
何しろ、鼻先はない下あごもない片目しかない目も見えてないので、浮いてるエサが顔に当ったらやみくもに頭を突き出すんです。そうしてうまく口というか穴というか、粒がうまく入ったらうラッキーという具合。スポンジがあるので、強く突き出すことができます。舌は幸いなことに有るので飲み込むことができるのです。
食べた後は玄関で過ごします。植木鉢の受け皿に水が入れてあります。玄関の周囲を歩き回って、壁際に置いてある皿にぶつかったら必ず入ります。甲羅は沈まないので行水の感じです。しばしつかったり、直ぐにまた徘徊をしたりしてから、上がり框の隅に置いてある専用の小屋に入ります。
専用の小屋は子供の靴一足がかろうじて入るほどの木箱ですが、あっしの一番落ち着くねぐらです。半日位そうして過ごします。以前はウンコや白いオシッコを玄関にすることもありましたが、今はほとんどしません。
半日玄関で過ごしたあと、コンクリートを練るトロ舟に入れてもらいます。水が半分の深さに入れてあり、石の島と屋根のある陸地があります。水に入るとさっそくウンコをします。餌バケツの中で食餌しながらすることもあります。もう水につかっていないと排泄はしなくなりました。
ウンコや白いもやもやとした排泄物が水の中にあると、すぐに網ですくってすててくれます。砲弾型のウンコはばらけないうちにすくってもらうと水はあまり汚れません。そうしてまた夜は玄関で過ごし、朝になったらエサバケツに入れてもらうのです。これが二日サイクルの我が日常であります。 (カメリアが来てから632日目)