tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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日本遺産(2018年度)に13件が認定!

2018年06月19日 | 観光にまつわるエトセトラ
文化庁は今年度(平成30年度)の日本遺産として13件を認定した(申請および認定された市町村の情報は文化庁のサイトに出ている)。TSUTAYAのニュースサイト(T-SITE)によると、

ストーリーから地域の魅力を繙く。平成30年度「日本遺産」に13件が認定
「日本遺産」とは、文化庁が認定した、地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化や伝統を語るストーリー。文化財の保護に留まらず、それを発信することで有形・無形のさまざまな魅力を多くの人に伝え、観光・産業の活性化につなげることを目的としています。

平成27(2015)年度から認定がスタートし、2020年までに100カ所を「日本遺産」として認定するのが目標。4年目となる平成28(2018)年度は、5月24日(木)に13の新しいストーリーが選ばれ、その認定証交付式が行われました。

今年度は、鬼退治伝説に関係する史跡などで構成される「『桃太郎伝説』の生まれたまちおかやま」、紅花栽培と交易が生んだ豊かな富と文化に関する「山寺が支えた紅花文化」などが認定。今回の認定式では各ストーリーをモデルの冨永愛さんが朗読し、その魅力を伝えました。

「世界の舞台でモデルとして活動してきた中で、日本の文化や歴史の魅力やそれを知る重要性を強く感じた」と語った冨永さん。今回着た着物は、平成29年度に「日本遺産」に認定された丹後ちりめんの特注品だそうです。

また、日本遺産大使として女優・武井咲さん、歌手・きゃりーぱみゅぱみゅさんなど7名が就任し、認定証交付式には、料理人の村田吉弘さんと三國清三さん、歌舞伎俳優の五代目中村時蔵さんらが出席しました。

今年度の認定をもって、「日本遺産」は計67件に。日本各地の魅力を点ではなく面で捉えるこの試みでは、国内だけでなく広く海外への情報発信も目指しているそうです。買い物よりも得がたい体験を求め、我々日本人でもなかなか足を向ける機会がない場所を訪れる外国人観光客が増加している昨今。「日本遺産」を知ることは、自分たちの国に眠る唯一無二のストーリーたちを再認識するよいチャンスとなりそうです。


日本遺産の申請は市町村が行うことになっているが、奈良県内の市町村は、大津市が事務局を務めた《観音巡礼の根源・西国三十三所観音巡礼~1300年間継承されてきた「巡礼」の原風景~》に「高取町,明日香村,桜井市,奈良市」が加わった程度で(認定は見送られた)、単独での申請はなかった。全国で76件もの申請がなされたというのに、これは誠に残念なことである。

「申請にかかる市町村の事務負担が大きい」「認定されても観光客の増加につながりにくい」という声も聞くが、長い目で見れば、確実にプラスになることは明白だ。1300年以上の歴史があり、全国に誇れるナンバーワン、オンリーワンに恵まれた奈良県内市町村は、ぜひ積極的に挑戦してもらいたいものだ。
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