こんな本を待っていた! 読売奈良ライフ刊の『奈良でプチ修行体験―歴史あるお寺・神社でカンタン自分磨き』(1050円)という本である。編集長兼発行人の朝廣佳子さんによると《奈良にはたくさんの歴史ある寺社があり、誰でも気軽に体験できる修行を行っておられるところが多くあります。本書は、記者の突撃体験を通して、皆様に修行の様子をお伝えする「その壱」と、テーマ別に自分の行きたい寺社を探してもらう「その弐」とで構成されています。いろいろ巡ってみるもよし、お気に入りのところを見つけるもよし。奈良で元気を取り戻して、また明日から楽しく人生を送りましょう》。
http://www.narakko.com/syugyo/
以前、当ブログで、和歌山県の観光カリスマ・刀根浩志氏の「ほんまもん体験」を紹介した。308もの体験プログラムをコーディネートし、年間21万人もの参加者を得ているとのことだった。そのとき「奈良の神社仏閣でも、いろんな体験ができる。それをまとめて情報発信すれば、たくさんの方が来られるのではないか」と気づき、いつか当ブログで紹介したいと思っていた。その願いを奈良県の観光カリスマ・朝廣佳子さんが実現して下さった。朝廣さんは、エラい! 目次をざっと紹介すると
※観光地奈良の勝ち残り戦略(32)ほんまもん体験(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/bf3916516debef6cfe41a4455af82956
[その壱]
◆突撃修行体験の巻
東大寺〈写経・写仏〉、當麻寺 中之坊〈写仏〉、三松寺〈坐禅〉、永慶寺〈坐禅〉、正暦寺〈瞑想〉、大峯山 龍泉寺〈水行〉、金峯山寺〈入峯〉、千光寺〈体験修行〉、春日大社〈御巫 初級〉、信貴山 玉蔵院〈尼僧〉、中宮寺〈尼僧〉
[その弐]
◆テーマ別に修行体験の巻
信貴山トラの巻/信貴山 千手院・成福院・奥之院、心も姿も美しく/法華寺・室生寺、聖徳太子と一緒に修行/法輪寺・橘寺、歴史舞台の地/飛鳥寺・興福寺・海龍王寺、霊気漂う山寺で自分磨き/音羽山 観音寺・転法輪寺、花の香りにつつまれて/霊山寺・長谷寺・喜光寺・矢田寺・円成寺
◆ご利益別 修行体験
眼/新薬師寺・壷阪寺、長寿/大安寺・薬師寺、心/十輪院・櫻本坊・不動院・ 光雲禅寺・平等寺・久松寺、厄除け/松尾寺、縁結び/西大寺、安産・子授け/帯解寺、智恵/久延彦神社・安倍文殊院
[その他]
◆お塔めぐり、精進料理、寺社グッズ、仏像の見方など
三松寺(奈良市七条)では、かつて会社の新入社員が座禅研修を受けた(慣れない座禅に、悲鳴を上げた社員もいた)。喜光寺(奈良市菅原町)の「いろは写経」は、漢字が苦手でもチャレンジできると評判だ。平等寺(桜井市三輪)の早朝座禅会には、今も参加している同僚がいる。
それにしても、これらの体験取材をされ、イラストまで描かれた牛水めぐみさんのご苦労は大変なものだったろう。天川村の龍泉寺(境内は1960年まで女人禁制だった)で滝に打たれる姿が写真に出ている。「あまりにも水が冷たかったので一度滝から出たのですが、再チャレンジ!」というコメントが痛々しい。しかも「タオルは要持参。女性の方は下に水着を着用することをオススメします」という親切な注意書きまで添えられている。
大和郡山市の久松寺(きゅうしようじ)は、この本で「心のご利益」(座禅会)が紹介された。副住職の丸子道仁氏は、「久松寺だより」(第24号)にこんなコメントを寄せている。《先日ご縁を頂いて『奈良でプチ修行体験』(読売奈良ライフ)という本に久松寺の坐禅会も取り上げていただきました。久松寺本堂を再建させて頂いてから、月に一度の坐禅と法話の会「禅をきく会」も、この6月で24回目を迎えます。「こどもざぜん塾」に至っては毎週ですから100回を越えるくらいでしょうか》。
http://geocities.yahoo.co.jp/dr/view?member=michihito1022&.start=1
《時間のたつのは早いものです。思い起こせばどちらの坐禅会もはじめた1年目は寺族(=家族)のめぐみさんと二人ぽっちで寂しく坐っていました。そこに空手の生徒さんが保護者の方と足を運んでくれたり、ご近所の方が遊びにきてくれたり、新しく檀家に入って頂いた方が訪ねて下さるようになり、現在では年齢性別問わない多彩な面々で楽しくプチ修行をしています》。
《ご覧の通り久松寺の本堂は作りが新しいですので、古いお寺独特の荘厳さには一歩及ばないところもあります。実は「公民館かと思った」と言われて何度もさみしい思いをしたこともあります。その度に「頑張るぞ」とめぐみさんと内なる闘志に火をつけてきました。そんな久松寺の坐禅会は、まず護身術やヨーガをして大人も子供も一緒に笑いながら転がりながら心と体をほぐしてから坐禅に打ち込みます。本堂で空手をしたり受け身をとったり走りまわったりして汗をかき、大声で笑ったり叱ったりもします。本尊様に失礼じゃないのってびっくりされることもありますが、子どもたちが駆け回ってる姿や、大人の皆さまが朗らかに笑っている姿を見守る十一面観世音菩薩様の表情は、いつも優しく輝いています》。
《私にとってお寺は、仏像に癒されるだけではなく、自らの修行を通して自己を調え、人生を調える道場だと考えています。坐禅はもちろんのこと、空手も護身術もヨーガもカイロプラクティックもすべて自己を調える修行につながるものと信じて取り組んでいます》。
《そんなわけで二人ぽっちで始まった久松寺の坐禅会も、今ではだんだんと賑やかになってきました。人が集まるお寺にしたい。できれば笑顔が沢山あったほうがいい。小さな本堂がいつもプチ修行者でいっぱいになるように、他にも楽しいことができないかと、こっそり企む毎日です。あなたも、プチ修行、はじめてみませんか。合掌》
この本の帯には、奈良国立博物館学芸部長・西山厚氏の推薦の言葉が載っている。「プチ修行で、輝き、癒される。こんな奈良の楽しみ方もあったのか」。なお氏のご親戚(従兄弟)は、私の故郷・和歌山県九度山町にお住まいである。
とにかく、可愛いイラスト満載、役に立つ情報満載の楽しい本である。ぜひ、ご一読いただき、プチ修行をご体験いただきたい。
http://www.narakko.com/syugyo/
以前、当ブログで、和歌山県の観光カリスマ・刀根浩志氏の「ほんまもん体験」を紹介した。308もの体験プログラムをコーディネートし、年間21万人もの参加者を得ているとのことだった。そのとき「奈良の神社仏閣でも、いろんな体験ができる。それをまとめて情報発信すれば、たくさんの方が来られるのではないか」と気づき、いつか当ブログで紹介したいと思っていた。その願いを奈良県の観光カリスマ・朝廣佳子さんが実現して下さった。朝廣さんは、エラい! 目次をざっと紹介すると
※観光地奈良の勝ち残り戦略(32)ほんまもん体験(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/bf3916516debef6cfe41a4455af82956
[その壱]
◆突撃修行体験の巻
東大寺〈写経・写仏〉、當麻寺 中之坊〈写仏〉、三松寺〈坐禅〉、永慶寺〈坐禅〉、正暦寺〈瞑想〉、大峯山 龍泉寺〈水行〉、金峯山寺〈入峯〉、千光寺〈体験修行〉、春日大社〈御巫 初級〉、信貴山 玉蔵院〈尼僧〉、中宮寺〈尼僧〉
[その弐]
◆テーマ別に修行体験の巻
信貴山トラの巻/信貴山 千手院・成福院・奥之院、心も姿も美しく/法華寺・室生寺、聖徳太子と一緒に修行/法輪寺・橘寺、歴史舞台の地/飛鳥寺・興福寺・海龍王寺、霊気漂う山寺で自分磨き/音羽山 観音寺・転法輪寺、花の香りにつつまれて/霊山寺・長谷寺・喜光寺・矢田寺・円成寺
◆ご利益別 修行体験
眼/新薬師寺・壷阪寺、長寿/大安寺・薬師寺、心/十輪院・櫻本坊・不動院・ 光雲禅寺・平等寺・久松寺、厄除け/松尾寺、縁結び/西大寺、安産・子授け/帯解寺、智恵/久延彦神社・安倍文殊院
[その他]
◆お塔めぐり、精進料理、寺社グッズ、仏像の見方など
奈良でプチ修行体験―歴史あるお寺・神社でカンタン自分磨き読売奈良ライフこのアイテムの詳細を見る |
三松寺(奈良市七条)では、かつて会社の新入社員が座禅研修を受けた(慣れない座禅に、悲鳴を上げた社員もいた)。喜光寺(奈良市菅原町)の「いろは写経」は、漢字が苦手でもチャレンジできると評判だ。平等寺(桜井市三輪)の早朝座禅会には、今も参加している同僚がいる。
それにしても、これらの体験取材をされ、イラストまで描かれた牛水めぐみさんのご苦労は大変なものだったろう。天川村の龍泉寺(境内は1960年まで女人禁制だった)で滝に打たれる姿が写真に出ている。「あまりにも水が冷たかったので一度滝から出たのですが、再チャレンジ!」というコメントが痛々しい。しかも「タオルは要持参。女性の方は下に水着を着用することをオススメします」という親切な注意書きまで添えられている。
大和郡山市の久松寺(きゅうしようじ)は、この本で「心のご利益」(座禅会)が紹介された。副住職の丸子道仁氏は、「久松寺だより」(第24号)にこんなコメントを寄せている。《先日ご縁を頂いて『奈良でプチ修行体験』(読売奈良ライフ)という本に久松寺の坐禅会も取り上げていただきました。久松寺本堂を再建させて頂いてから、月に一度の坐禅と法話の会「禅をきく会」も、この6月で24回目を迎えます。「こどもざぜん塾」に至っては毎週ですから100回を越えるくらいでしょうか》。
http://geocities.yahoo.co.jp/dr/view?member=michihito1022&.start=1
《時間のたつのは早いものです。思い起こせばどちらの坐禅会もはじめた1年目は寺族(=家族)のめぐみさんと二人ぽっちで寂しく坐っていました。そこに空手の生徒さんが保護者の方と足を運んでくれたり、ご近所の方が遊びにきてくれたり、新しく檀家に入って頂いた方が訪ねて下さるようになり、現在では年齢性別問わない多彩な面々で楽しくプチ修行をしています》。
《ご覧の通り久松寺の本堂は作りが新しいですので、古いお寺独特の荘厳さには一歩及ばないところもあります。実は「公民館かと思った」と言われて何度もさみしい思いをしたこともあります。その度に「頑張るぞ」とめぐみさんと内なる闘志に火をつけてきました。そんな久松寺の坐禅会は、まず護身術やヨーガをして大人も子供も一緒に笑いながら転がりながら心と体をほぐしてから坐禅に打ち込みます。本堂で空手をしたり受け身をとったり走りまわったりして汗をかき、大声で笑ったり叱ったりもします。本尊様に失礼じゃないのってびっくりされることもありますが、子どもたちが駆け回ってる姿や、大人の皆さまが朗らかに笑っている姿を見守る十一面観世音菩薩様の表情は、いつも優しく輝いています》。
《私にとってお寺は、仏像に癒されるだけではなく、自らの修行を通して自己を調え、人生を調える道場だと考えています。坐禅はもちろんのこと、空手も護身術もヨーガもカイロプラクティックもすべて自己を調える修行につながるものと信じて取り組んでいます》。
《そんなわけで二人ぽっちで始まった久松寺の坐禅会も、今ではだんだんと賑やかになってきました。人が集まるお寺にしたい。できれば笑顔が沢山あったほうがいい。小さな本堂がいつもプチ修行者でいっぱいになるように、他にも楽しいことができないかと、こっそり企む毎日です。あなたも、プチ修行、はじめてみませんか。合掌》
この本の帯には、奈良国立博物館学芸部長・西山厚氏の推薦の言葉が載っている。「プチ修行で、輝き、癒される。こんな奈良の楽しみ方もあったのか」。なお氏のご親戚(従兄弟)は、私の故郷・和歌山県九度山町にお住まいである。
とにかく、可愛いイラスト満載、役に立つ情報満載の楽しい本である。ぜひ、ご一読いただき、プチ修行をご体験いただきたい。