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田舎の実家の物置でクマバチの巣を見つけた。初めてのことだ。明治40年築の物置小屋を解体することにしたので、中の物を廃棄か保存か分別していた時のことだ。窓の障子が落ちてしまっていることもあって、空は丸見えなのだが、あの大袈裟な羽音が聞こえてはどこかに潜り込んでいくので、ははんと見当をつけた。
何故かモミ殻が洩れていて、それが盛り上がっていて、棒で上だけどけたら出てきたのが画像のクマバチの巣。図体が大きいので一個ずつの袋が不規則に繋がったような、蜂の巣にあるまじき不細工さだ。
Wikってみると、オスは針さえ持っていないし、毒針を持っているメスの毒もたいしたことがないそうだ。それでも巣を襲われたとなれば向かってもきたし、その時は正確な情報を調べる前だったので、一応用心しつつおっかなびっくり撮ったのがこの画像。
巣のかたわらに大量のクマバチの死骸があった。撮ってはみたがピンボケで載せられないのが残念だ。寿命を迎えた働き蜂なのかオスなのかメスの蜂なのか詳しいことはまだ調べていない。蜜を吸う花蜂だから仲間を食うこともないのだろう。
一日後に見たら、巣は元通りにモミ殻がかぶせられて、ちょっと見には解らない様になっていた。実にけなげで働き者だ。その場はもう触らずに置いてきた。解体はまだ二ヶ月程先なのでしばらく子育てを頑張ってもらおう。