エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

晩秋の背あぶりへ

2008-10-19 | 日々の生活
      【背あぶり山 関白平で】

 昨日は朝から身体がだるくて、孫たちの遊びを傍観しながら、静養の一日だった。
今日も秋晴れに恵まれ、おにぎり、飲み物、果物、お菓子をバッグに詰めて背あぶり山へ紅葉狩りに向かった。

  山頂のアスレチックをしばらく楽しんだ。シラカバの林の向こうに青空が広がっていた。もう雪囲いが済んだ周囲のヤマツツジは、黒く紅葉していたが、そのうちの1本がオレンジ色の花を満開に咲かせていた。春と間違えたのだろうか。


 林を抜けて、頂上の高台へ向かった。しばし磐梯山と猪苗代湖の見える絶好の眺めに見入った。秀峰は、ぼんやりかすんでいたが、2年ぶりに見る雄大な眺めだった。

冬の間は閉鎖される高原道路を、歌を歌いながら関白平へ下りた。
 芝の広場にシートをひろげ、のんびりおにぎりをほおばった。
 時折、流れる雲が暖かい陽を隠すと、風が冷たく、みんな一枚羽織った。
 芝の坂を転がる孫たちをながめながら、30年も前3人の子どもが寝ころび転がる様を8㎜に写したこと、さらには、東山からロープウエイがあったころ何度もスキーに訪れたはるか50年も前の情景が脳裏に浮かんできた。

 わずか数時間の滞在だったが、秋を家族で楽しんだ。こんなささやかな幸せを感じながら秋が過ぎていった。


【背あぶり山頂より】





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