tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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地域再生大賞(第8回)の受賞式/南都銀行が「優秀賞」、全国の銀行で初!

2018年02月14日 | 奈良にこだわる
2月9日(金)永田町の都市センターホテル(東京都千代田区平河町2-4-1)で「第8回 地域再生大賞の授賞式」が開催された。当日は13時半から「表彰式・パネル討論」、17時半から「懇親会」(パーティ)で、私は表彰式・パネル討論のところに出席した。この日のスケジュールは、

13:30 開会 開会挨拶、来賓挨拶、審査講評
14:00 表彰
15:10 活動報告
16:00 パネル討論「長続きする地域づくり」
17:20 閉会挨拶
17:30 懇親会


という長丁場だった。同賞のサイトによると、


南都銀行河井重順・取締役常務執行役員(手前)と中南知也・公務・地域活力創造部長

地域づくりに取り組む団体にエールを送ろうと、地方新聞社と共同通信社が2010年度に設けた。各紙が都道府県から原則1団体ずつ計50団体を推薦し、専門家でつくる選考委員会が審査にあたる。これまでに表彰した団体は計400団体に達した。活動分野は産業振興や景観保護、子育て支援など多彩で、地域を考える輪が広がっている。



南都銀行は惜しくも大賞・準大賞は逃したものの「優秀賞」を受賞。同賞を受賞するのは、全国の銀行で初めて。同賞の選評によると、



南都銀行は、80年以上の歴史を持つ銀行で、奈良県に本店を構える唯一の地方銀行。2014年4月には、政府の「地方創生」の動きに呼応して「公務・地域活力創造部」を新設。観光業や林業をはじめとする地域産業の活性化に努める。


大賞を獲得した「陽気な母さんの店」(秋田県大館市)。主婦らが農産物を加工・販売


本当に、陽気な母さんたちだった

同行では様々な活動を行なっているが、大規模な設備投資や特殊な技能を必要とするものではなく、地方銀行として同行が有するヒト・モノ・カネ・情報をうまくつなぎ合わせ、創意工夫してユニークなプロジェクトに仕上げたものばかり。持続可能性(サステナビリティ)のある事業ばかりで「地方創生」の好事例と考える。


審査員に大賞・準大賞受賞者を交え、パネルディスカッションが行われた

《ヒト・モノ・カネ・情報をうまくつなぎ合わせ、創意工夫してユニークなプロジェクトに仕上げたものばかり》というところがいい。同行のニュースリリースによると、

第8回地域再生大賞「優秀賞」を受賞!
~ 全国の地方新聞社46紙と共同通信社の主催、銀行で全国初 ~

南都銀行(頭取 橋本隆史)は、地域づくりに挑む団体を支援するため、全国の地方新聞社46紙と共同通信社が設ける第 8 回地域再生大賞「優秀賞」を、全国の銀行で初めて受賞しました。

地域再生大賞は各紙により各都道府県から原則 1 団体ずつ推薦された計50団体を、専門家でつくる選考委員会(選考委員長:岡本義行法政大学大学院教授)が審査にあたります。平成22年度から設けられ、これまでに表彰された団体は400団体にのぼります。



当行が、観光業や林業等において、大規模な設備投資や特殊な技能を必要とせず、当行が有するヒト・モノ・カネ・情報をうまくつなぎ合わせ、創意工夫してユニークなプロジェクトを展開している活動を、地方銀行による「地方創生」の好事例として評価されました。

当行は、今回の受賞を励みとして、「地方創生」に向けた取組みを一層強化・加速し、役職員一同、地域経済の発展に貢献してまいります。



審査員の1人、大桃美代子(新潟県魚沼市出身)。自身も農業に取り組んでいる

ちなみに大賞を受賞した「陽気な母さんの店」の選評には《2001年に農産物直売所を開設して以来、加工品づくりや食堂、郷土料理・収穫体験、農産物宅配と幅広い活動に取り組んでいる。修学旅行生の受け入れでは、かつらをかぶり、セーラー服や学生服を身に着けた母さんたちが、ステージで秋田弁たっぷりの劇や歌を披露。農業の6次産業化、グリーンツーリズム推進をリードし、地域を元気づける。底知れない力の源泉は、朗らかで気さくな母さんたちのとびっきりの笑顔だ》とあり、なるほどこれは元気が出そうだ。

地方創生とは《安倍内閣が掲げる政策の一つ。地域振興、地域活性化、村おこしなどとほぼ同義だが、閣僚に地方創生担当大臣を充て、内閣府におかれた「まち・ひと・しごと創生本部」を中心に、若者の就労・結婚・出産の支援、東京一極集中の是正、地域特性の発揮に向け環境を整備する》(「現代用語の基礎知識 2017」)というものだ。

疲弊する地方において「まち・ひと・しごと」を創生するため、地方銀行に課せられた責務は大きい。「活力創造銀行」をめざす同行には、今回の受賞を弾みに、奈良県の活性化に大いに寄与していただきたい。
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