晴天に恵まれた9/27(日)、NPO法人奈良まほろばソムリエの会は「なら記紀万葉を味わい楽しむシリーズ講演会」の第3回として、「講演会と万葉歌ライブ」(13:30~15:30 於:桜井市立図書館)を開催した。午前中は「ガイド付きウォーク」(2コース)や「名物ランチと等彌神社参拝」など、それぞれ工夫を凝らしたイベントが行われた。なおこれらの催しは、県の補助事業(「記紀・万葉」県民活動支援補助金採択事業)に選ばれている。

この写真は、雑賀耕三郎さんのブログから拝借
私は「名物ランチと等彌神社参拝」のコースに参加した。11:00、桜井市のグルメスポットとして知られる「一語一笑(いちごいちえ)」に集合し、当会のカリスマ観光ガイド・雑賀耕三郎さんの卓話「春日大社と神鹿」とランチを堪能した。雑賀さんのお話の内容は、すでにご自身のブログにアップされているので、ぜひご覧いただきたい。

一語一笑の「六角弁当」
余談として、雑賀さんから面白い「おまじない」を教えてもらった。あたかも「ご真言」のように聞こえる。「オン ニコニコ ハラタテマイゾ(腹立てまいぞ)ソワカ」。キレそうになったとき、これを唱えて心を静めるのだそうだ。

等彌神社は佐藤宮司にご案内いただいた(トップ写真とも)

僭越ながら、私が代表参拝させていただいた(近藤則人さんの撮影)
美味しい食事と珈琲のあとは、等彌(とみ)神社へ。ここでは佐藤宮司のご案内でお参りするという有り難い趣向である(12:30~13:00)。ユーモアたっぷりの宮司のご説明に、ご参拝の皆さんは感心しておられた。私はあらかじめ「代表参拝を」とのお話をいただいていたので、上着とネクタイ着用でお参りしたが、これは暑くて大変だった。

13:30~14:00は、ジャスシンガー・芝山真知子さんの「万葉ジャズライブ」。ジャズに乗せて朗唱する万葉歌は、また格別の趣がある。圧巻は、バックスクリーンに映し出された明日香村などのビジュアル。芝山さんご自身の撮影だそうだが、本当に森の中などで聞いているような錯覚を覚えた。見事な演出だ。


ジャズライブのあとは、いよいよ本命・奥村和美さん(奈良女子大学教授)によるご講演「桜井市の万葉歌碑」。歌碑に登場する万葉歌に関するさまざまな解釈(訓読)を比較しながら、その意味を読み解いていくという、スリリングなお話だった。

額田王の「三輪山を然も隠すか雲だにも心あらなも(なむ)隠さふべしや」の「なも」と「なむ」の違いなど、興味深くお聞きした。なお万葉集の訓読に関する最新の研究成果は、岩波文庫の『万葉集』(2013年1月刊)に出ているということを初めて知った。これは買わなければ…。

午後のイベントには、ざっと数えて170人ほどの方が参加されていた。今回のイベント成功の陰には、奈良まほろばソムリエの会の多くの役員・会員さんのご努力があった。関係者の皆さんには、厚く御礼申し上げる。

奈良まほろばソムリエの会・小北理事長の閉会挨拶
参加された皆さん、次回は12/19(土)で、朝からガイド付きウォーク、午後一番からは橿考研・学芸課長の講話(記紀絵画)、そのあと長岡理事と私の研究発表(弘法大師・空海に関する肩の凝らないお話)、そのあとは懇親会(忘年会)と、盛りだくさんな内容である。ご興味のある所だけ、ご参加いただければ結構かと。
皆さん、次回もどうぞよろしく!

この写真は、雑賀耕三郎さんのブログから拝借
私は「名物ランチと等彌神社参拝」のコースに参加した。11:00、桜井市のグルメスポットとして知られる「一語一笑(いちごいちえ)」に集合し、当会のカリスマ観光ガイド・雑賀耕三郎さんの卓話「春日大社と神鹿」とランチを堪能した。雑賀さんのお話の内容は、すでにご自身のブログにアップされているので、ぜひご覧いただきたい。

一語一笑の「六角弁当」
余談として、雑賀さんから面白い「おまじない」を教えてもらった。あたかも「ご真言」のように聞こえる。「オン ニコニコ ハラタテマイゾ(腹立てまいぞ)ソワカ」。キレそうになったとき、これを唱えて心を静めるのだそうだ。

等彌神社は佐藤宮司にご案内いただいた(トップ写真とも)

僭越ながら、私が代表参拝させていただいた(近藤則人さんの撮影)
美味しい食事と珈琲のあとは、等彌(とみ)神社へ。ここでは佐藤宮司のご案内でお参りするという有り難い趣向である(12:30~13:00)。ユーモアたっぷりの宮司のご説明に、ご参拝の皆さんは感心しておられた。私はあらかじめ「代表参拝を」とのお話をいただいていたので、上着とネクタイ着用でお参りしたが、これは暑くて大変だった。

13:30~14:00は、ジャスシンガー・芝山真知子さんの「万葉ジャズライブ」。ジャズに乗せて朗唱する万葉歌は、また格別の趣がある。圧巻は、バックスクリーンに映し出された明日香村などのビジュアル。芝山さんご自身の撮影だそうだが、本当に森の中などで聞いているような錯覚を覚えた。見事な演出だ。


ジャズライブのあとは、いよいよ本命・奥村和美さん(奈良女子大学教授)によるご講演「桜井市の万葉歌碑」。歌碑に登場する万葉歌に関するさまざまな解釈(訓読)を比較しながら、その意味を読み解いていくという、スリリングなお話だった。

額田王の「三輪山を然も隠すか雲だにも心あらなも(なむ)隠さふべしや」の「なも」と「なむ」の違いなど、興味深くお聞きした。なお万葉集の訓読に関する最新の研究成果は、岩波文庫の『万葉集』(2013年1月刊)に出ているということを初めて知った。これは買わなければ…。

午後のイベントには、ざっと数えて170人ほどの方が参加されていた。今回のイベント成功の陰には、奈良まほろばソムリエの会の多くの役員・会員さんのご努力があった。関係者の皆さんには、厚く御礼申し上げる。

奈良まほろばソムリエの会・小北理事長の閉会挨拶
参加された皆さん、次回は12/19(土)で、朝からガイド付きウォーク、午後一番からは橿考研・学芸課長の講話(記紀絵画)、そのあと長岡理事と私の研究発表(弘法大師・空海に関する肩の凝らないお話)、そのあとは懇親会(忘年会)と、盛りだくさんな内容である。ご興味のある所だけ、ご参加いただければ結構かと。
皆さん、次回もどうぞよろしく!