エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

オオイトトンボの奇形 (初夏の里山 その1)

2008-06-02 | 昆虫


  昨年は苦しみ続けた発熱だったが、今年になって体調はよく一度も熱を出さなかった。運良く救われた命、昨年暮れの入院治療でまた助けられ取り戻した健康に感謝して生活している。でも生身の身体、明日はわからない。調子に乗りすぎずに、警鐘と捉えてあらためて気をつけて過ごしたい。

昨日は平熱に戻り、午前中は気になっていた鉢物の植え替えをした。
午後は久々の初夏らしい陽気に誘われてしまった。妻の心配も聞かず、初夏の自然観察に出かけた。
 車で10分、いつものフィールドでいくつもの新鮮な発見があった。 コジャノメ、ギンイチモンジセセリ、キマダラヒカゲ、オオイトトンボ、シオカラトンボ、コサナエなどに会えた。また、花ダイコンも畑からの初夏の磐梯の眺望は実に素晴らしかった。そしてミズキやカンボクの花が豪華に咲き、しばし見とれてしまった。昨日の数時間の初夏の里山での観察を記録しようと思う。

 10日前に今年初めて再会したオオイトトンボは、かなり個体数が増えスイスイと飛び回っていた。その中にどうしたのか、腹部が途中から折れ曲がった個体を発見した。また、たまたまその少し前に羽が伸びずに固まってしまったウスバシロチョウにも出会った。運命のいたずらか、羽化の失敗だろう。ときどき奇形の花を見つけていたが、これらのチョウ、トンボが、どうか授かった命をまとうして欲しいと願った。


 
 【腹部の曲がったオオイトトンボ】

【羽化に失敗したウスバシロチョウ】