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昨日(1/29)、奈良県主催の古事記完成1300年記念シンポジウム「日本の原風景に出会う古事記の世界」が「ル テアトル銀座」(東京都中央区銀座)で開催され、大盛況だった様子である。このシンポジウムに先立ち、県観光局はガイドブック「なら記紀・万葉名所図会~古事記編~」を発刊するとともに、HP「なら記紀・万葉」をスタートさせた。HPスタートのニュースは、今朝(1/30)のNHK総合テレビでも報じていた。
シンポジウムについて、読売新聞奈良版(1/30付)は「神話の舞台に思いはせ 銀座で記念シンポ 探し歩くの楽しい 770人参加」という見出しで、大きく報じていた。リード文は《東京・銀座で29日開かれた古事記完成1300年記念シンポジウムで、県が2020年まで展開する「記紀・万葉プロジェクト」が本格的なスター・卜を切った。ゆかりのある各県の知事やマンガ家・里中満智子さんが、神話の舞台とされる名所や古事記に込められた価値観などを語り、約770人を歴史ロマンにいざなった》である。
《ゆかりの地サミットでは、5県の知事が観光PRを展開。荒井知事は「奈良には癒やしのパワーがある。古事記の一節を言いながら歩くと健康になれる」と話すと、島根県の溝口善兵衛知事も「昔のままの風景が残り、古代、神話の世界を身近に楽しんでもらえる」とアピール。福井県の西川一誠知事は「古事記に越前ガニが登場する」と地元が誇る食の魅力を訴えた。鳥取県の平井伸治知事は東日本大震災を踏まえ、「絆を結んでもう一度再生を果たす。そういう意味で記紀万葉を語り合えたら」とし、宮崎県の河野俊嗣知事も「古事記には祖先の体験に基づく世界観、哲学が込められている。自然との共生や畏敬の念を、子供たちに伝えたい」と話した》。
《東京都杉並区の会社員鵜沢朋子さん(36)は「各県の“お国自慢”のようで面白かった」と言い、万葉集が好きという八王子市の清野富子さん(71)は「古事記は天皇の歴史の羅列と思っていたが、もう一度ひもといてみたい」と興味深そうに話した。里中さんは講演で古事記について、「1300年前の人たちの感性や価値観が表れていると思う。ギリシャ神話や東南アジア(の伝承)にも古事記とそっくりの話があり、読み比べてもらえれば」と語りかけた。江戸川区の会社員柴田正和さん(42)は「古事記に書かれた地を探していくのも楽しい」と話した。会場では、奈良や三重など9県の観光ブースが登場。奈良県が作成した観光ガイドブック「なら記紀・万葉名所図会~古事記編~」も先行配布され、品川区のパート難波幸子さん(45)は「写真がきれいでとてもステキ。友達にもあげたい」と喜んいた》。装いも新たなNEWせんとくんと、平成伎楽団によるダンス・パフォーマンスも好評だったそうだ。
YOMIURI ONLINE(1/29発信)には「古事記1300年、ゆかりの地でイベント多彩」という記事も載っていた。《日本最古の歴史書「古事記」が編さんされてから、今年で1300年になる。神話の舞台となった宮崎、島根、兵庫県や編さんの地、奈良県などの古事記にゆかりのある各県は、観光客誘致につなげようと多彩なイベントを計画。関係者は「国のあり方が問われる今こそ、国を築いた先人の思いに触れ、元気を取り戻して」と話している》。
《古事記でニニギノミコトが降り立った天孫降臨の地とされる宮崎県は、1月から宮崎市の青島神社や西都市の都萬(つま)神社などをガイド付きのバスで巡る「神話巡りワンコインツアー」(定員約40人)を開始。参加費500円で、週末を中心に3月まで計20回を予定している。22日までの7回のうち、5回がほぼ満員で、2月も大半が予約で満杯。県観光推進課は「予想以上の人気で、4月以降も神話を生かしたイベントを考えたい」とし、口蹄疫(こうていえき)や新燃岳噴火で落ち込んだ観光業立て直しの起爆剤の一つに位置付けている。一方、宮崎に関連があるもう一つの歴史書「日本書紀」も2020年に編さん1300年を迎える。県は同年まで記念事業を続ける方針で、2月に市町村や民間団体などと協議会を設け、内容を検討する》。
《ヤマタノオロチ退治やオオクニヌシノミコトの国譲りで知られる島根県は7~11月、「神話博しまね」を県内各地で開催。神話の世界を表した映像の上映や石見神楽(いわみかぐら)を披露する。国譲りの後、オオクニヌシは幽界(黄泉国(よみのくに))に籠もり、人々の縁を結んでいると考えられるようになったといい、県の担当者は「東日本大震災後に見直された人と人のつながりを感じてほしい」と話す。「国生み」神話の舞台・淡路島(兵庫県)の伊弉諾(いざなぎ)神宮では2月19日、記念大祭を予定。神話をテーマにした兵庫県主催のシンポジウムも開かれる》。
《編さんの地・奈良県は今月29日、東京で宮崎、鳥取、島根3県と「ゆかりの地サミット」を開催。講演を予定しているマンガ家、里中満智子さんは「危機を乗り越え、国をつくった祖先たちを知れば、内から湧き上がるような誇りを持てる」と話す。旅行業界も注目。クラブツーリズム(東京)は島根県や奈良県を訪ねる企画商品を順次、発売し、宮崎県内を巡る3月のツアーは定員の25人がすでに満員で、2回分を追加した。日本旅行(同)の時永幸雄さんは「古事記ゆかりの地はパワースポットぞろいで、元気になりたい人向け」という》。
古事記が献上されたのは、今からちょうど1300年前の和銅5年1月28日。この日にちなんで大神神社(桜井市三輪)では、菅野雅雄氏(元中京大学教授)による「『古事記』撰進千三百年~古事記の成立まで~」という講演が行われたそうだ(1/28「第193回 三輪山セミナー」)。
ここへきて、古事記イヤーにちなむイベントなどが続々登場していることは、とても有り難いことである。古事記イヤーの今年は、「古事記」をキーワードに観光を盛り上げよう!
シンポジウムについて、読売新聞奈良版(1/30付)は「神話の舞台に思いはせ 銀座で記念シンポ 探し歩くの楽しい 770人参加」という見出しで、大きく報じていた。リード文は《東京・銀座で29日開かれた古事記完成1300年記念シンポジウムで、県が2020年まで展開する「記紀・万葉プロジェクト」が本格的なスター・卜を切った。ゆかりのある各県の知事やマンガ家・里中満智子さんが、神話の舞台とされる名所や古事記に込められた価値観などを語り、約770人を歴史ロマンにいざなった》である。
《ゆかりの地サミットでは、5県の知事が観光PRを展開。荒井知事は「奈良には癒やしのパワーがある。古事記の一節を言いながら歩くと健康になれる」と話すと、島根県の溝口善兵衛知事も「昔のままの風景が残り、古代、神話の世界を身近に楽しんでもらえる」とアピール。福井県の西川一誠知事は「古事記に越前ガニが登場する」と地元が誇る食の魅力を訴えた。鳥取県の平井伸治知事は東日本大震災を踏まえ、「絆を結んでもう一度再生を果たす。そういう意味で記紀万葉を語り合えたら」とし、宮崎県の河野俊嗣知事も「古事記には祖先の体験に基づく世界観、哲学が込められている。自然との共生や畏敬の念を、子供たちに伝えたい」と話した》。
《東京都杉並区の会社員鵜沢朋子さん(36)は「各県の“お国自慢”のようで面白かった」と言い、万葉集が好きという八王子市の清野富子さん(71)は「古事記は天皇の歴史の羅列と思っていたが、もう一度ひもといてみたい」と興味深そうに話した。里中さんは講演で古事記について、「1300年前の人たちの感性や価値観が表れていると思う。ギリシャ神話や東南アジア(の伝承)にも古事記とそっくりの話があり、読み比べてもらえれば」と語りかけた。江戸川区の会社員柴田正和さん(42)は「古事記に書かれた地を探していくのも楽しい」と話した。会場では、奈良や三重など9県の観光ブースが登場。奈良県が作成した観光ガイドブック「なら記紀・万葉名所図会~古事記編~」も先行配布され、品川区のパート難波幸子さん(45)は「写真がきれいでとてもステキ。友達にもあげたい」と喜んいた》。装いも新たなNEWせんとくんと、平成伎楽団によるダンス・パフォーマンスも好評だったそうだ。
YOMIURI ONLINE(1/29発信)には「古事記1300年、ゆかりの地でイベント多彩」という記事も載っていた。《日本最古の歴史書「古事記」が編さんされてから、今年で1300年になる。神話の舞台となった宮崎、島根、兵庫県や編さんの地、奈良県などの古事記にゆかりのある各県は、観光客誘致につなげようと多彩なイベントを計画。関係者は「国のあり方が問われる今こそ、国を築いた先人の思いに触れ、元気を取り戻して」と話している》。
《古事記でニニギノミコトが降り立った天孫降臨の地とされる宮崎県は、1月から宮崎市の青島神社や西都市の都萬(つま)神社などをガイド付きのバスで巡る「神話巡りワンコインツアー」(定員約40人)を開始。参加費500円で、週末を中心に3月まで計20回を予定している。22日までの7回のうち、5回がほぼ満員で、2月も大半が予約で満杯。県観光推進課は「予想以上の人気で、4月以降も神話を生かしたイベントを考えたい」とし、口蹄疫(こうていえき)や新燃岳噴火で落ち込んだ観光業立て直しの起爆剤の一つに位置付けている。一方、宮崎に関連があるもう一つの歴史書「日本書紀」も2020年に編さん1300年を迎える。県は同年まで記念事業を続ける方針で、2月に市町村や民間団体などと協議会を設け、内容を検討する》。
《ヤマタノオロチ退治やオオクニヌシノミコトの国譲りで知られる島根県は7~11月、「神話博しまね」を県内各地で開催。神話の世界を表した映像の上映や石見神楽(いわみかぐら)を披露する。国譲りの後、オオクニヌシは幽界(黄泉国(よみのくに))に籠もり、人々の縁を結んでいると考えられるようになったといい、県の担当者は「東日本大震災後に見直された人と人のつながりを感じてほしい」と話す。「国生み」神話の舞台・淡路島(兵庫県)の伊弉諾(いざなぎ)神宮では2月19日、記念大祭を予定。神話をテーマにした兵庫県主催のシンポジウムも開かれる》。
《編さんの地・奈良県は今月29日、東京で宮崎、鳥取、島根3県と「ゆかりの地サミット」を開催。講演を予定しているマンガ家、里中満智子さんは「危機を乗り越え、国をつくった祖先たちを知れば、内から湧き上がるような誇りを持てる」と話す。旅行業界も注目。クラブツーリズム(東京)は島根県や奈良県を訪ねる企画商品を順次、発売し、宮崎県内を巡る3月のツアーは定員の25人がすでに満員で、2回分を追加した。日本旅行(同)の時永幸雄さんは「古事記ゆかりの地はパワースポットぞろいで、元気になりたい人向け」という》。
古事記が献上されたのは、今からちょうど1300年前の和銅5年1月28日。この日にちなんで大神神社(桜井市三輪)では、菅野雅雄氏(元中京大学教授)による「『古事記』撰進千三百年~古事記の成立まで~」という講演が行われたそうだ(1/28「第193回 三輪山セミナー」)。
ここへきて、古事記イヤーにちなむイベントなどが続々登場していることは、とても有り難いことである。古事記イヤーの今年は、「古事記」をキーワードに観光を盛り上げよう!
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ところでしかし出雲は、老朽化した島根原発からわずか30km圏。ひとたび何かあれば、歴史もなにも。
福井だって、若狭湾に建ち並ぶ原発がひとつでもアウトになれば、越前ガニの価値は吹っ飛びます。「みけつくに」としての歴史や文化は、そこでお終い。
ほんとうに歴史を大切に思うのであれば、一刻も早く原発のない社会をめざしてほしいものです。百年後に「古事記1400年」を祝うためにも。
> 出雲、先月行ってきました。地元の方にあちこち案内していただき、古い歴史を抱き
> つづけている豊かな土地、さらに書かれた言葉でも物語が残されている凄みを感じました。
出雲はつくづく豊かな土地だと思いました。高い山がなく、海(湖)に面しているので雪があまり積もらず、平地で河水が豊富なので、稲作に適しています。荒神谷遺跡出土の358本もの銅剣を見ても、大和朝廷を脅かす大豪族がいても不思議ではありません。
> しかし出雲は、老朽化した島根原発からわずか30km圏。
日本で唯一、県庁所在地にある島根原発(中国電力)は、稼働を停止していました。この場所では、再稼働できないと思いました。