tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

まほろばソムリエ企画の奈良交通バスツアーが、大好評!!

2012年10月18日 | 奈良検定
奈良まほろばソムリエ友の会(小北博孝会長)の活動が、読売新聞奈良版(10/16付)で紹介された。《合格者企画のツアー好評》《奈良まほろばソムリエ検定で最難関の「ソムリエ」に合格したメンバーは昨年6月、「友の会」を設立した。会員は現在約200人。9月には地元のバス会社と編さん1300年を迎えた古事記ゆかりの地を巡るバスツアーを実施し、メンバーの知識を生かした案内が好評だったという》。

《ガイドを務めた橿原市の亀田幸英さん(62)は「お客さんに満足してもらうことが何よりうれしい。今後もツアーを企画して活動の場を広げたい」と意気込む。地域振興に詳しい県立大の村田武一郎教授(地域計画論)は「検定の知識を生かした取り組みが地域の活性化につながる」と評価し、「親子で楽しめる工夫を凝らせば、受検者のすそ野もまだ広がる余地がある」と指摘する》。


奈良まほろばソムリエ友の会は、12年9月~13年3月までの間で6コース(1コースにつき2回開催=全12回)の「まほろばソムリエと行く!『古事記』をめぐるバスツアー」をプランニングした。旅行の実施は奈良交通である。全12回のうち3回分が終わった。評判はとても良く、アンケート結果ではほとんどのお客さまが「満足」と回答されていた。上記はそれを受けた記事である。

亀田幸英さんと前田昌善さんがガイドをされたツアーは「畝傍・香久山山麓に伝わる愛と絆の物語をたどる」(畝傍・香久山コース 9/15と9/23 会費5,800円)で、これは私も当ブログ記事「やじうま同乗記」で紹介させていただいたとおりである。10/14には小野哲朗さんと小出春美さんのガイドによる「古事記成立の立役者!太安萬侶と稗田阿礼ゆかりの地をゆく」(奈良・田原本・郡山コース)が実施され、これも好評だった。同コースの次回分(10/28 会費5,800円)には私も「やじうま見物」する予定なので、今から楽しみにしている。

その次(11/4と11/10)の「葛城山麓に鎮座する神々と出会う」(葛城コース 会費6,000円)には、ベテランの田原敏明さんとビギナーの私がガイドさせていただく予定なので、ぜひ皆さんもご参加いただきたい(ただし11/4は残席わずかなので、お早めに)。

12月以降の予定も決まっている(すべて会費は5,800円。3月のコースには私もガイドとして参加する)。お申し込み方法は、奈良交通のホームページをご覧いただきたい。
○神武東征の軌跡をたどる(宇陀コース)12/1(土)・12/16(日)
○御所・葛城に黎明期の大和を訪ねる(御所コース)3/10(日)・3/17(日)
○悲劇の英雄・ヤマトタケルの生涯に迫る(御所・天理コース)3/24(日)・3/30(土)


さて冒頭の読売新聞の記事は、前半では県下の「ご当地検定」の受験者数が低迷していることを報じている。

県内ご当地検定苦戦 まほろばソムリエ6割減 「奈良の柿」小学生の部廃止

県内で開かれる「ご当地検定」の人気が低迷している。主催者は県外でも受けられるようにしたり、合格者に特典を付けたりと懸命だが、受検者の減少に歯止めがかからないのが実情だ。(児玉圭太)

奈良商工会議所が2007年に始めた「奈良まほろばソムリエ検定」は、奈良の歴史や史跡、伝統工芸などを幅広く問う。初回は3544人が受検したが、2回目は2304人。3回目以降は東京都内にも会場を設け、合格対策の講義を開いているが、今年の6回目も当初の4割、1360人と振るわなかった。



県特産の柿にちなんだ「奈良の柿検定」は10年からスタート。初回は143人だったが、第2回は72人に半減したうえ、小学生の部が3人だったため、11月に開く3回目は小学生の部を廃止した。成績上位者に高級柿を贈ったり、検定後に柿の食べ比べを催したりと巻き返しに知恵を絞るが、主催する県果樹研究会の担当者は「予算は限られており、工夫にも限界がある」と話す。

06年からスタートし、難しさに定評がある「大和郡山・金魚検定」も同様に、受検者が伸び悩んでいる。ご当地検定は04年に始まった「京都検定」が火付け役となり、全国に広がった。財団法人・地域活性化センター(東京)によると、調査した08年には全国で約240の検定があったという。

ただ、センターが同年に行ったアンケートでは、回答のあった166検定の6割で回を重ねるたびに受検者が減っていた。多くが「合格者をどう活用するかが課題」としており、合格者の活躍の機会がないことが課題になっている。


記事はそのあと「こうした課題の解消に取り組む合格者もいる…」として、私が冒頭に引用した話に続くのである。「奈良まほろばソムリエ友の会」は、まさに合格者に「活躍の機会」を提供するために組成した団体である。全国のソムリエ合格者272人のうち198人(73%)が入会し、観光ガイドを行ったり、自主的な勉強会や研修ツアーを実施している。今年度中にはNPO法人化する。

なお上記の表に出ている「奈良まほろばソムリエ検定」の初回受験者3,544人には、「ご祝儀」が入っている。何しろウチの会社だけでも700人以上が受験したのである。第2回の2,304人がノーマルな状態だと思うが、それでも受験者数は△41%(△944人)なので、これは深刻である。

奈良検定は当初、2級も1級も難易度が高く、合格率30%という状態だったので敬遠されたのである。しかし最近は過去問からの出題が増えて(2級は5割、1級は2~3割、過去問から出題される)、合格率が60%台になったので、とても受験しやすくなっている。特に2級は、私が作った「ズバリ!奈良検定2級の要点整理」(PDF)と過去問だけで、楽々合格できる。

奈良を楽しむには、少しの知識がいる。知識があれば、奥深い奈良の魅力がよく分かる。そのための絶好のツールが「奈良まほろばソムリエ検定」なのである。次の奈良まほろばソムリエ検定(第7回)は、2013年1月13日(日)に実施される。申込み期間は本年11月1日~30日である。ぜひ、たくさんの方にチャレンジしていただきたい。


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