tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

等彌神社(桜井市)の献灯祭は、11月26日まで!(2014Topic)

2014年11月25日 | お知らせ
等彌神社(桜井市河西)で、恒例の献灯祭(ライトアップ)が行われている。今朝(11/25)の奈良新聞「幻想の献灯祭」によると、

桜井市河西の等彌(とみ)神社(佐藤高静宮司)で、紅葉をライトアップする献灯祭が開かれている。26日まで。7年目の行事で、奉納された約500基のあんどんが参道に並び、境内入り口や拝殿前では、ライトに浮かぶモミジが幻想的な雰囲気を演出。

同神社によると、境内の紅葉は12月初旬ごろまで楽しめる。26日には和太鼓の奉納演奏もある。ライトアップは午後5~8時。問い合わせは同神社、電話0744(42)3377。


ライトアップは、もう7年目になるのだ。今回は、桜井市本町通・周辺まちづくり協議会の「さくらぁと」の一環として開催されている。桜井市在住の雑賀耕三郎さんのブログ「桜井市 さくらぁと」によると、

桜井市本町通・周辺まちづくり協議会は、「さくらぁと」でちょっと張り切った。21日は「駅前イルミネーション」(桜井商工会青年部)、22日は「ソラほんまちフェスタ2014」、23日と24日は「さくらぁと」で、等彌神社と本町通りから等彌神社に至る「光の道ライトアップ」で、連続一大イベントだ。


図書館前(雑賀さんのブログから拝借)

図書館前では、古墳とイチョウ。古墳の絵柄もていねいで、前方後円墳が帆立貝形、柄鏡形、中期古墳と三種類に分かれているのがすごい。等彌神社のライトアップも例年以上にたくみにセットされていた。

今年はなんといっても、「ソラほんまちフェスタ」である。魚市場があった場所での海産物の販売に奈良情報高校生が参加していた。僕もここでは、しっかりとお魚を買い求めました。新巻きザケの切り身が一枚58円、割安である。

ほんまち、考え直してみた。一度、これはきちんとしたウォークを組んでみたいものである。コースは まずは等彌神社である。そして、神武天皇の祭りの庭、鳥見山の霊畤(れいじ・まつりのにわ)まで登る。なだらかな優しい林間コースで、これは秋から冬のコースだ。食事場所のこころあたりもある。

外山(とび)で拝見するものを一つ考えて(あれこれ聞きまわって)、最後は桜井本町通りの大願寺(浄土宗)、そして来迎寺(らいこうじ・融通念仏宗)を訪れるコースである。来迎寺の庭には粟原寺や安倍廃寺の礎石が移されており、また池の中島には「春の夜は桜に明けてしまひけり」の芭蕉句碑が立てられている。コースを考えたが、相当にローカルでマニアックだ。大阪の方に喜んでもらえるかなあ?


なるほど、これはすごいお祭りなのだ。今朝は雨が降ってるが、午後からは小止みになりそうだ。ぜひ、等彌神社の献灯祭に足をお運びください!

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榎森彰子作品展 開催中!(2014Topic)

2014年11月24日 | お知らせ
榎森彰子さんは、画家・イラストレーター。15年前、農家レストラン・清澄の里「粟」のオーナーである三浦雅之さんと知り合って以来、大和伝統野菜の絵を描いておられる。「連れもっていこか」という楽しいブログも書いておられる。その榎森さんが、水彩画の作品展「三原色と白で描く大和伝統野菜」を開催中だ。
※トップ画像は、作品展の案内ハガキ。写真2点は、榎森さんのFacebookから拝借



1.啓林堂書店奈良三条店(奈良市三条町497-1)
11月20日(木)~11月30日(日) 9:00~21:00(11/30は16:00まで)

2.ギャラリーブリックス(カフェブリックス2階 天理市別所町319-4 )
12月4日(木)~12月15日(月) 11:00~17:00(12/15は16:00まで)

※上記2会場での展示終了後は、農家レストラン・清澄の里「粟」
(奈良市高樋町861)のギャラリーで展示される。


 だれでも描けるキミ子方式―たのしみ方・教え方入門
 「たのしい授業」編集委員会
仮説社

榎森さんは、水彩画教室「なら三原色の会」を主宰しておられる。「キミ子方式」といって《赤・青・黄・白色の4つの色を使って,色をつくり,モデルの描き始めの一点を決め, 隣へと描いていきます。そして画用紙が足りなくなったら足し,余れば切って画用紙を 絵に合わせます》(なら三原色の会のホームページ)というユニークな方法で絵を描くのだそうだ。



榎森さんの描く大和伝統野菜の絵は、ほんわかとして、どこかユーモラスな絵で、見ていると心が和(なご)む。皆さん、ぜひ作品展に足をお運びください!
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藤岡家住宅で、友禅染展示と万葉歌コンサート!(2014Topic)

2014年11月23日 | お知らせ
NPO法人「うちのの館」が運営する藤岡家住宅(五條市近内町526)で、「手描き染色友禅染展示」(11/24まで)と「高田吉子コンサート」(11/23まで)が開催中である。学芸員を務める川村優理さんからいただいたメールによると、
※トップ写真は。高田吉子さん。写真はすべて川村さんからいただいた


田中理事長のご挨拶

平成26年11月20日~24日まで藤岡家住宅で手描き染色友禅染め(北岸香津代教室)と高田吉子ソプラノコンサートを開催しています。作品は 266作品36名の出品で、加えて陶芸、生け花の展示もしています。期間中22日(土)・23日(日)の午前11時~と午後2時~、高田吉子さんのコンサートがあります。

高田吉子さんは福島県生まれ。福島の復興のために各地でコンサートを開きご努
力なさっておられます。素晴しい歌声で、今回は特に万葉の歌、越殿楽などをご披露いただきます。



北岸香津代さん

友禅染は、地元のの公民館で活動されている女性たちの作品展だそうだ。今日はお天気も良くて日射しも暖かい。藤岡家住宅はランチも喫茶も楽しめる。深まる秋の1日、ぜひお訪ねください!
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うどんのルーツは奈良にあり!(産経新聞「なら再発見」第100回)

2014年11月22日 | なら再発見(産経新聞)
おかげさまで産経新聞の「なら再発見」は、今回で100回目を迎えた。100回目の今日(11/22)は私が書いた原稿で、ちょうど私の誕生日の掲載となった。ご配慮いただいた広報グループさん(NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」)には、厚く御礼申し上げる。
※トップ写真は、春日はくたくうどん。撮影は、NPO法人「奈良の食文化研究会」さん

今日のタイトルは《春日はくたくうどん 「うどんの元祖」奈良名物に》。最近の調べで、平安時代の貴族の日記に記された「餺飥(はくたく)」が切り麺としてのうどんの元祖であることが分かった。これが当時、春日大社で天皇の一行に振る舞われた。それを現代風に再現したのが「春日はくたくうどん」で、今、人気を集めている、という話だ。そもそも日本の麺類のルーツは、奈良時代に中国から奈良に伝わったそうめんである。これで、そうめんもうどんも奈良に起源があったことになる。これらは奈良のお土産物として活かせそうだ。では、全文を紹介する。

 9月13日、奈良公園登大路園地で、食のイベント「索餅(さくべい)まつり」(奈良グルメフェア実行委員会主催)が開催された。
 索餅は古代中国由来の食品で、奈良時代に仏教の広がりとともに日本に伝わった。索麺(さくめん)、麦縄(むぎなわ)とも呼ばれ、手延べそうめんの原形であり、日本の麺類のルーツとされる。それが三輪郷(桜井市)で作られ、そこから揖東郡(いっとうぐん)神岡郷(兵庫県たつの市神岡町)や、小豆島をはじめ全国に伝播(でんぱ)し、揖保の糸や小豆島そうめんなどになったようだ。
      ※   ※   ※
 イベントでは油で素揚げした唐菓子「麦縄」(索餅)が振る舞われ、そうめん流し大会が行われたほか、「第1回ならB級グルメ決定戦」でグランプリに輝いた「大和焼きそうめん」も登場し、人気を集めた。これは手延べそうめんを鶏ガラベースのスープで炒め、具には大和肉鶏(にくどり)や地場産野菜をたっぷり使った逸品だ。
 イベントのもう1つの目玉は「春日はくたくうどん」だ。はくたくは餺飥と書く。平安時代中期、小野宮(おののみや)右大臣藤原実資(さねすけ)が日記「小右記(しょうゆうき)」に、一条天皇の春日大社行幸(989年)のおり、一行に餺飥が献上されたと記している。
 関連情報を総合すると、小麦粉・米粉を山芋でつないで延ばした練り粉を切って作ったようだ。饗宴の場で、京都から随行していた20人の「餺飥女」(はくたくめ)が両指先に油を少しつけ、切った練り粉を指先でもみ、音曲に合わせて麺にしたという。



再現された餺飥(麺)

 できた麺はゆでて椀(わん)に盛り、小豆のタレをかけて振る舞った。つけ汁が登場するのは鎌倉から室町時代にかけてなので、餺飥は平安時代の祭り食として、このように食べられていたのだろう。
      ※   ※   ※
 うどんの起こりには諸説ある。室町時代の公家の日記「山科家礼記(らいき)」などの記載により南北朝から室町時代の初めとする説、関東の武将・北条重時の書簡により鎌倉中期以前とする説、鎌倉時代の仁治(にんじ)2(1241)年に中国から帰国した僧・円爾(えんに)が製麺の技術を博多に持ち込んだという説などだ。
 今回、平安時代の餺飥を切り麺としてのうどんの元祖とし、鎌倉時代の料理書「厨事類記(ちゅうじるいき)」を参考にして、NPO法人奈良の食文化研究会(瀧川潔理事長)が中心となって現代風に再現したのが「春日はくたくうどん」だ。
 小麦粉に米粉や山芋の粉などを混ぜ、幅約1.2センチ、長さ約10~20センチのコシとモチモチ感のある平麺として完成させた。冷製のツユは鰹(かつお)ダシにしょうゆで味付けし、ユズで香りをつけた。トッピングはシメジ、刻みネギ、大根おろしと醤(ひしお)だ。イベントで用意した300食は、2時間足らずで完売した。イベントの委員長で奈良市飲食店組合長の増井義久さんは「うどんを食べて、奈良の食の奥深い歴史を感じてほしい」と話していた。
      ※   ※   ※
 このうどんは、奈良の食文化研究会推薦の「郷土料理しきしき」(新大宮駅南側)で味わうことができる。数に限りがあるので、ぜひ予約してお訪ねいただきたい(℡0742-36-8490)。今後は同組合を通じ、土産物としても商品化される予定だ。来年3月から、春日大社で20年に1度の式年造替(しきねんぞうたい)が始まる。これを機に参拝者には、ぜひ春日大社ゆかりのはくたくうどんを味わっていただきたいものだ。(NPO法人奈良まほろばソムリエの会専務理事 鉄田憲男)

 平安時代に出されていたのはもっと短い麺だったそうだが、「春日はくたくうどん」は食感を考慮して、やや長め(10~20cm)に仕上げたそうだ。太短いきしめんのような形だが、モチモチしていてとても美味しい。「索餅まつり」で話題になり、テレビでも取り上げられた。

 今回の原稿をチェックしてくださった「奈良グルメフェア実行委員会」の皆様、有難うございました。「郷土料理しきしき」は、近鉄新大宮駅の南側スグ、ぜひ予約してお訪ねください!

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魚佐旅館跡地に、ゲストハウス型結婚式場!2015年7月開業へ(2014Topic)

2014年11月21日 | お知らせ
今朝(11/21)の奈良新聞に、こんな見出しが躍った。「猿沢池南に結婚式場 ディアーズ・ブレイン 魚佐旅館跡地活用、来年7月開業へ 五重塔など借景、奈良演出」。いよいよ魚佐旅館の跡地活用が決まったのだ(地主の金田さんが土地を賃貸する)。記事によると、

東北から九州までの地方都市を中心にゲストハウス型結婚式場を展開しているディアーズ・ブレイン(東京都、小岸弘和社長)は20日、県庁で会見し、奈良市今御門町の猿沢池南側の魚佐旅館跡地に同式場「コトワ奈良公園プレミアムビュー」を開業する、と発表した。

立地を生かし、式場内から興福寺の五重塔や同池など、奈良らしい借景を楽しめるようにしたのが特徴。「新しく美しい日本の結婚式場をつくっていきたい」との思いから、歴史のあるまちでの式場は「コトワ」ブランドを付けており、鎌倉、京都両市に次いで3ヵ所目。全国では20ヵ所目で、来年7月の開業を予定している。

同式場の建物は2棟で、いずれも鉄骨造り2階建て。メーンの挙式棟は、延べ床面積約2600平方メートル。1つのチャペル、2つの披露宴会場、パーティールーム2つ、ラウンジ、新郎新婦控え室などを備える。一方の管理棟は、約660平方メートル。敷地面積は約3100平方メートルで、総工費は約8億円。

外観は周辺の景観に溶け込んだデザインにする計画。披露宴会場は着席の場合最大約100人、立食だと同約200人規模になる見通し。料金は1組あたり60~70人の列席者を想定して、300万~500万円前後。年間約250組の結婚式を目標としている。また、結婚式だけでなく、一般の宴会や会議なども可能。来年1月からは同市高天町に会場準備室をオープンする予定。

小岸社長は「当式場では、参列者のみなさんに奈良らしい借景を楽しんでもらえる。県内の人の約70%が大阪や京都で結婚式を挙げているが、もっと多くの人が地元奈良で式を挙げてもらえる一助になれば」と話した。

奈良らしい借景が魅力 小岸ディアーズ・ブレイン社長ら

ディアーズ・ブレインの小岸弘和社長が20日、天野真輔事業開発部長、魚佐旅館の金田充史氏とともに、奈良新聞社を訪れ、甘利治夫代表取締役と歓談した。大和郡山市出身の小岸社長は、猿沢池南側の魚佐旅館跡地にゲストハウス型結婚式場「コトワ奈良公園プレミアムビュー」を開業することを説明。「奈良らしい借景を生かして、結婚式に参列した人から『ここだといいよね』と思われ、また式を挙げてもらえるようになるプラスの循環をつくりたい」と抱負。

「同業者との競合関係もプラスに生かしながら、奈良公園をウエディングゾーンにしたい」と話した。同式場土地の賃貸側の金田氏は「(約150年の歴史の)旅館は先祖がも観光のまちで宿泊者に楽しんでもらおうとの思いで開業したと聞いている。その思いがつながる結婚式場に来てもらってありがたい」と述べた。


株式会社ディアーズ・ブレインは、2001年6月創業の会社で、主要株主は株式会社千趣会。「ハウスウエディング事業」「ドレス事業」「レストラン事業」「コンサルティング事業」などを展開する。社長の小岸弘和氏は週刊ダイヤモンドの「不屈の経営者【列伝】」で、「42歳で大赤字の結婚式場会社社長に就任 荒療治連発し株主交代、飛躍のステージへ 」と紹介されたこともあるやり手である。なお「ディアーズ」は鹿(deer)の複数形ではなく「dears」と綴る。

魚佐旅館が閉館・廃業したのは2012年の12月。その後のいきさつは、金田さんのFacebookに詳しい。11月4日には地鎮祭も済ませ、工事を進めておられる。今回、無事記者会見も済まされ、ホッとされていることだろう。マンションにするという選択肢を選ばず、素晴らしい立地をたくさんの方に味わってもらえるゲストハウス型結婚式場を選ばれたことは、地元にとって、とても有り難いことだ。

金田さん、これからの展開を楽しみにしています!
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