


カナヘビ(金蛇)がタチアオイの枯れ枝の先にいて、この格好だからしゃがまずにじっくり撮れた。
臆病だからちょろちょろっと動いては立ち止まって周りをうかがい、一瞬の静止だけで、直ぐに草薮や石の陰に逃げ込むのがふつう。
ところが、なぜかこんなところによじ登り、先端まで行って向きを換え、そのまま日向ぼっこの感じで二日間留まった。
構えるスマホから逃げようとするなら、たぶんダイビングするところを、せっかくバランスを保っているのだから、ぎりぎりまで逃げないことにした、という状況なのか、フリーズして動かない。
それにしても態度に緊張感は感じられなくて、このざまが分からない。
いろんな虫の集まるウドに留まっているアマガエル(雨蛙)の色が尋常の色ではない。
本当ならば、居合わせた場所に似せた保護色になるところを、こんな鮮やかな緑になると、逆に不自然な気がする。
何かの間違いなのか、それとも天敵のあれこれの視力は緑の細かな違いなど分からないから良いのか、いずれにせよ永らえて欲しい個性だ。
ライトを当てたシーツにくるのは残念ながらカ(蚊)とかカゲロウ(蜉蝣)とかガ(蛾)の類ばかりだが、『何だこいつは』という虫がいた。
止まっているのに、滑空しているような姿はTとYの中間。
こういうものにはまり込んで収集なんぞ始めたら、抜け出せなくなって収拾がつかないんだろうな。
そうだと思います。
人それぞれですから、見た人読んだ人がどのように感じたかを、どう表現するかですよね。
そうしてその感動から何が生まれるのか・・
そこんところが醍醐味かも知れません。
双方向です。杜子春も芥川も紙芝居のおじさんも、ボクの感銘の心は、知らない。
・・・そんなもんじゃない?
チバッてください、とんび図鑑。