相変わらず好調な白石グリを尻目に、パッとしない状況が続いている玄達瀬。「そろそろ撒きエサも効いて、イイ思いをするだろう。」との思いで、現地へと向かった。
しかし、前回とほぼ同じ流速で「らしくない」潮流が差していた。
●100mあたり10分少々●
しかも解禁して以降、好調だったエリアには不利に働く北方向からの上り潮になっていた。それを受け、潮流に合ったポイントへと早々に進路変更し、そこでスタートとなった。
開始早々釣友が中マサを掛けたが、こっちは無反応。とある理由(来週以降で記すネタ)から、しばらく経ってもアタらず、手を変え品を変えでようやくアタリを捉えたが、それはブリ族からのモノだった。発泡ウキの7番を1個や7番+6番という設定だったが、隣の釣友と似たようなセッティングであるにも関わらず本命は掛かってこない。
こういった事態はよくあることで、それぞれのリールのフリー回転の違いやライン製造メーカーの違いで入ってゆく層が違ってしまうからだ。事態から脱却するには、隣と合わさずに自分の設定を細かに変更して調整を繰り返すことだが、それに専念していると8番が1個になった時点でようやく中マサをゲット。
●70と数cm●
だが、他はブリ族ばかりで朝のジアイが終了した。この間、釣友は1mジャストを含むヒラマサを3本ほどゲットしていたが、まだまだ時間は有り余っていた。そしてボクは「ここから挽回を。」と目論んでいたのだが…。
しかしボクの考えは甘く、昼過ぎまでブリ族に翻弄されていた。
●ブリ族ではアドレナリンが出ない…●
13時頃、船長が「地形は複雑だけど、状況的にはここをオススメする。」と言うポイントに移動した矢先だった。第一投目で「ブィーンッ!」と急速逆転が始まって、アタリをキャッチ。アワセを入れた後に、こちらが掛けるプレッシャーに全く動じないのは大型の証拠だが、竿を限界近くまで絞り込んで相手の頭をこっちに向け、二度目の突っ込みもかわすことに成功した。「後はしばらくの間、巻き上げに付いてきてくれれば勝てる。」と思ったのだが、すぐに三度目の突っ込みが始まって、ここで抵抗感が無くなった。つまりは根ズレで12号ハリスが飛んでアウトという結末だった。
以後、釣友がポツポツとヒラマサのアタリを拾う中、ボクは全くヒラマサのアタリを捉えることは出来ず、青物まみれになってこの日の釣りが終わった。振り返ってみると、朝のうちにアホな実験をして流れに乗らなかったのが敗因のようだ。この実験を急いだのには深~い事情があるのだが、今回はまだ触れないことにしておこう。
●殆どが釣友の釣果●
今年の玄達瀬の、初期段階での傾向は、その日その日でヒラマサの着き場がコロコロと変わり、それを当日の限られた時間の中で見つけられるかどうかで釣果に大きく差がついているようだ。つまりは「居るには居るが、広範囲ではなく、小さな塊で移動している。」ように思える。その原因は潮流図を見ると解るが、例年のように玄達瀬に向かって本流がブチ当たる日が少なく、玄達瀬と鷹巣沖の間に強い潮流が差すことが多くなって、それに引かれる潮がフラフラと流れているため、活性が上がらないこと。そしてその影響によって玄達瀬に到達するヒラマサの量が減っていることだと思う。それに加えて、玄達瀬では珍しいアンカー潮が頻発して釣り辛くなっているのも、釣果が伸びない原因だと思われる。
また、不安視しているのは、「春先から水温が高かったせいで白石グリで停滞しているヒラマサ達が産卵のために、そのまま黄海方面に向かってしまわないか?」という点だ。これについては前々回の記事を読んで欲しいが、もしそうであれば先行きの不安がさらに大きくなる。
いずれにせよ、今後に潮況が回復することを祈り、それに伴う釣果の伸びを期待するしかないのだが、果たして…。まだまだボクのチャレンジは続く。
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