昨日(2/4)、奈良商工会議所5階大ホールで「第2回 Nara観光コンシェルジュアワード」(日本語ガイドの部)の公開最終選考会が開催された。最終選考に勝ち残ったのは登場順に、若尾壽紀さん、寺西誠一さん、前田康一さん、若林稔さん、安井永さんの5人。この中から最優秀賞と優秀賞が選ばれる。審査員は谷口宗男氏(奈良商工会議所副会頭)ら5人。
植野会頭の開会挨拶
ちなみに昨年(第1回)は、最優秀賞が友松洋之子さん、優秀賞が柏尾信尚さんと石田一雄さんの計3人で、すべてNPO法人「奈良まほろばソムリエの会」のメンバーだった。植野康夫氏(奈良商工会議所会頭)のあいさつの後、5人が次々と登場し、15分間の模擬ガイド(プレゼンテーション)を行った。当日の模様が毎日新聞朝刊と奈良新聞に掲載されている。毎日新聞奈良版(2/5)には、
佐紀盾列(さきたたなみ)古墳群をガイドする若尾壽紀さん
寺西誠一さんは、奈良交通の市内循環バスで奈良公園周辺を案内
観光ガイド技術競う コンシェルジュアワード
2020年の東京五輪に向けて、奈良観光ガイドのレベルアップを目指す「Nara観光コンシェルジュアワード」(奈良商工会議所、県主催)が4日、奈良市登大路町の奈良商工会議所で開かれた。
前田康一さん(奈良まほろばソムリエの会&なら・観光ボランティァガイドの会)は、東大寺をガイド
若林稔さん(今井町町並み保存会会長)はご出身・在住の今井町を熱く語った
安井永さん(奈良まほろばソムリエの会理事)は大神神社をガイド
Nara観光コンシェルジュは、高度な知識と話術、おもてなしの心を持った奈良の観光ガイドとして認定するもので、今年度で2回目となる。この日は、県内外から集まったボランティァ観光ガイドら60~70代の男性5人が、最終審査に登壇。大学教授ら審査員5人の前で、観光スポットの映像とともに、知識や技術を披露した。
審査の時間を利用して、講談師の旭堂南青さんが講談「安堵町 馬場塚の由来」を一席
来場者から選ばれた一般審査員10人も投票に参加し、最優秀賞には河合町の安井永(やすい・えい)さん(70)、優秀賞は橿原市の若林稔さん(76)が選ばれ、認定証が渡された。
英語ガイドの部では10人が選出、うち佐藤嘉智子さんが最優秀賞を受賞した
今回もレベルの高い5人がガイドの技量を競い合った。とてもユニークだったのが若林さん。茶人(橿原市今井町出身とされる今井宗久)に扮し、独特の「若林節」で故郷・今井町を熱く語り、優秀賞に輝いた。ご自身のFacebookには「たくさんの方に支えられたのはもちろん、発表の場に今井町を持てたことに、喜びと感謝の念でいっぱいです」とお書きになっていた。
大神神社のガイドで最優秀賞に輝いた安井永さんは、NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」のガイドグループ担当理事で、さすがの貫禄。『日本書紀』の「この神酒(みき)はわが神酒ならず 倭(やまと)なす大物主の醸(か)みし神酒 幾久(いくひさ)幾久~♪」をいいお声で堂々と朗唱、会場からはため息が漏れていた。
おお安井さんの手は、座禅の「法界定印(ほっかいじょういん)」を結んでいる!
安井さんはFacebookに「支援ありがとうございました。ガイドグループリーダーのプレッシャーがあってキツかったですが、何とか結果を残せてホッとしています」と書いておられた。
惜しかったのが前田康一さん。東大寺を詳しく分かりやすく語っていただき「これは優秀賞間違いなし」と期待したが、昨年(優秀賞は2人)と違って今年は優秀賞の枠が1人となっていて、惜しくも入賞を逃した。ぜひ来年、再チャレンジしていただきたいと思う。
奈良県の観光ボランティアガイドの数は多く、国内でもベスト5に入るほどだ。しかし長年「奈良のガイドレベルは低い」と陰口をたたかれていた。昨年と今年の「Nara観光コンシェルジュアワード」で、それが事実と異なることが証明された格好で、これはとても有り難いことである。
「Nara観光コンシェルジュアワード」は、来年も実施される。各市町村のボランティアガイドの皆さん、ぜひチャレンジしてください!
植野会頭の開会挨拶
ちなみに昨年(第1回)は、最優秀賞が友松洋之子さん、優秀賞が柏尾信尚さんと石田一雄さんの計3人で、すべてNPO法人「奈良まほろばソムリエの会」のメンバーだった。植野康夫氏(奈良商工会議所会頭)のあいさつの後、5人が次々と登場し、15分間の模擬ガイド(プレゼンテーション)を行った。当日の模様が毎日新聞朝刊と奈良新聞に掲載されている。毎日新聞奈良版(2/5)には、
佐紀盾列(さきたたなみ)古墳群をガイドする若尾壽紀さん
寺西誠一さんは、奈良交通の市内循環バスで奈良公園周辺を案内
観光ガイド技術競う コンシェルジュアワード
2020年の東京五輪に向けて、奈良観光ガイドのレベルアップを目指す「Nara観光コンシェルジュアワード」(奈良商工会議所、県主催)が4日、奈良市登大路町の奈良商工会議所で開かれた。
前田康一さん(奈良まほろばソムリエの会&なら・観光ボランティァガイドの会)は、東大寺をガイド
若林稔さん(今井町町並み保存会会長)はご出身・在住の今井町を熱く語った
安井永さん(奈良まほろばソムリエの会理事)は大神神社をガイド
Nara観光コンシェルジュは、高度な知識と話術、おもてなしの心を持った奈良の観光ガイドとして認定するもので、今年度で2回目となる。この日は、県内外から集まったボランティァ観光ガイドら60~70代の男性5人が、最終審査に登壇。大学教授ら審査員5人の前で、観光スポットの映像とともに、知識や技術を披露した。
審査の時間を利用して、講談師の旭堂南青さんが講談「安堵町 馬場塚の由来」を一席
来場者から選ばれた一般審査員10人も投票に参加し、最優秀賞には河合町の安井永(やすい・えい)さん(70)、優秀賞は橿原市の若林稔さん(76)が選ばれ、認定証が渡された。
英語ガイドの部では10人が選出、うち佐藤嘉智子さんが最優秀賞を受賞した
今回もレベルの高い5人がガイドの技量を競い合った。とてもユニークだったのが若林さん。茶人(橿原市今井町出身とされる今井宗久)に扮し、独特の「若林節」で故郷・今井町を熱く語り、優秀賞に輝いた。ご自身のFacebookには「たくさんの方に支えられたのはもちろん、発表の場に今井町を持てたことに、喜びと感謝の念でいっぱいです」とお書きになっていた。
大神神社のガイドで最優秀賞に輝いた安井永さんは、NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」のガイドグループ担当理事で、さすがの貫禄。『日本書紀』の「この神酒(みき)はわが神酒ならず 倭(やまと)なす大物主の醸(か)みし神酒 幾久(いくひさ)幾久~♪」をいいお声で堂々と朗唱、会場からはため息が漏れていた。
おお安井さんの手は、座禅の「法界定印(ほっかいじょういん)」を結んでいる!
安井さんはFacebookに「支援ありがとうございました。ガイドグループリーダーのプレッシャーがあってキツかったですが、何とか結果を残せてホッとしています」と書いておられた。
惜しかったのが前田康一さん。東大寺を詳しく分かりやすく語っていただき「これは優秀賞間違いなし」と期待したが、昨年(優秀賞は2人)と違って今年は優秀賞の枠が1人となっていて、惜しくも入賞を逃した。ぜひ来年、再チャレンジしていただきたいと思う。
奈良県の観光ボランティアガイドの数は多く、国内でもベスト5に入るほどだ。しかし長年「奈良のガイドレベルは低い」と陰口をたたかれていた。昨年と今年の「Nara観光コンシェルジュアワード」で、それが事実と異なることが証明された格好で、これはとても有り難いことである。
「Nara観光コンシェルジュアワード」は、来年も実施される。各市町村のボランティアガイドの皆さん、ぜひチャレンジしてください!