本料理「和やまむら」の店主、山村信晴さん(59)は「客の数が増えて店は忙しく、三つ星の影響力の大きさを実感している」と語った。日本料理が多い京都で、現代風フランス料理店として初めて一つ星を獲得した「Moto※」のシェフ、前田元さん(35)は「京野菜や京都の川魚など、郷土の素材を大切にしていきたい」と話した。
◇「星の増減は欧州では当たり前」
三つ星から一つ星まで、昨年より獲得店数が減少した理由について、ミシュランの広報担当者は「料理のレベルが、ミシュランの認める基準に至らなかったと言える」と説明した。ミシュランガイドは覆面調査員が店を訪れ、素材の質▽調理技術の高さや味付けの完成度▽コストパフォーマンス--などを基準に格付けしている。日本ミシュランタイヤの森田哲史・社長室長は「基準は変えておらず、公平さには一番気をつけている。星の増減は欧州では当たり前になっている」と話した。
関西の食文化に詳しいフードコラムニストの門上武司さんは、「三つ星から二つ星に下がったとしても、料理の味は十分に世界で通用する。星が減ったことで、客が行きやすくなる店もあり、マイナス面ばかりではないはず」とコメントした。
ガイド日本語版(2520円)は、19日から発売される。【細川貴代、最上聡】※は「i」の上の「・」が2つ