満開に咲いているキンモクセイが、秋の雨に濡れ、香りが凝縮されたようだ。
濃い緑にダイダイ色が鮮やかに香る枝を手折って、机の脇に置いた。
傍らで、DVDに見入る二人をながめながら、昨日の孫たちの運動会をふり返っている。
昨日はときどき薄曇りが広がる秋晴れ、運動会日和の一日、孫たちの運動会に家族中で出かけた。思えば、昨年はこの時期入退院の最中、妻や娘の話を聞いただけだったが、体調の良いこの秋、孫の成長ぶりをあらためて見ることができてよかった。
《H20飛んでプレイデー》と銘打った、なかなか工夫を凝らした運動会、先生方の企画・実行に敬意を覚えた。幼稚園ならではの夢のある行事が繰り広げられた。小学校、さらには中、高校でも、生徒の主体的な企画を促して、こんな運動会の進行もいいのではないだろうかと思った。
豆の木に登るジャックの絵がデザインされた 素敵なデザインのプログラム、その表紙には、テーマ「ジャックと不思議な豆の木 ~本当の勇気を探して~」 とある。全プログラムが、一つ一つ冒険物語で構成され進行していった。
武琉君は、このところ家に戻っても、運動会で披露する側転の練習をしていたが、数日ですっかり出来るようになり、本番でも見事に演じていた。障害物競走の跳び箱や平均台、またリレーの走りを見ていると運動能力もたいしたものだ。萌香ちゃんもリズムダンスやママとの親子競技では思いっきり頑張った。孫たちの出番がくると、遠くから成長ぶりをファインダーで覗いた。
楽しみなお昼、孫たちは応援の保護者席に飛んできた。娘、息子の小学校での応援を思い出した。あれもこれも、20年、30年も前のことなのか。繰り返される家族。学校、地域の応援で健やかな成長があるのだとあらためて思った。
それぞれのプログラムの紹介は、年長児の進行ですすめられた。武琉君も正面の台の上からはっきりとコメントできました。午後の競技は、各クラスがそれぞれの役になり伸び伸びリズム体操を展開、フィナ-レは年長組のクラス対抗リレ-、小、中、高校生の運動会にも劣らぬ盛り上がりで、一人一人が精一杯の走りに感動すら覚えた。こんな、純粋なクラスのために全力で走る姿に、誰もの幸せな成長を祈らざるを得なかった。
望遠のカメラを持って傍観していただけだったが、昨日は何と疲れたことか。一昨日の雄国沼行きもあってか、久々に早く床についた。あらためて、歳のせいかかと意識し、少し鍛えなければと思っている。