tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

吉野杉の家・イムラの平城山展示場が、10月3日(土) オープン!(2015 Topic)

2015年09月25日 | 林業・割り箸
川上産吉野杉を使った家づくりで知られる株式会社イムラが、平城宮跡朱雀門の南側に「平城山(ならやま)展示場」を10月3日(土)にオープンすると昨日(9/24)、奈良県政・経済記者クラブで発表した。イムラの井村社長と同社広報担当・岡橋さんのほか、川上産吉野材販売促進協同組合(川上さぷり)の上嶌理事長、吉野かわかみ社中の森口事務局長が、川上村から駆けつけた。すでに今朝の奈良新聞などで詳しく報じられている。同社のニュースリリースによると、

10月3日(土)朱雀門南に平城山展示場をOPEN!
~川上村などとタイアップ。吉野杉をふんだんに使った住宅展示場~

株式会社イムラ(本社:奈良市三条大路三丁目2-7-1 代表取締役社長:井村義嗣(いむらよしつぐ))は、「銘木吉野杉で建てる“本物の”木の家」づくりをモットーに、吉野郡川上村産の吉野杉を使った家づくりに取り組む木造住宅メーカーです。本年7月31日、本社を橿原市木原町から、平城宮跡・朱雀門の南側の新社屋(奈良市三条大路三丁目2-7-1)に移転・オープンしました。



本社移転に続き本年10月3日、本社の隣地に「平城山(ならやま)展示場」(延床面積:232.48㎡)を新たに開設いたします。一歩入ると、大きな吹き抜けのある開放的な空間で、銘木・吉野杉の香りやぬくもりに包まれた心地良さを体感していただけます。
(同展示場では、天井や柱・梁、建具、和室など、見渡す限り吉野杉を利用しています)。

弊社の吉野杉を用いた家づくりは、15年前にスタートしました。「住宅において生活者のニーズに合った木材の使い方を創造し、林業地と生活者の橋渡しができるのは工務店だ」と考え、流通改革などにより、吉野杉の住宅需要を創造してまいりました。




弊社はこれまで、室町時代以来約500年続く「吉野林業」(吉野式の林業施業方式)の再生に取り組み、約700棟の「吉野杉の家」を供給してまいりました。そしてこのたび、この実績を踏まえ、川上村および林業4団体(川上村森林組合・川上郷木材林産協同組合・吉野木材協同組合連合会・川上産吉野材販売促進協同組合)で構成される「吉野かわかみ社中」が弊社への安定供給支援と連携強化を表明されることにより、官民一体の取り組みへと発展しました。

川上村では現在、林業従事者の減少や高齢化、山林の手入れ不足が深刻化し、過疎化の問題などを抱えています。今回の官民一体の取り組みにより、伝統手法で木を強く美しく育てる「吉野林業」を健全な状態で後世に引継ぎ、地域を活性化させるため、「吉野杉をもっと使うこと」に取り組んでまいります。



弊社は「吉野林業」を再生させ、お客さまへ上質な住まいをお届けするという役割を担い、奈良県の人口の半数を占める奈良市・生駒市をはじめ、人口が増加している京都府南部にもアクセスしやすい場所として新しい展示場をオープンいたします。

平城宮跡・朱雀門の南側という好立地にあり、県外や県下各地から来られるお客さまや、既存のオーナーさまもお迎えするサロンを備えたこの展示場には、川上村の「アンテナショップ」スペースも設置いたします。



井村社長は、「こうした官民一体の取り組みを全国に広げ、日本全体の林業と森林を守ることにつなげたい」と考えています。ぜひお取り上げいただき、また展示場にも足をお運びいただきたく、よろしくお願いいたします。


今夏発足した「吉野かわかみ社中」が、他団体などと連携協定を結ぶのは、イムラが初めてだという。同展示場では川上村の協力により、村の特産品(木工芸品など。食品を除く)を展示する(即売ではなく注文はネットや電話で行う)。まさにオール川上村の支援を受けて展示場を開設するのである。

会見で井村社長は「新たな展示場の開設を機に、これまでの約2倍の年間100棟の吉野杉の家の販売をめざす」と語った。この展示場には、私も何度か足を運んだ。1歩、足を踏み入れると、吉野杉のよい香りが漂い、何とも言えないリラックスした気分になれる。社長は「展示場で多くの人に吉野杉の良さを見て、感じていただきたい」と語った。

展示場には駐車場も完備している(場所は、コーナン三条大路店のすぐ西側)。皆さん、ぜひいちど足をお運びください!



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麺屋やまひでの台湾まぜそば(奈良市大宮町)

2015年09月24日 | グルメガイド
久々に奈良のラーメンを紹介する。先日、『究極のラーメン 2016 関西版』 (ぴあMOOK関西 税込み702円)というガイド本を買った。3軒のコンビニでチラ見し、3日間ほど逡巡したあげく、行きつけの啓林堂書店奈良店で買い求めた。

じっくり読んでみると、奈良県下のお店だけで9ページも紹介されているし、100軒分の「超お得クーポン」がついている。100円割引とか10%引きの特典で、「おお、7軒回れば本代のモトがとれるな」とソロバンをはじいた。で、まず向かったのが、新大宮駅から徒歩3分の「麺屋やまひで 奈良本店」である。『究極のラーメン』によると、

一度食べたらヤミツキ間違いなし
名古屋発祥のまぜそばが奈良初上陸。オープン以来、リピーターが続出中だ。中太麺は湯を通した後、すり棒で混ぜてモチモチ感を創出。その麺にピリ辛ミンチや卵黄などが絶妙に絡み合う。残った具材にご飯を足して食す〆「追い飯」も絶品。
(コチラもオススメ 鶏白湯ラーメン 750円)


 究極のラーメン 2016 関西版 (ぴあMOOK関西)
 今年の必食 531杯!
 ぴあ

このお店では「超お得クーポン」が使えた。大盛り(100円)や100円分のトッピングが無料になる。食券の自動販売機にトッピングとして「チーズ」があり、味がマイルドになるという説明書きがあったので、これを注文した。カルボナーラのように、ガスバーナーで温めて、あらかじめ麺に絡めておくのだ。



写真が「台湾まぜそば」780円。ニンニクの量や辛さはあらかじめ注文できる。私は「ニンニン少なめ、辛さは普通」でお願いした。それにしても、このトッピングには圧倒される。緑はネギだけかと思っていたら、ニラが半分。この刺激感がまたいい。レンゲと箸でごちゃごちゃに混ぜていただいた。



そして最後は「追い飯」(無料でついてくる)。具材の残った丼を渡すと、適量の白ご飯を足してくれる。これで最後まで具材を楽しめる、という工夫で、こればまた美味しいのだ。暑い夏で消耗したスタミナが回復してきそうな逸品である。

ご主人にお聞きすると、特選素材を使った「黒毛和牛のもつ唐揚げ」というメニューがあり、これがビールによく合うのだそうだ。今度は夜にお邪魔して、ビールと「黒毛和牛のもつ唐揚げ」、そして「鶏白湯ラーメン」で締めたいと思う。
皆さん、ぜひ「麺屋やまひで」をお訪ねください!
※詳しくは、食べログ
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第1回 観光ガイド・ブラッシュアップ講座を開催しました!(NPO法人奈良まほろばソムリエの会)

2015年09月23日 | 観光にまつわるエトセトラ
昨日(9/22)、第1回「観光ガイド・ブラッシュアップ講座」(10:00~16:00)を奈良商工会議所4階小ホールで開催しました。講師は、NPO法人京都観光文化を考える会・都草(みやこぐさ)(京都検定1級取得者などの会)の主要メンバーで、京都産業大学上席特別客員研究員の中江好喜さんでした。奈良まほろばソムリエの会では手広くガイド活動を行っていますが、今回は外部講師をお招きし、ガイド技術に一層の磨きをかけよう、という趣旨です。
※トップ写真は率川神社をガイドする雑賀耕三郎さん



午前中は基礎知識編として、「『門』から入る古建築のすべて」。お寺などの門の分類(四脚門、八脚門、薬医門、鐘楼門 など)、屋根の分類(草葺、板葺、瓦葺 など)、懸魚(げぎょ=屋根にぶら下がる飾り)の分類など、古建築にかかる興味深いお話をお聞きしました。これはガイド時に説明すれば喜んでもらえそうです。参考書としてお示しいただいた『歴史探訪に便利な日本史小辞典』『図説歴史散歩事典』は、その場でネット注文してしまいました。

 歴史探訪に便利な日本史小典
 日笠山 正治 編
 日正社

午後からは「ガイドの心得」。ガイドには「人間力」「知識」「技術」の3つが必要で、これらを磨かなければならない(まずは「知識」が大切)。そして3A(明るく、頭使って、諦めず)。「自分の得意分野を持とう」「その場の空気を読もう」「紙芝居(文字や写真のシート、デモブックなど)を活用しよう」「寺院の説明は、住職の立場に立って」など、たくさんの有益なアドバイスをいただきました。

 図説歴史散歩事典
 井上 光貞 著
 山川出版社

そのあとは実技。漢国(かんごう)神社・林(りん)神社(ガイド=長岡光彦さん)、開化天皇陵・率川(いさがわ)神社(雑賀耕三郎さん)、元興寺(私)、猿沢池と采女(うねめ)神社(田原敏明さん)をガイドして、中江さんからご講評いただきました。


漢国神社


開化天皇陵

「早口すぎるので、もう少しゆっくりと」「え~、あ~、は最小限に」「地声が大きい場合、マイクは不要」「時間制限を守ろう」などのご指摘をいただき、これは勉強になりました。


元興寺(極楽院)


猿沢池畔

NPO法人奈良まほろばソムリエの会が行うガイド活動は、ざっと3種類(HPは、こちら)。
1.自主ガイド:11のモデルコースなどをお客さまのご希望の日・時間に徒歩でガイド
2.募集ガイド:あらかじめ企画しておいた日程・コースをガイド
3.受託ガイド:旅行エージェントなどが行うツアーにガイドを派遣

最近、どんどんリクエストの増えているのが「3.受託ガイド」で、遠方から目の肥えたお客さまが来られますので、当方も鍛えられます。奈良まほろばソムリエの会ではこの日に学んだことをフルに活かし、「人間力」「知識」「技術」の3拍子揃ったガイドをめざしてまいります。

中江先生、とてもタメになる講座でした、有難うございました! またお願いすると思いますが、よろしくお願いいたします。長岡さん、雑賀さん、田原さん、お互い、これからも頑張りましょう!
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ならまち おもしろ絵図「上級編までもう一歩」編、好評配布中!

2015年09月22日 | 観光にまつわるエトセトラ
美味しい仕出し料理で知られるならまちの「田舎・出張料理 うとうと」(奈良市十輪院町2)の野村修司・由利子ご夫妻が、このたび「うとうと探検隊 ならまち おもしろ絵図 上級編までもう一歩」編(A3版フルカラーで2枚)を出された。ならまち内の所どころのお店で、1枚100円で分けていただけるそうだ。「ぜひほしい!」という方は、野村さん(うとうと探検隊)にお電話していただきたい(0742-23-5958または090-7484-3012)。

野村さんはこれまで、初心者編と中級編を出され、いずれも好評を博してきた。今回は「上級編までもう一歩」編として、ご覧のとおりコンテンツは相当充実している。ぜひ「おもしろ絵図」を片手にならまちをお歩きください!

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期間は残り3日!奈良県立美術館の中国現代美術展(2015 Topic)

2015年09月21日 | お知らせ

8月18日から開催されている奈良県立美術館の「百花繚乱(りょうらん)中国リアリズムの煌(きら)めき」は、いよいよシルバーウィーク最終日の9月23日(水)で閉幕する。ぜひこの3日間のうちにお訪ねいただきたい。
今朝(9/21)の奈良新聞「國原譜(くにはらふ)」によると、

近い存在なのに、相手がよく見えていないことがある。隣国の文化もそうで、ともすれば思いこみで誤ることもある。県立美術館で開催中の国際現代アート展なら2015後期特別展「百花繚乱 中国リアリズムの煌めき」は、中国最先端の美術を凝縮して見せてくれる。中国絵画=水墨画の単純脳には、新鮮な驚きだった。

5年に1度の中国最大の展覧会「全国美術展」の中から入賞作を含む秀作約80点を公開。絵画や版画、彫刻、アニメーションとジャンルは多岐にわたる。テーマや表現も、伝統文化に根ざしたものから徹底した写実、印象、抽象まで多彩。現社会への風刺画もあり、中国美術界の懐の深さがうかがえる。

優れた作品には物語があるが、とりわけ入賞作では人物の表情やしぐさ、自然のたたずまいといった断片からもドラマが語られる。対象への真摯(しんし)で情愛に満ちた作家のまなざしに、現代中国が透けて見えるのだ。政治、外交面では、緊張感の続く隣人だが、古代から親交のある奈良としては、互いを知る文化交流は大事にしたい。会期は残り3日。まだ間に合う。(智)


作品の一部は同館のHPにも出ているので感じをつかんでいただけると思う。9/21~23は、いずれも午後2時から、同館学芸課長によるギャラリー・トーク(絵画を見ながらの解説)がある。当日券は大人800円。ぜひ、お見逃しなく!

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