【金沢峠展望台より雄国沼を望む】
夕方から天気が崩れると聞いたが、午後から、昨日、頂上手前で引き返して行けなかった雄国沼へ行った。昨日の今日で、マイ・カーが心配だったので、娘の車を出してもらった。もちろん、秋の湿原でお弁当を食べる計画だった。ばーちゃんと娘がお昼の準備をしてくれた。ママの帰りを待って、喜ぶ孫たちと一緒に出かけた。
夏の間はシャトルバスが発着する萩平からの山道を登った。家を出て約40分ほどか、無事に金沢峠に到着した。
生かされた5年前の退院後、一度だけ来ているが、久しぶりの雄国沼だった。
雄国という名前には別天地という意味が込められているらしい。立派に出来た展望台からは、眼下にまさに別天地の雄大な湿原が広がっていた。沼の向こうに猫魔の山並が連なり、猫魔ヶ岳の奥には磐梯山の頂が見えた。
湿原はもうすっかり草紅葉に変色していた。周囲も黄や赤に鮮やかな紅葉が始まっていた。ときどき日がかげると風が冷たく感じられた湿原の木道を楽しんで歩いた。
所々にエゾリンドウの紫色がみえる。ウメバチソウは一輪、二輪咲き、つぼみも見えた。
たぶんコバギボウシだろう、青い実が裂けて真っ黒な実をたくさんつけていた。
雄国沼は、約50万年前の猫魔ヶ岳の火山活動によって誕生したカルデラ湖、沼の面積は約45ヘクタール、周囲約4km、水深は深いところで8mある。沼の標高は1089m、湿原には、春から夏にかけてミズバショウ、ニッコウキスゲ、レンゲツツジ、コケモモ、ワタスゲなど貴重な高山植物約280種を見ることができる。雄国沼植物群は国の特別天然記念物に指定されている。最近は、夏の一時期マイカー規制が行われ、萩平からシャトルバスが運行されている。 林道は車がすれ違えないほど狭くので、交通渋滞や排気ガスによる植物環境への影響を考えての対策である。尾瀬や上高地もそうなのだろう。美しい大自然をいつまでも守っていきたいものだ。
もうかなり前からだろうが、金沢峠から湿原への道はウッドチップが敷かれ、沼のほとりまで歩きやすい階段が整備されている。また、湿原の木道のあちこちには、沼の自然を紹介する解説パネルが何カ所も設置されていた。
我が家からは、思い立てばすぐ行ける悠久の大自然だが、久しく来られなかった。今日、みんなで来られて良かった。静寂の湿原で、周囲の紅葉をながめながらのひとときは、何と豊かなときであったか。
妻は妻、娘は娘、孫は孫、それぞれがそれぞれの思いを抱き、大自然の中でのひとときを過ごしたのだろう。木道を元気に飛び回っている孫たちを見つめていると、子どもたちが今の孫と同じ小さかった頃の思い出がよみがえってきた。あれから、もう30年余の時が流れたのだ。
また、思いついたときにかけがえのない大自然を訪ねたいと思っている。
【木道を行く】
【木道から金沢峠を望む】
【悠久の大自然の中で】
【水辺でお弁当】
【大自然に抱かれて】
【突き出た半島 うるわし】
【雄国山】
夕方から天気が崩れると聞いたが、午後から、昨日、頂上手前で引き返して行けなかった雄国沼へ行った。昨日の今日で、マイ・カーが心配だったので、娘の車を出してもらった。もちろん、秋の湿原でお弁当を食べる計画だった。ばーちゃんと娘がお昼の準備をしてくれた。ママの帰りを待って、喜ぶ孫たちと一緒に出かけた。
夏の間はシャトルバスが発着する萩平からの山道を登った。家を出て約40分ほどか、無事に金沢峠に到着した。
生かされた5年前の退院後、一度だけ来ているが、久しぶりの雄国沼だった。
雄国という名前には別天地という意味が込められているらしい。立派に出来た展望台からは、眼下にまさに別天地の雄大な湿原が広がっていた。沼の向こうに猫魔の山並が連なり、猫魔ヶ岳の奥には磐梯山の頂が見えた。
湿原はもうすっかり草紅葉に変色していた。周囲も黄や赤に鮮やかな紅葉が始まっていた。ときどき日がかげると風が冷たく感じられた湿原の木道を楽しんで歩いた。
所々にエゾリンドウの紫色がみえる。ウメバチソウは一輪、二輪咲き、つぼみも見えた。
たぶんコバギボウシだろう、青い実が裂けて真っ黒な実をたくさんつけていた。
雄国沼は、約50万年前の猫魔ヶ岳の火山活動によって誕生したカルデラ湖、沼の面積は約45ヘクタール、周囲約4km、水深は深いところで8mある。沼の標高は1089m、湿原には、春から夏にかけてミズバショウ、ニッコウキスゲ、レンゲツツジ、コケモモ、ワタスゲなど貴重な高山植物約280種を見ることができる。雄国沼植物群は国の特別天然記念物に指定されている。最近は、夏の一時期マイカー規制が行われ、萩平からシャトルバスが運行されている。 林道は車がすれ違えないほど狭くので、交通渋滞や排気ガスによる植物環境への影響を考えての対策である。尾瀬や上高地もそうなのだろう。美しい大自然をいつまでも守っていきたいものだ。
もうかなり前からだろうが、金沢峠から湿原への道はウッドチップが敷かれ、沼のほとりまで歩きやすい階段が整備されている。また、湿原の木道のあちこちには、沼の自然を紹介する解説パネルが何カ所も設置されていた。
我が家からは、思い立てばすぐ行ける悠久の大自然だが、久しく来られなかった。今日、みんなで来られて良かった。静寂の湿原で、周囲の紅葉をながめながらのひとときは、何と豊かなときであったか。
妻は妻、娘は娘、孫は孫、それぞれがそれぞれの思いを抱き、大自然の中でのひとときを過ごしたのだろう。木道を元気に飛び回っている孫たちを見つめていると、子どもたちが今の孫と同じ小さかった頃の思い出がよみがえってきた。あれから、もう30年余の時が流れたのだ。
また、思いついたときにかけがえのない大自然を訪ねたいと思っている。
【木道を行く】
【木道から金沢峠を望む】
【悠久の大自然の中で】
【水辺でお弁当】
【大自然に抱かれて】
【突き出た半島 うるわし】
【雄国山】