エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

チョウ・トンボを友に (初夏の里山 その5)

2008-06-06 | 昆虫
             《コウゾリナに吸密するウスバシロチョウ♀》

 6/1(日曜日)の午後だった。平熱に戻ったばかりで身体を気遣いながらの里山の観察だったが、いろいろ学び実に楽しかった。我が家の自然に学ぶ庭でも十分だが、少し踏み入るといろいろな虫たちを友に、何時も新らしい自然の素晴らしさに気づく。

 何年か前から、ウスバシロチョウを撮りに行った野原で初めてキバネツノトンボに出会った。また会えるか期待し野原に踏みいると、案の定きれいな明るい黄色が目立つキバネツノトンボが飛び交った。
《キバネツノトンボ》


 少し前にきれいに咲いていたサワオグルマはもう無く、今は群生したヒメジョオンやコウゾリナの花でウスバシロチョウが無心に吸密していた。日陰にはコジャノメ、ウラナミジャノメが、そして美しく花火のようなシシウドの花にアブたちが、草原のハナダイコンにはアゲハチョウが見られた。いよいよ虫の季節到来だ。まだ草の伸びない野原にはもう羽化したてのギンイチモンジセセリも静かに飛んでいた。

《ヒメウラナミジャノメ》                         

《コジャノメ》

《ギンイチモンジセセリ》                      
《アゲハ》


 トンボは、10日前にきた時よりオイトトンボの個体数がかなり増えた。でもまだ種類は少なく、成熟していないハラビロトンボやの池の端の石に止まるシオカラトンボ、コサナエなどを見た。

《コサナエ》                          

《シオカラトンボ♀》

《未成熟ハラビロトンボ》
                     
《食事中のオオイトトンボ》


 チョウやトンボを見つめる楽しさ。この小さな自然とふれあいに動かされるこころを思う。楽しいだけで終えたくない。この楽しみ、学びを記録したい。そして、たとえば孫たちに伝え、自然に親しむこころを、畏敬の念を育てたいと思う。里山での自然観察は、私にとって大きな「学び」だと思っている。