ずいぶん以前、同期のMくんから「明日香村に『神籬(ひもろぎ)』という、とても美味しい懐石料理屋があるよ」という話を聞いた。「おんだ祭り」で有名な飛鳥坐(あすかにいます)神社の斜め前にあり、お店の前は何度も通るのだが、入るタイミングを逃し続けていた。
お店のことは、新聞でも何度か読んだ。朝日新聞奈良版(09.4.15付)の《明日香「食」マップ》では、《飛鳥坐(あすかにいます)神社の眼前に位置することから、店名は「神宿る場所」の意味。古布細工店を改装し、03年に開店した》。
《手書きのメニューに、万葉歌が記された敷紙、店内のあちこちに飾られた季節の花々。女将(おかみ)の西川直子さん(57)は「何事も中途半端にせず、気持ちを込めている」と話す。料理に使う水も、吉野の山奥から3時間かけてくんでくるこだわりようだ》。
3/30(火)、同僚と村へ出張する機会があり、念願かなってランチをいただくことになった。予約なしでいただけるメニューは、「飛鳥鍋御膳」2500円と「天麩羅にゅうめん御膳」1500円の2種類である。私たちは、「天麩羅にゅうめん御膳」を注文した。
待つこと10分、まず紙鍋とたっぷりの野菜が運ばれてくる。これを煮ている間に、天ぷらが来る。からりと揚がったとても美味しい天ぷらである。ネタも油も、相当吟味されていることが分かる。天つゆではなく「抹茶塩」でいただくのだが、これもいい。
鍋の野菜に火が通ったところで、薬味をつけてひと口。新鮮な野菜の甘味とツユの昆布と鰹ダシがないまぜになって、絶妙のハーモニーを奏でている。これは「命のダシ」である。このダシは同店のいろんな料理のベースになっているそうだ(明日香さんからの情報によると、料理長さんは「吉兆」のご出身だとか)。
※参考:明日香さんのブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/asuka_sayasaya/56943663.html
野菜を平らげたあとはやや太めのそうめんを入れる。煮崩れしない麺が、うまい具合にダシを吸ってくれる(夏場はそのままいただくので、細いそうめんに変えるそうだ)。漬物も、ご飯に載ったちりめん山椒も、香り高いゆずシャーベットも、すべて手作りというこだわりである。
店内の様子がお店のホームページに出ているので、雰囲気がよく分かる。古い町家を活かした、ほっこり落ち着けるお店である。もとは夜も営業されていたそうだが、最近始めた「万葉おやき」(1個=200円)が大好評で、大量の注文をこなすため、昼のみの営業(2部制)に切り替えられたそうだ。
※神籬のホームページ(写真は、女将の西川直子さん)
http://love-asuka.jp/himorogi/index.html
前日までに予約すれば、茶粥懐石3500円や飛鳥鍋懐石4800円をいただくこともできる。女将の西川さんご推薦の茶粥懐石は、上記の朝日新聞によると《10品以上の料理を盛りつけた縁高(器)や豆乳鍋などが出された後、最後に毎回作りたての茶粥が登場。単純な料理に見えるが、さらさらした食感を出すには熟練の技が必要》という逸品である。
とても美味しい飛鳥のお値打ち懐石料理店である。ぜひいちど、お訪ねいただきたい。
※所在地:奈良県高市郡明日香村飛鳥614(電話・FAX 0744-54-2646)
営業時間:(1)午前11時半~午後1時(2)午後1時半~3時の2部制
定休日:毎週水曜日と第3火曜日
お店のことは、新聞でも何度か読んだ。朝日新聞奈良版(09.4.15付)の《明日香「食」マップ》では、《飛鳥坐(あすかにいます)神社の眼前に位置することから、店名は「神宿る場所」の意味。古布細工店を改装し、03年に開店した》。
《手書きのメニューに、万葉歌が記された敷紙、店内のあちこちに飾られた季節の花々。女将(おかみ)の西川直子さん(57)は「何事も中途半端にせず、気持ちを込めている」と話す。料理に使う水も、吉野の山奥から3時間かけてくんでくるこだわりようだ》。
3/30(火)、同僚と村へ出張する機会があり、念願かなってランチをいただくことになった。予約なしでいただけるメニューは、「飛鳥鍋御膳」2500円と「天麩羅にゅうめん御膳」1500円の2種類である。私たちは、「天麩羅にゅうめん御膳」を注文した。
待つこと10分、まず紙鍋とたっぷりの野菜が運ばれてくる。これを煮ている間に、天ぷらが来る。からりと揚がったとても美味しい天ぷらである。ネタも油も、相当吟味されていることが分かる。天つゆではなく「抹茶塩」でいただくのだが、これもいい。
鍋の野菜に火が通ったところで、薬味をつけてひと口。新鮮な野菜の甘味とツユの昆布と鰹ダシがないまぜになって、絶妙のハーモニーを奏でている。これは「命のダシ」である。このダシは同店のいろんな料理のベースになっているそうだ(明日香さんからの情報によると、料理長さんは「吉兆」のご出身だとか)。
※参考:明日香さんのブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/asuka_sayasaya/56943663.html
野菜を平らげたあとはやや太めのそうめんを入れる。煮崩れしない麺が、うまい具合にダシを吸ってくれる(夏場はそのままいただくので、細いそうめんに変えるそうだ)。漬物も、ご飯に載ったちりめん山椒も、香り高いゆずシャーベットも、すべて手作りというこだわりである。
店内の様子がお店のホームページに出ているので、雰囲気がよく分かる。古い町家を活かした、ほっこり落ち着けるお店である。もとは夜も営業されていたそうだが、最近始めた「万葉おやき」(1個=200円)が大好評で、大量の注文をこなすため、昼のみの営業(2部制)に切り替えられたそうだ。
※神籬のホームページ(写真は、女将の西川直子さん)
http://love-asuka.jp/himorogi/index.html
前日までに予約すれば、茶粥懐石3500円や飛鳥鍋懐石4800円をいただくこともできる。女将の西川さんご推薦の茶粥懐石は、上記の朝日新聞によると《10品以上の料理を盛りつけた縁高(器)や豆乳鍋などが出された後、最後に毎回作りたての茶粥が登場。単純な料理に見えるが、さらさらした食感を出すには熟練の技が必要》という逸品である。
とても美味しい飛鳥のお値打ち懐石料理店である。ぜひいちど、お訪ねいただきたい。
※所在地:奈良県高市郡明日香村飛鳥614(電話・FAX 0744-54-2646)
営業時間:(1)午前11時半~午後1時(2)午後1時半~3時の2部制
定休日:毎週水曜日と第3火曜日
ここは私たちが坐神社で挙式して、披露宴に使わせていただきました。(昨年のことです)
茶粥懐石はシメの茶粥が本当美味しいんですよ!!おばあちゃんが毎日炊かれているそうです。
お料理もさすが吉兆出身の料理長さんで、上品で美味しいです。
うちの家族ではみんな気に入って、ご贔屓にさせていただいてます。
ぜひ、次回は茶粥懐石をお召し上がりください♪
> 茶粥懐石はシメの茶粥が本当美味しいんですよ!!
> おばあちゃんが毎日炊かれているそうです。
茶粥が美味しいとは、女将の西川さんもおっしゃっていました。次回は、ぜひ。
> お料理もさすが吉兆出身の料理長さんで、上品で美味しいです。
あの吉兆のご出身ですか。ダシがダントツに美味しい理由が分かりました。
その日は時間の都合で万葉文化館に出向いて観で食事をしたのですが、待たされること1時間。
お勧めしたいのが、橿原市立図書館とノーベル賞が福井さんで止まったままのこども科学館がある万葉ホールの「ほうらんや」というお店。
ランチ、おやつ、ディナーと3部構成で、五徳味噌に地元の醤油や野菜を用いて結構美味。誘客意欲が活発とはいえない橿原市ですが、頑張っていただきたいのでここでPR。図書館閉館後も2時間ほど軽い音楽を聴きながら大和三山の夜景を楽しめます。
4月3日に奈良検定受験時以来久々に奈良を訪れ、奈良検定、奈良大通信教育部関係のお友達とグルメする予定です。tetuda様のブログで興味をひかれた店が予約できたので今から楽しみです。
> 万葉ホールの「ほうらんや」というお店。ランチ、おやつ、ディナー
> と3部構成で、五徳味噌に地元の醤油や野菜を用いて結構美味。
早速ネットで調べましたが、良いお店のようですね。いちどチャレンジしてみます。
> 去年息子とゴールデンウィークに奈良を訪れた際、昼食に利用しました。
そうでしたか。さすが、お目が高い。神籬さんは味も雰囲気も、抜群ですね。
> ブログで興味をひかれた店が予約できたので今から楽しみです。
同席できなくて、残念です。このお店、駅からごく近いのに(周囲に目印がないので)迷うことがありますので、ご注意下さい。会社の同僚もよく使う店です。ご主人に、どうぞよろしく。