今回が2回目になる富山県久婦須川釣行だ。
前回同様、兵庫県西宮市の自宅から約4時間の道のりを経て現地に向かう。到着後は川沿いを上流に向かいつつ、入渓場所を探すが、よく考えてみるとこの川のオイシイ部分は限られており、一人一人がゆっくりと釣ろうと思えば5組前後しか入れない。以前に雑誌で紹介された部分への入り方は判っていたが、そこはそれこそ入れ替わり立ち替わり状態だろうし、他に思いつく場所も大したことはなさそうだった。思惑が色々とあって散々迷った挙げ句、前回と同じ場所からやや下流から入り、前回と同じエリアを含めて釣り上がって行こうと思い、車を止めてしばしの仮眠をとった。
僅かな仮眠の後、蜘蛛の巣を払いながら藪の中を降りて行き、河原へと降り立ったが、空梅雨気味の天候が続き、水量が減っているせいか前回とは川の様子が若干違い、水色もどことなくどんよりとしており、苦戦しそうな雰囲気の中でのスタートになった。
以前にも書いたが、同じ場所で同じことをするのはキライな性分なので、スタート地点の下流部に期待をしていたのだが、ソコでは何の反応も無くややガックリしながら移動していく。その内に前回と同じポイントにたどり着く。魚が出そうな場所は同じだろうから、前回と同じことやってみる。するとすぐにアタリがあったのだが、状況が魚を不活性化させているのか、掛かりが浅くてハリハズレでバラしてしまう。何だかこの先を予想させる展開だ。
ココで問題が発生。移動している間に上部にある道路でドアの開け閉めをする音が聞こえていたのだが、何と目の前にルアー竿を抱えた3人が降りてきたのだ。コッチは早い時間から来て他の釣り人が居ないことを確認しながら降りる場所を考えた結果、今この河原にいるのだが、明らかに釣り人の乗り付けた車がある場所から降りてくる神経は理解出来ない。そんなヤツらには先手必勝だ。リーダーらしき人物に向かって「ワタシはここから釣り上がっていくので上流には向かわないように。」と釘を刺してやった。しかし、反応は意外に素直で「じゃぁ、ここから下ります。」という答えが返ってきたのだが…。
モチロン下る分にはワタシの邪魔にはならない。しかしながら、下流から他の釣り人が釣り上がってきらどうするのだろうか?。ルアー釣りとエサ釣りでは釣りのスタイルは違うが、川を利用するという点は同じでソコにはルールが存在する。モチロン渓流では「和式のエサ釣り」の方が歴史が古いからソレに従うのが道理だろう。その基本は「先行者優先」と「釣り上がり」だ。だから、この場合は「ワタシの車を見た時点で降りてこない」というのが正解だ。もし先行者を避けて入渓したいのなら、更に上流に入る場合は最低でも2~3km空けて入るか、逆に下流に向かってから釣り上がる以外に選択の余地はなく、もしそのような条件の入渓点がなければ「先行者に一声掛けてから、後ろから決して追い越さずについていく」か、ソレがイヤなら「その川は諦めるしかない」というのを心得ておいて欲しい。
「ルール知らず」や「ルール無視」によるトラブルは色々なホームページやブログでも書かれており、各地でも起こっているようだ。無用なトラブルを避けるためにも、川を利用する基本ルールだけは各ルアーショップなんかで教えていって欲しいものだ。もっとも、この釣りの先輩や指導者を持たないワタシは誰にこのルールを聞いたのでもない。始める前にチョッと本やインターネットで下調べをすればこんなルールはどこにでも載っているのだ。だから誰でも知る気になれば頭に入るハズだと思うのだが…。
と、オジサンのボヤキを挟みながら釣りのレポートは進んでいく…。
しばらく上流に行くと良さそうに見えるのだが、前回は反応がなかった場所↓
をシツコク攻めてみる。奥にある岩盤際の一番深い部分を慎重に流して行くと何投目かにようやく目印が反応して本日1匹目をゲット。↓
ボーズは逃れたのでほっと一息だ。
続いてを目論むが、もうオシマイで後が続かなく、移動を続けて各ポイント↓
稀に来る貴重なアタリを取っていく。しかしながら撮影のための手に取った瞬間に落としてしまうトラブル↓
(この直後に手を滑らせてサヨウナラ)
もあり、キープ数が伸びない。
苦心惨憺しながら仕掛を打ち返しつつ更に上流を目指すが、朝方はやや曇り気味だった空から光が差し込んでくるようになるとキープサイズ以下の豆ヤマメ↓
ばかりになって閉口してしまう。
とうとう前回の脱渓地点だった堰↓
にたどり着いたがココまでのキープ数は3匹止まり。しかしながら最初の思惑通り、水量が前回より減っているので堰の周辺を攻めることが出来そうだ。
堰の周辺でも相変わらず豆さんの攻撃が激しくて、せっかく苦労して集めた川虫=クロカワムシがドンドン消耗して行く。それに耐えつつ果敢に攻めているとそれまでとは違う重々しいアタリがあり、すかさず合わせると「ズドンッ」という衝撃がワタシのロッドを襲った。実はここに来る前にあまりの食いの悪さからそれまでの常用ハリスである0.3号から0.25号に落としていたのだ。それを悔やみつつ慎重にやり取りを繰り返すが、相手はスピードはそう速くはなく、移動距離が少ないいものの、ヘビーにズンズンと締め込んでくる。前回このエリアの手前ではイワナを2匹ゲットしているので「もしかして大型のイワナかも?」と思ったり「いや、クロカワムシがエサだから大ヤマメかも?」と思ったりしていた矢先、「フッ」と軽くなり竿先が跳ね上がった…。結果は痛恨の大バラシであった。
戻った仕掛を点検すると、アワセのタイミングが遅れたのか、どうやらハリを飲まれながらの長時間?のやり取りの末、歯で擦り切れてしまったのが原因のようだ。
「たら、れば」を自問自答しながら、更にこの堰の手前で粘っては見たものの、その後は元の豆さん地獄に戻り、失意の内に脱渓を決意することになった。
脱渓を期に前回調査していなかった上流部を覗いてみる。良さそうに見える渓相であっても、やたらと堰が多い風景↓
が広がっていた。しかも魚道が見えないことから「ズタズタに寸断された川では期待が出来ない」と判断し、反転して下流へ向かうことになったが、チョッとその前に、この区間にある名水「ガット出の水」↓
に立ち寄ることにした。何ともユニークなネーミングだが、由来は単純で、源流で水が「ガーッ!」と湧きだしているから「ガット出の水」ということらしい。このような擬音が由来のネーミングは富山県というよりも、どことなく大阪っぽくてオモシロい。しかし、その味はさすがに名水の宝庫である富山県らしく、確かにウマイ!。そこで以降の釣りの合間に飲み、味わおうと早速ペットボトルに詰め込んだ。
ガット出の水でUターンして下流部に向かい、前回に上から攻めた橋の横から河原に降りて釣り上がることにした。
この区間には岩盤が浸食によって彫られた溝のようなところがあったり、大岩があったりで変化に富み、かなり良さそうな渓相ではあったが、天候のせいか?、水質のせいか?はたまた本人の腕前のせいか豆ヤマメとウグイしか反応がない。結構ハードな区間もあって運動不足解消にはもってこいだが、魚が出ないと苦行にも近い。その苦労が実ったのはこんなロケーション内↓
にあった、石と石の間に掘れ込んだ溝のような部分だった。
ココでようやくアタリがあって、この日最大である24cmのヤマメ↓
を手にすることができた。
その後は更に釣り上がるものの、またもや豆&ウグイ地獄に逆戻りだ。更に夕暮れが迫り、脱渓地点が判らないので少々アセッてくる。このまま先へ進んでから脱渓するか、逆戻りするかの判断に迫られたが、距離感から推測すると、戻るよりも進んだ方が良さそうだ。それに逆戻りは「猪突猛進・突撃体質」の性格が許さない。前進あるのみだ。そんな状況下であっても未練がましくも、めぼしいポイントを見付けると仕掛を打ち込んでしまう「釣り師の性(さが)」に苦笑しつつ、足早に上流へ進んだが、結局状況は改善されないまま、この日の釣りが終わった。
もうすぐ真夏がやってくる。これから先は以前にも書いた「オロロ」の発生と灼熱が待っているし、釣果自体も期待薄になってくるだろう。残るチャンスはあと1、2回といったところだろうか?。それまでに、この久婦須川にはもう1度くらいは釣行するだろうが、前期の「有終の美」を飾ることが出来るのだろうか?。
前回同様、兵庫県西宮市の自宅から約4時間の道のりを経て現地に向かう。到着後は川沿いを上流に向かいつつ、入渓場所を探すが、よく考えてみるとこの川のオイシイ部分は限られており、一人一人がゆっくりと釣ろうと思えば5組前後しか入れない。以前に雑誌で紹介された部分への入り方は判っていたが、そこはそれこそ入れ替わり立ち替わり状態だろうし、他に思いつく場所も大したことはなさそうだった。思惑が色々とあって散々迷った挙げ句、前回と同じ場所からやや下流から入り、前回と同じエリアを含めて釣り上がって行こうと思い、車を止めてしばしの仮眠をとった。
僅かな仮眠の後、蜘蛛の巣を払いながら藪の中を降りて行き、河原へと降り立ったが、空梅雨気味の天候が続き、水量が減っているせいか前回とは川の様子が若干違い、水色もどことなくどんよりとしており、苦戦しそうな雰囲気の中でのスタートになった。
以前にも書いたが、同じ場所で同じことをするのはキライな性分なので、スタート地点の下流部に期待をしていたのだが、ソコでは何の反応も無くややガックリしながら移動していく。その内に前回と同じポイントにたどり着く。魚が出そうな場所は同じだろうから、前回と同じことやってみる。するとすぐにアタリがあったのだが、状況が魚を不活性化させているのか、掛かりが浅くてハリハズレでバラしてしまう。何だかこの先を予想させる展開だ。
ココで問題が発生。移動している間に上部にある道路でドアの開け閉めをする音が聞こえていたのだが、何と目の前にルアー竿を抱えた3人が降りてきたのだ。コッチは早い時間から来て他の釣り人が居ないことを確認しながら降りる場所を考えた結果、今この河原にいるのだが、明らかに釣り人の乗り付けた車がある場所から降りてくる神経は理解出来ない。そんなヤツらには先手必勝だ。リーダーらしき人物に向かって「ワタシはここから釣り上がっていくので上流には向かわないように。」と釘を刺してやった。しかし、反応は意外に素直で「じゃぁ、ここから下ります。」という答えが返ってきたのだが…。
モチロン下る分にはワタシの邪魔にはならない。しかしながら、下流から他の釣り人が釣り上がってきらどうするのだろうか?。ルアー釣りとエサ釣りでは釣りのスタイルは違うが、川を利用するという点は同じでソコにはルールが存在する。モチロン渓流では「和式のエサ釣り」の方が歴史が古いからソレに従うのが道理だろう。その基本は「先行者優先」と「釣り上がり」だ。だから、この場合は「ワタシの車を見た時点で降りてこない」というのが正解だ。もし先行者を避けて入渓したいのなら、更に上流に入る場合は最低でも2~3km空けて入るか、逆に下流に向かってから釣り上がる以外に選択の余地はなく、もしそのような条件の入渓点がなければ「先行者に一声掛けてから、後ろから決して追い越さずについていく」か、ソレがイヤなら「その川は諦めるしかない」というのを心得ておいて欲しい。
「ルール知らず」や「ルール無視」によるトラブルは色々なホームページやブログでも書かれており、各地でも起こっているようだ。無用なトラブルを避けるためにも、川を利用する基本ルールだけは各ルアーショップなんかで教えていって欲しいものだ。もっとも、この釣りの先輩や指導者を持たないワタシは誰にこのルールを聞いたのでもない。始める前にチョッと本やインターネットで下調べをすればこんなルールはどこにでも載っているのだ。だから誰でも知る気になれば頭に入るハズだと思うのだが…。
と、オジサンのボヤキを挟みながら釣りのレポートは進んでいく…。
しばらく上流に行くと良さそうに見えるのだが、前回は反応がなかった場所↓
をシツコク攻めてみる。奥にある岩盤際の一番深い部分を慎重に流して行くと何投目かにようやく目印が反応して本日1匹目をゲット。↓
ボーズは逃れたのでほっと一息だ。
続いてを目論むが、もうオシマイで後が続かなく、移動を続けて各ポイント↓
稀に来る貴重なアタリを取っていく。しかしながら撮影のための手に取った瞬間に落としてしまうトラブル↓
(この直後に手を滑らせてサヨウナラ)
もあり、キープ数が伸びない。
苦心惨憺しながら仕掛を打ち返しつつ更に上流を目指すが、朝方はやや曇り気味だった空から光が差し込んでくるようになるとキープサイズ以下の豆ヤマメ↓
ばかりになって閉口してしまう。
とうとう前回の脱渓地点だった堰↓
にたどり着いたがココまでのキープ数は3匹止まり。しかしながら最初の思惑通り、水量が前回より減っているので堰の周辺を攻めることが出来そうだ。
堰の周辺でも相変わらず豆さんの攻撃が激しくて、せっかく苦労して集めた川虫=クロカワムシがドンドン消耗して行く。それに耐えつつ果敢に攻めているとそれまでとは違う重々しいアタリがあり、すかさず合わせると「ズドンッ」という衝撃がワタシのロッドを襲った。実はここに来る前にあまりの食いの悪さからそれまでの常用ハリスである0.3号から0.25号に落としていたのだ。それを悔やみつつ慎重にやり取りを繰り返すが、相手はスピードはそう速くはなく、移動距離が少ないいものの、ヘビーにズンズンと締め込んでくる。前回このエリアの手前ではイワナを2匹ゲットしているので「もしかして大型のイワナかも?」と思ったり「いや、クロカワムシがエサだから大ヤマメかも?」と思ったりしていた矢先、「フッ」と軽くなり竿先が跳ね上がった…。結果は痛恨の大バラシであった。
戻った仕掛を点検すると、アワセのタイミングが遅れたのか、どうやらハリを飲まれながらの長時間?のやり取りの末、歯で擦り切れてしまったのが原因のようだ。
「たら、れば」を自問自答しながら、更にこの堰の手前で粘っては見たものの、その後は元の豆さん地獄に戻り、失意の内に脱渓を決意することになった。
脱渓を期に前回調査していなかった上流部を覗いてみる。良さそうに見える渓相であっても、やたらと堰が多い風景↓
が広がっていた。しかも魚道が見えないことから「ズタズタに寸断された川では期待が出来ない」と判断し、反転して下流へ向かうことになったが、チョッとその前に、この区間にある名水「ガット出の水」↓
に立ち寄ることにした。何ともユニークなネーミングだが、由来は単純で、源流で水が「ガーッ!」と湧きだしているから「ガット出の水」ということらしい。このような擬音が由来のネーミングは富山県というよりも、どことなく大阪っぽくてオモシロい。しかし、その味はさすがに名水の宝庫である富山県らしく、確かにウマイ!。そこで以降の釣りの合間に飲み、味わおうと早速ペットボトルに詰め込んだ。
ガット出の水でUターンして下流部に向かい、前回に上から攻めた橋の横から河原に降りて釣り上がることにした。
この区間には岩盤が浸食によって彫られた溝のようなところがあったり、大岩があったりで変化に富み、かなり良さそうな渓相ではあったが、天候のせいか?、水質のせいか?はたまた本人の腕前のせいか豆ヤマメとウグイしか反応がない。結構ハードな区間もあって運動不足解消にはもってこいだが、魚が出ないと苦行にも近い。その苦労が実ったのはこんなロケーション内↓
にあった、石と石の間に掘れ込んだ溝のような部分だった。
ココでようやくアタリがあって、この日最大である24cmのヤマメ↓
を手にすることができた。
その後は更に釣り上がるものの、またもや豆&ウグイ地獄に逆戻りだ。更に夕暮れが迫り、脱渓地点が判らないので少々アセッてくる。このまま先へ進んでから脱渓するか、逆戻りするかの判断に迫られたが、距離感から推測すると、戻るよりも進んだ方が良さそうだ。それに逆戻りは「猪突猛進・突撃体質」の性格が許さない。前進あるのみだ。そんな状況下であっても未練がましくも、めぼしいポイントを見付けると仕掛を打ち込んでしまう「釣り師の性(さが)」に苦笑しつつ、足早に上流へ進んだが、結局状況は改善されないまま、この日の釣りが終わった。
もうすぐ真夏がやってくる。これから先は以前にも書いた「オロロ」の発生と灼熱が待っているし、釣果自体も期待薄になってくるだろう。残るチャンスはあと1、2回といったところだろうか?。それまでに、この久婦須川にはもう1度くらいは釣行するだろうが、前期の「有終の美」を飾ることが出来るのだろうか?。
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