tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

馬見丘陵公園のあじさいが満開!(2017 Topic)

2017年06月25日 | お知らせ
馬見丘陵公園のあじさいが、満開となりました。この公園の「花だより」は、こちらのサイトに随時、掲載されます。トップ写真も、こちらから拝借しました。

花いっぱいの馬見丘陵公園、花の盛りをお見逃しなく!
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JR奈良駅前に ピアッツァホテル/6月30日(金)開業!(2017 Topic)

2017年06月24日 | お知らせ
奈良に待望のホテルがオープンする。その名は「ピアッツァホテル奈良」。なお「ピアッツァ」とはイタリア語で「広場」のことだ。日本経済新聞(6/24付)「JR奈良駅前にホテル フクダ不動産、外国語対応スタッフ配置」によると、
※トップ写真は同ホテルの公式HPから拝借

フクダ不動産(奈良県橿原市)は30日、JR奈良駅前にホテルを開業する。全面ガラス張りの11階建てで、英語、中国語などを話せるスタッフを配置する。奈良駅から徒歩約1分という利便性も生かし、インバウンド(訪日外国人)需要を取り込む。

「ピアッツァホテル奈良」は延べ床面積8464平方メートルで、部屋数137室のうち11室が畳敷きの和室だ。料金は1人1泊平均1万4000円程度。「ラグジュアリー感のある内装でビジネスホテルよりワンランク上を目指した」(福田文彦社長)としている。

フクダ不動産の子会社、ピアッツァホテルズが運営する。フクダ不動産は新築分譲マンション「ピアッツァコートシリーズ」や賃貸、リフォーム事業を手掛けてきたが、初のホテル事業になる。今後は奈良県や大阪府で同事業を強化する。


「ビジネスホテルのワンランク上」というコンセプトがいい。日本人はもちろん、JRの「Japan Rail Pass(ジャパン レール パス)」を使って奈良に来られるたくさんの外国人観光客にとっても朗報となるだろう。

それにしても、ここまで来るには行きつ戻りつの経緯があった。奈良新聞が「紆余曲折の10年 JR奈良駅西口ホテル 市の取り組み 事業凍結乗り越え」の見出しで詳しく書いているので、以下に紹介する。

奈良市のJR奈良駅西口にある元市有地で建設が進んでいたホテルが完成。長年の紆余(うよ)曲折を経て、ホテル業界新規参入となるフクダ不動産のグループ社が運営する「ピアッツァホテル奈良」がオープンの運びとなった。23日は、フクダ不動産の福田文彦代表取締役らが記者会見し、同市の仲川元庸市長も「10年がかりの大事業が日の目を見た。感慨もひとしお」と述べ、施設完成を祝った。

奈良の玄関口にホテルを誘致する取り組みは、平成18年3月の市議会で、当時の藤原昭市長が意欲を示したのが始まり。22年の平城遷都1300年祭に向け、滞在型観光の受け皿づくりとして、駅西口に隣接する市有地(約2500㎡)に大型ホテルを誘致する計画だった。しかし、土地を購入した不動産開発会社が経営破たん。事業を引き継いだ地元の企業も融資が受けられず撤退し、同事業の凍結で藤原市長は2期目不出馬に追い込まれた。

跡を継いだ仲川市長は、26年に提案競技方式で売却先を募集したが申し込みなく、同年12月に条件付き一般競争入札に切り替えた結果、マンション開発のフクダ不動産が予定価格6億8000万円に対し12億110万円で落札した。

23日の会見で、仲川市長は外国人の増加など、この間の観光を取り巻く環境の変化を指摘し、時宜を得た取り組みになったことを評価。その上で、今後も市内でホテル建設が進む状況を踏まえ「宿泊を呼び込むプロモーションや滞在時間を延ばす体験メニューの開発、販売を市観光協会とも連携しさらに進めたい」と意欲を示した。また質感の高い施設となったピアッツァホテルについて「上質な空間で、(観光客らに)奈良時間を満喫していただけるという意味で期待したい」と述べた。


奈良県の宿泊施設の客室数は、全国で最下位、宿泊客数は全国で最下位から2番目。しかも客室稼働率も低い。つまり(数ではなく)お客のニーズに合った「質」の宿泊施設が少ないということになる。

駅前という好立地にあって、しかも「ビジネスホテルのワンランク上」というこのホテル、お向かいの「ホテル日航奈良」と共存共栄しながら、多くのお客さんを引き付けていただきたいと期待する。
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南都銀行OBらが ジオラマ(模型)を制作・寄贈/五條市上野公園

2017年06月23日 | 奈良にこだわる
今朝(6/23)の毎日新聞奈良版を開いて、驚いた。南都銀行OBで「ナント・なら応援団」メンバーとしても活躍されてきた松下光宏さんの顔写真が出ていたからだ。お友達の小松隆重さんと並んで写っている。見出しは「同級生2人でジオラマ 松下さん・小松さん 上野(こうづけ)公園模型を寄贈 特技生かし定年後楽しむ」。このお2人は昨年にも、南都銀行五条支店で作品展をされていた(記事は、こちら)。今朝の記事全文を紹介すると、
※トップ写真は松下さん(向かって右)と辰谷さん(いずれも同行OB)。昨年、同行五条支店で撮影

五條市上野(こうづけ)町に昨年10月に完成した市上野公園総合体育館「シダーアリーナ」の玄関口に、厚紙で作った同公園の模型が展示されている。作ったのは、同市二見7、元銀行員、松下光宏さん(73)と同市田園3、元会社員、小松隆重さん(72)。中学時代の同級生で定年後に意気投合し、松下さんは厚紙細工、小松さんは油絵のそれぞれの特技を生かして製作に取り組んだ。【栗栖健】

2人は市立野原中の同級生で、卒業後は別の道に進んだ。3年ほど前にあった同窓会で再会し、再び交流が始まったという。松下さんは定年後、知人に頼まれて市立五條文化博物館(今年度は施設改修で休館)の鉄道ジオラマの背景作りに協力。幼少時から工作が好きだったといい、厚紙をカッターで切り、組み立てる独自の手法を考案。同市の国登録有形文化財「藤岡家住宅」など10点余りを作った。

一方、小松さんは過去に塗料会社に勤めた経歴を持ち、「色の出し方は知っていた」という。定年後に趣味の1つとして油絵の講習を受け、多数の作品を描いてきた。同公園の模型づくりは、体育館の着工前から「記念になれば」と計画。設計図と完成予想図を見ながら「試行錯誤」(松下さん)で2点を作った。着色や配置などを担当した小松さんは「坂の勾配を出すのが難しかった」と振り返る。

体育館で展示されているものは、新たに今年2月から約2カ月かけて完成させ、市に寄贈した。製作にあたっては2人で7、8回、現地にも通ったという。模型は、90cm×125cmの大きさ。体育館のほか野球場、テニスコート、プール、花壇に咲く花まで細かく再現した。

小松さんは「工程の7割を過ぎると面白くなり、8割になると早く完成させたいと感じる」と話し、松下さんは「作業中は完成させたい一心。形が出来てくるとうれしい」と出来栄えを喜んでいる。

松下光宏さんは「ナント・なら応援団」だけでなく、藤岡家住宅や市立五條文化博物館でもボランティアとして活躍されてきた。温厚な人柄で語り口もやさしく、松下ファンは多い。

松下さん、小松さん、これからも特技を生かした社会貢献活動をお願いいたします!

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古代の遺物がずらり/桜井市立埋蔵文化財センター(毎日新聞「ディスカバー!奈良」第22回)

2017年06月22日 | ディスカバー!奈良(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」が毎日新聞奈良版に毎週木曜日、連載している「ディスカバー!奈良」、先週(6/15)掲載されたのは「古代の風景と暮らし 桜井市立埋蔵文化財センター」、執筆したのは当会の名物男・雑賀耕三郎理事。まずは記事全文を紹介する。
※トップ写真は纒向遺跡の大型建物模型(桜井市立埋蔵文化財センター)

町中が歴史博物館のような桜井市。市内のあちこちで発掘された遺物が市立埋蔵文化財センター(同市芝)に集められ、弥生時代の銅鐸(どうたく)、古墳時代の埴輪(はにわ)などが、歴史順、体系的に展示されています。

中でも、纏向遺跡で発見された柱跡に基づいて復元された大型建物の模型展示は、邪馬台国の時代や日本の王権の幕開けを身近に感じさせてくれます。古墳時代の盾持ち人埴輪も目を引きます。盾を持った人物埴輪としては最古とされていますが、何よりこのほほ笑みに引き込まれます。

東京から来た方が「奈良時代や飛鳥時代のさまざまな史跡を見学して、もう一つ前の時代の遺跡を見たくなり桜井市にきました」と話してくれました。展示室で古代の風景、古代の暮らしを楽しんでみませんか。

メモ JR桜井線三輪駅から徒歩約10分(奈良まほろばソムリエの会理事 雑賀耕三郎)



茅原大墓古墳出土の盾持ち人埴輪

雑賀さんのブログ「奈良・桜井の歴史と社会」には、このように紹介されている。

毎日新聞の奈良版、木曜日の「ディスカバー奈良」は奈良まほろばソムリエの会が執筆している。執筆者を募ったところ、20名以上の方が手を挙げた。今週の当番は僕。「桜井市立埋蔵文化財センター」をとりあげた。地元ネタである。

(同センターの)常設展は旧石器時代から飛鳥・奈良時代までが見学できる。桜井市から出土した資料だけで、日本の歴史を理解することが出来るわけで、これは桜井市民は自慢すべきである。纒向遺跡コーナー、三輪祭祀のコーナーもあり、埴輪のコーナーもある。

纒向遺跡コーナーでは、尾張、北陸、中国、九州に至るまでの各地から運ばれてきた土器が展示されおり、この遺跡の全国的な中枢の役割が理解できるのである。

埴輪の展示も充実している。盾持ち人埴輪の笑顔は特別である。2011年2月26日に「茅原大墓古墳」の現地見学会が開かれた。今度の記事は、あの時の感動をそのままの気持ちで書いたものである。

速報展は10月1日(日)まで開催されている。大藤原京関連遺跡では上ノ庄から、弥生時代前期のほぼ完形な土器が出ているし、三輪遺跡では中世の池状の遺跡などが報告されている。これはすでにブログに書いた。50cm下の桜井 桜井埋蔵文化財センター

町じゅうが博物館の桜井、そのまん中の博物館が桜井市立埋蔵文化財センターだ。ぜひとも、おいでください。歴史の認識が深まるにつれ、この展示室では次々と新たな発見をすることが出来る。場所はJR万葉まほろば線(桜井線)・三輪駅から徒歩10分、大鳥居の足元である。


私は、たまたま昨日も36人のお客さまと一緒に埋蔵文化財センターをお訪ねし、職員の武田さんの分かりやすい解説を聞かせていただいた。やはり解説を聞くと、理解が深まる。雑賀さん、ご執筆、有り難うございました。皆さん、ぜひ桜井市立埋蔵文化財センターをお訪ねください!

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ミステリアスな吉野の魅力を語ります!/クラブツーリズム奈良で6月24日(土)!

2017年06月21日 | お知らせ
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は、クラブツーリズム奈良旅行センター(近鉄奈良駅ビル5階)で、毎月1回(原則として第4土曜日)13:00~14:30、「まほろばソムリエのヤマトロジー講座」を開催しています。「ヤマトロジー」とは私の造語で、奈良県にまつわるあれこれを極めること。

6月は私の出番で、吉野の魅力を語りつくす「吉野のココロ~聖地・異郷としての吉野~」という講座をいたします。受講料は1,200円で、お申し込みはこちらまたはお電話で(0742-90-1000 月~土 9:15~17:30)。同センターのHPには、

知っているようで案外知らない吉野。吉野は古代人の理想郷であり、同時にアウトサイダーたちの隠れ家でした。そんな2つの顔を持つ吉野の魅力を、ベテラン講師が分かりやすく解明。皆さまを「吉野再発見」の旅にお連れします!

「吉野」と言いますと、たいていの人は「桜の吉野山」を連想します。しかし吉野は吉野山だけではありませんし、吉野山は桜だけではありません。奈良県の県土の3分の2を締める「吉野」の地理や歴史に触れながら、吉野をまるごと知っていただけるよう工夫しました。吉野を分かりやすく語るこの講座に、ぜひご参加ください!なお7月以降のラインナップは、以下の通りです。

■7月「大和・遷都物語」 講師:徳南毅一(とくなん・きいち)
三輪山のふもとで誕生した大和王朝(大和政権)は、天皇の交代ごとに「宮」が移され、やがて「京」に発展。本格的な都城の完成とともに、国家が形成されました。宮の変遷の謎に迫り、遷都に伴う古代人の国造りの情熱とロマンを語ります。

■8月「會津八一が詠んだ奈良の寺」講師:池内力 (いけうち・ちから)
奈良をこよなく愛した會津八一(あいづ・やいち)。八一の歌碑は、東大寺、興福寺、唐招提寺など奈良市内に14基あります。その中で特に重要な歌の鑑賞を通じて、お寺や仏像のひと味違った魅力を紹介します。

■9月「新薬師寺よもやま話」講師:小倉つき子
新薬師寺の天平期の仏像や建造物、鎌倉期の秘仏などを、様ざまな秘話をまじえてご紹介します。また近年の金堂遺構の発掘調査から、光明皇后の創建の思いにも迫ります。


奈良のことが楽しく学べる「まほろばソムリエのヤマトロジー講座」に、ぜひご参加ください!
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