tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

ナラニクル講座「万葉集の挽歌~生と死のドラマを読む~」12月15日(日)開催!(2019 Topic)

2019年12月10日 | お知らせ
本年(2019年)12月15日(日)、奈良市中部公民館建物内の「NARANICLE多目的スペース」で、こんな講座がある。NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」が毎月第3日曜日に開催している「奈良の歩き方講座~万葉集とその時代~」シリーズの第3回だ。

講師は池川愼一さんである。池川さんはブログ「奈良歴史漫歩」に、折々の歴史などの勉強の成果を発表しておられる。参加費は500円で、要申し込みだ(メール:order@narashikanko.or.jp または FAX:0742-22-5200)。チラシによると、

12月15日(日)池川愼一さん
万葉集の挽歌~長歌を中心に生と死のドラマを読む~
万葉集の挽歌は、相聞歌と並ぶジャンルです。天皇から庶民に至るまで、亡き人をいたむ
歌は多く、とくに長歌は言葉を尽くし、劇的な構成で訴えかけます。代表的な長歌などを
取りあげ、万葉挽歌の世界を巡ります。


1月以降のラインナップも決まっている。

1月19日(日)石田一雄さん
奈良の川と万葉集~川をうたった万葉歌を読んでみよう~
県内に大きな川はありませんが、各地には歌に詠まれた川が数多くあります。万葉歌人た
ちはどの川をどのように詠んだのでしょうか。佐保川をはじめとする奈良市内の川を中心
に、さまざまな万葉歌を読んでみましょう。

2月16日(日)鉄田憲男
万葉びとの「酒」と「食」~万葉歌で読み解く古代の食事情~
大伴旅人や長意吉麻呂(ながのおきまろ)の歌をはじめ、万葉集には酒や食事を詠んだた
くさんの歌が登場します。これらをひもとき、彼らがどのような酒を飲み、何を食べてい
たのか、また現代に通じるものはないのか、徹底検証します。

3月15日(日)大山恵功さん
壬申の乱と万葉集〜万葉集にみる皇位継承の争い〜
壬申の乱は、大海人皇子と大友皇子の争いでした。高市皇子の活躍が素晴らしく、万葉集
では柿本人麻呂が詠んだ挽歌が残されていて、この歌は「和歌のエベレスト」(リービ英
雄)と評価されています。万葉秀歌の紹介とあわせて、壬申の乱を振り返ります。

【ご予約】E‐mail :order@narashikanko.or.jp または FAX:0742-22-5200
※氏名、予約人数、在住市町村名及び連絡先をご記入ください。
【会場】奈良市観光センター 多目的スペース(NARANICLE内)奈良市上三条町23-4
※会場には駐車場はございません。お越しの際は公共交通機関、または近隣の有料駐車場をご利用ください。
【お問合せ】奈良市観光センター ☎0742-22-3900(9:00~21:00)


わずか500円で学べる楽しい講座です、ぜひお申込みください!

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優美な鳳閣寺の石塔「理源大師廟塔」/毎日新聞「やまと百寺参り」第33回

2019年12月09日 | やまと百寺参り(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は、『奈良百寺巡礼』(京阪奈新書)の刊行を記念して毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまと百寺参り」を連載している。11月28日に掲載されたのは「1万8000人もの僧が寄進/鳳閣寺の理源大師廟塔(黒滝村)」、執筆されたのは吉野郡大淀町在住の富田良一さんだった。
※トップ写真は理源大師廟塔。写真はこちらのサイトから拝借した

ここは以前、お参りしたことがある。鳳閣寺本堂は百貝岳の中腹にあり、そこからまだ20分ほど山頂をめざして歩くと、この廟塔がある。覆屋の中にあるので暗くて分かりにくいが、懐中電灯で照らすと、優美な石塔が浮かび上がる。修験者はこんな山の奥で修行したのだ。では、記事全文を紹介する。

鳳閣寺(ほうかくじ)は、吉野山の南、黒滝村の百貝(ひゃっかい)岳の中腹にある真言宗鳳閣寺派の本山です。895(寛平7)年、修験道の中興の祖といわれる理源大師聖宝(しょうぼう)が真言院を建てました。

理源大師の廟塔(びょうとう)と伝えられる総高268㌢の石塔(重要文化財)は、本堂から約1㌔急坂を登った森の中にひっそりと佇(たたず)んでいます。台座格狭間(ごうざま)の刻銘より、1369(正平24年)に薩摩権守行長(ごんのかみゆきなが)により造られたことがわかります。宋人の石工(いしく)伊行末(いぎょうまつ)の系統で、南北朝期の名匠として知られます。



百貝岳の森の中にある鳳閣寺理源大師廟塔の覆屋

廟塔は花こう岩製で、相輪・笠・塔身・受坐(うけざ)・亀趺(きふ)・台座からなり、亀趺は方座から亀の頭部と前足を出した珍しい形です。塔身は一石円筒形で四隅に方形柱形を刻み、扉部など細部に至るまでこの時期の木製廟塔の特徴を極めて精巧に摸したものです。相輪から台座まで造立当初の姿をとどめており、当時の廟塔の建築様式を知る上でも貴重です。

廟塔が造立された時、金品を寄進した僧侶の数は、1万8023人にも及び、理源大師に対するあつい信仰がしのばれます。(奈良まほろばソムリエの会会員 富田良一)

(宗派)真言宗鳳閣寺派
(住所)黒滝村大字鳥住90番地                   
(電話)無
(交通)近鉄下市口駅から直近の林道までタクシー利用、または西行庵から徒歩。理源大師廟塔は、鳳閣寺より百貝岳の山頂に向かい徒歩20分
(拝観)境内自由
(駐車場)無


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専用臨時列車で行く「JR万葉まほろばウォーク」(12月7日)が盛会裡に閉幕!

2019年12月08日 | 奈良にこだわる
昨日(2019年12月7日)、NPO法人奈良まほろばソムリエの会主催・西日本旅客鉄道株式会社近畿統括本部大阪支社協力による「専用臨時列車で行く JR万葉まほろばウォーク」が無事閉幕!ご参加者の皆さん、JR西日本さん、奈良まほろばソムリエの会スタッフの皆さん、ありがとうございました!


「団体」と書かれた専用臨時列車がJR奈良駅ホームに入ってきた、何だかワクワクする!


車内ではソムリエの会の米谷潔さんによる「万葉ミニ講座」。ちょうど終着駅の手前で終了!

お客さまは94人、そこにスタッフが約40人ついたので、140人近い人が4両編成の臨時列車に乗り込んだ計算になる。以下、チラシに紹介された概要をご覧いただきながら、写真で振り返ってみる。


今回、大変お世話になった谷本匡弘さん(JR西日本大阪支社なら担当室長)





JR万葉まほろば線(桜井線)専用臨時列車で行く
12月7日(土)開催「JR万葉まほろばウォーク」 

新元号「令和」が万葉集の題詞(詞書き)から採られたことで、万葉集がブームとなっています。万葉集に登場する地名は全国各地で約2,900あるうち、奈良県は最多で約900(題詞、歌、左注の合計)。JR万葉まほろば線(桜井線)の沿線には、史跡や万葉歌碑などが多くある 「山の辺の道」があります。このツアーでは奈良まほろばソムリエの会のガイドにより、小グループに分かれて山の辺の道を歩きます。柿の葉ずしのお弁当つき。






集合時間:10時50分  
集合場所:JR奈良駅前「旧駅舎前」
日  程:10時50分~11時20分 受付・集金
     11時30分 改札内へ移動(切符は各自購入。ICカードも利用可)
     11時45分 発車。車内で万葉ミニ講話、柿の葉ずしの昼食
     12時12分 巻向駅に到着



大神神社では、こんな見事な紅葉(黄葉)に遭遇!

コ ー ス:纒向遺跡大型建物跡➡景行天皇陵(遠望)➡額田王歌碑➡檜原神社➡玄賓庵(道路から)➡狭井神社➡大美和の杜展望台➡大神神社(徒歩約3時間)
解散予定:15時30分 大神神社周辺
参 加 費:1,000円(昼食の弁当代、保険料など)
     (JR奈良駅から巻向駅までの交通費=大人330円は、各自でご負担ください。)



募集人数:170名様 (先着順)
締  切:11月30日(土)
持 ち 物:飲物・雨具等、ご持参ください。
雨  天:雨天決行・荒天中止。中止の場合は事前に連絡します。
主  催:特定非営利活動法人「奈良まほろばソムリエの会」
協  力:西日本旅客鉄道株式会社近畿統括本部大阪支社




それにしても楽しいツアーだった。車内での講話は分かりやすかったし、平宗さんの柿の葉ずし(サバ7個入り)も美味しかった。ガイドさんの説明はとても丁寧で行き届いたものだった。やや気温は低かったが雨にも降られず、快適なウォーキングを楽しんだ。

当日の様子は、また奈良まほろばソムリエの会のHPで公開されるので、当ブログにも転載するつもりだ。皆さん、ありがとうございました!
コメント (2)
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ラーメン王子TAR-KUNの「超おすすめ!絶品ラーメン」(2019年度下期)がスタート!

2019年12月07日 | グルメガイド
南都銀行の観光サイト「ええ古都なら」「グルメ」コーナーで、本年(2019年)10月から、「超おすすめ!絶品ラーメン」の連載が再スタート!2018年度下期に好評連載され、半年おいて再スタートしたもので、毎月2杯程度の絶品ラーメンが紹介される。
※トップ写真は「麺場力皇」のラーメン

紹介するのはラーメン王子TAR-KUN(たーくん)こと、宇陀市在住の林岳史(はやし・たけし)さん。林さんは「麺バカTAR-KUN~全国制覇の野望~ 麺伝説」というブログに、全国各地のラーメンを紹介するラーメン通である。


こちらは「ドン.チードル」の1杯

林さんが「超おすすめ!絶品ラーメン」(10/21付)で紹介されたのは、天理市の「麺場力皇」(奈良出身の元力士が感謝を込めて炊き上げる入魂の豚骨ラーメン。)と奈良市の「ドン.チードル」(ひたむきにスープと向き合う豚骨職人が生み出す2種類の豚骨ラーメンに注目!)。

詳しくはリンク先のサイトをご覧ください!
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日本最古の石仏が安置されるボタン寺・石光寺/毎日新聞「やまと百寺参り」第32回

2019年12月06日 | やまと百寺参り(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は『奈良百寺巡礼』(京阪奈新書)の刊行を記念して、毎日新聞奈良版に毎週木曜日「やまと百寺参り」を連載している。先週(11/21)掲載されたのは「日本最古の弥勒石仏/石光寺(葛城市)」、執筆されたのは香芝市在住の平越真澄さんだった。彼女はサンスクリット語に堪能で、同会の会報紙に「サンスクリット語について」を連載中だ。

石光寺は香芝市のすぐ南の葛城市染野にある。春のボタンで知られるが、冬には藁囲いされた「寒ボタン」が咲く。双方のボタンの時期に特別開帳されるのが、日本最古の弥勒石仏(頭部と台座)である。では記事全文を紹介する。

二上山山麓(にじょうざんさんろく)の穏やかな丘の上に、中将姫が蓮の糸を染めたという伝説により「染寺(そめでら)」とも呼ばれる「石光寺(せっこうじ)」があります。天智天皇の勅願で、役小角(えんのおづぬ)が開基し、天皇は光を放つ大石に弥勒仏を彫らせたと伝わ
っています。

長年その弥勒石仏は不明でしたが、1991(平成3)年の弥勒堂改築の発掘調査の時、白鳳時代の瓦や塼仏(せんぶつ)とともに発見されました。二上山凝灰岩の丸彫で、「日本最古の石仏」と注目されました。

この弥勒石仏は、年2回(1月1日~31日と4月20日~5月20日)、弥勒堂で特別開帳されます。ちょうどその時期「牡丹(ぼたん)寺」としても有名な境内では、寒牡丹や梅、春牡丹や芍薬(しゃくやく)など多彩な花々が咲きそろい、この世の浄土のようでもあります。

近くの當麻寺(たいまでら)にも弥勒仏があり、白鳳時代この地域では弥勒仏を信仰していたのではと思いを巡らすのもよいでしょう。現在のご本尊木造阿弥陀如来坐像は本堂で祀(まつ)られています。ぜひ石光寺にお参りください。(奈良まほろばソムリエの会会員 平越真澄)

(宗派)浄土宗
(住所)葛城市染野387                   
(電話)0745-48-2031
(交通)近鉄二上神社口駅から徒歩約15分
(拝観)3月末まで9時~16時半、4、5月は8時半~17時、400円。6月1日~11月19日は無料
(駐車場)有(無料)


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