エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

庭の家族

2008-06-23 | 自然観察
             【初見したセンノカミキリ】

 昨日は庭のクモの観察記を書いた。毎日、暇さえあれば小さな庭に出て小さな虫たちの生活を楽しんで観察している。

 今朝はバラの葉上に止まるセンノカミキリを初見した。また、薹が立ってきれいな黄花を付けるチンゲンサイにモンシロチョウがさかんに産卵していった。孫にせがまれ、ずらーっと並ぶ盆栽の植木鉢を持ち上げると、下にはワラジムシ、ダンゴムシ、ナメクジ、ゲジなどが仲良く棲んでいる。レンギョウの葉の上のテントウムシの蛹に群がるアリも見た。

最近は、朝方長いことウグイスが鳴いている。ウグイスの谷渡りに口笛で答える。口笛で真似るとホーホケキョと返す。声はすれども姿はほとんど見えないが・・・。西側の広場ではキジが朝に夕に、甲高い声で鳴きゆっくりこちらを窺いながら姿を見せてくれる。

 梅雨と言っても、これまであまり降らなかった。ようやく雨模様が続きそうで、久々の雨降りに庭の緑が嬉しそうだ。次々に咲き誇ったバラが色あせた花びらを落とし始め、バイカウツギの花びらが地面一面に散り、しとしと降る雨に濡れている。気づくとウメモドキが小さな花を付けていた。

 飛び交う蝶やハチ、アブたち、虫たち、さらに庭の一木一草、ときどき訪れる鳥たちも、すべてが同じ空間に住む家族の一員と思いたい。そして構成員のそれぞれを理解したい気持ちで小さな庭をながめている。

【ウメモドキの小さい花】


【チンゲンサイに産卵するモンシロチョウ】