tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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奈良検定の体験学習「大和今井を歩く」

2010年08月26日 | 奈良検定
昨日(8/25)、第5回奈良まほろばソムリエ検定(奈良検定)の実施要項などを紹介した。「奈良通1級」の受験資格は、《「奈良通2級」合格者であり、一定の指定体験学習を受講した者》である。その体験学習は「体験学習プログラム」と呼ばれ、第5回の場合は30ものプログラムが用意されている。
http://www.nara-cci.or.jp/narakentei/05/index.html

なお30本のうち「認定対象バスツアー」11本は、奈良交通の「ビューティフルツアー」など一般のツアーで、これは誰でも奈良交通に申し込めば参加できるものである。
http://www.narakotsu.co.jp/ryoko/bt/index.html

私は、かつての体験学習プログラムで、「源流の森を歩く」(川上村三之公川の畔を歩いた)と、「大和の仏たち」(室生寺や聖林寺などを帝塚山大学・関根俊一教授のご案内で歩いた)に参加したが、とても良いツアーだった。

今年の体験学習プログラムで目を引くのが、「大和今井を歩く~中世の町並みが残る今井町の歴史を見る・食べる 平成22年9月12日(日)」だ。同プログラムに登場するのは初めてである。
※感動! 今井に学ぶもてなしの心 PARTⅠ.(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/3fc19abc7a9788e76d15ae6f941dffc7

私は昨年、同僚らと作る「第4回古社寺を歩こう会」という催しで訪れ(総勢37人)、町の人々による温かいおもてなしを受け、感激した。
※同 PARTⅡ.(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/990a6ad6cf6058f5ca6023128101e5d2

今回の体験学習プログラムでは、華甍(はないらか)での歓迎会に始まり、町並みを散歩(高木家などを見学)、茶粥の昼食(重要文化財の民家のかまどで焚かれた茶粥などをいただく)、音村家での呈茶(お抹茶をいただく)と名工の実演、豊田家・称念寺・順明寺などの見学、というスケジュールである。
http://homepage3.nifty.com/syodou-yamakitiman/source_source_source_app0001.bmp

私は、世界遺産登録をめざす今井町の町並みに圧倒されたが、手間のかかった茶粥の昼食にも驚いた。私たちのために作ってくださったリーフレットには、《茶葉~遣唐使によって渡来し、日本で最初に茶の木が植えられた大和高原の無農薬、自然栽培茶を使用 米~明日香村稲渕の千枚田で獲れた棚田米 水~吉野天川村洞川(どろがわ)のごろごろ水 漬物~下市町広橋の梅干し、今井町河合酒造の奈良漬 デザート~大峰山洞川の吉野葛で作った葛餅》。
※今井町の「もてなし」は「まごころ」満点(あをによし南都さんのブログ)
http://kichinosuke-kai-dog.blogspot.com/2009/09/blog-post_20.html

《食器~赤膚焼。赤膚山元窯の登り窯で今井の駒つなぎ、軒瓦(のきがわら)を特別に意匠して制作した茶碗・皿・箸置 膳~柿渋染めランチョンマット。今井町河合酒造の柿渋、柿は大和の名産で古くから柿渋が清酒清澄剤、血圧を下げる薬、木地食器等木製品に塗布するなど、生活に取り入れられていました。ランチョンマットは『大和今井の茶粥』と和紙に墨書してその上から柿渋を塗布し、若者たちが夜なべをして裏打ちをしました 箸~吉野の割り箸(吉野杉の端材を活用している。生産は日本一) 杓(しゃく)~硬くて丈夫な栗の木を匠の手でくりぬいた一品》とあった。

今井町は、最近では日本生命のテレビCMにも登場し、日夜、全国に放送されている。
http://www.nissay.co.jp/enjoy/cm/kakunin/nara.html

立派な町並みがあるだけではなく、この町を守り、受け継いで来られた町民の心意気が伝わってくる素晴らしいツアーだった。今回の体験学習プログラム(大和今井を歩く)は定員40人。締め切りは8/25だが、まだ定員に余裕があるので受け付けているということである。1級受験者の方、これはお薦めですよ!
コメント (2)
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