白石グリではボクの予感どおり、とうとう大型ヒラマサの回遊が始まり、早くも1mジャストが仕留められたようだ。ボクの釣行予約は明日なので、じれったいばかりだが、それをグッと堪えて、今回はドラグ設定の話だ。
■勘に頼っていた設定値■
昨シーズンの初頭に新規の電動リールに変えて以降、長年ボクが培ったきた感覚では、このリールのドラグ性能を引き出すことが出来ず、1シーズンに渡って失敗の連続だった。もう少しボクが若ければ、克服できたのかもしれないが、なかなかアジャストできず、CCM社にドラグのチューンを依頼したのは、前週の、記事の通りだ。
CCM社のドラグはスムーズな滑り出しが“売り”なのだが、それを実現させるためか、締め幅がワイドになっているように感じる。つまりは、締め込もうとすると、思った以上にドラグノブを回す必要があるのだ。
そこから、「引っ掛かりが無いのだから、始めっから設定値を変えずに巻き上げれば良いのでは?。」との考えに至り、「そのためには、感覚ではない、より正確なドラグ設定が必要。」との判断から、対策を練ることにした。
■ドラグチェッカー■
「ドラグ設定はハリス強度の1/3」といわれている。今シーズンから導入している、シーガー・グランドマックスFX・8号の標準結節強力は10.3kg。その1/3は約3.43kgになる。
これを正確に計るとなると、竿にリールをセットした状態で、相棒に片方を持ってもらってバネバカリを引っ張るか、同じ量のオモリをぶら下げ、ドラグノブを回して滑り出し点を探れば良い。しかし、現地でハリスの号数が上下したりすると、狭い船内でわざわざ作業を繰り返すことは難しい。
実は、この作業が手軽に出来るグッズが販売されていて、ルアー界では使用者も多い、「ドラグチェッカー(販売はサクラ)」(https://www.sakura-rod.co.jp/bouz-%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%80%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC/)がそれにあたる。
この器具は、リールのドラグが滑って道糸が出る際の、テンションが緩む寸前の数値を計ってくれる。計り方は簡単だが、竿にセットし、ガイドを通した状態ではかる方法と、リールの直前で計る方法の2通りがある。より簡単なのは、後者のほうだが、正確なのは勿論、実釣時に条件が近い前者になる。しかし、竿に道糸が通った状態での計測は、たとえこのチェッカーでも上述のバネばかりでの計測と同様に難しい。
そこで、説明書にもあるように、「あらかじめ陸の上で竿にリールをセットし、ガイドを通した状態で一旦計り、ドラグはそのままの状態で、リール前での数値を計る」という方法を採用することにした。この時の数値を号数別にメモしておけば、現場ではリール前で計れば良いということになるから、扱いはかなり楽になる。
ドラグチェッカーは計る数値に合わせて、4タイプが販売されている。ボクの場合は、玄達での12号ハリス使用も想定しているので、15kg対応のDC-2015を購入したが、10号ハリスまでなら、5kg対応のDC-2005の方が、使い易いのかもしれない。
■2017年版ドラグ設定■
ドラグ調整をするのは、普通であればスプールに糸が一杯に巻かれた、フルスプール状態で計ることになるが、「糸が多く出ている場合は、どうなるのだろうか?。」と考えてみた。
実は、シマノのトローリングリールの説明書に、「フルスプールの状態から糸の約75%がリールから出ている場合、ドラグ力は2倍になります。(リールサイズが20~16ポンドクラスの話)」とある。これは物理の法則を持ち出すまでも無く、自転車のギアでも簡単に想像できる話だが、これが完全フカセ釣りのヒラマサ狙いにおいて「ちょうど良い加減になるのでは?」と考えている。
ご存知の通りヒラマサは、強烈なファーストランで海中の根回りに突っ込むことが多く、その場面ではあまり道糸を出さない方が良い。ただし、全く出さない“フルドラグ状態”だと、引っ張り合いでブチ切って行くヤツも居るから、そのサジ加減が難しいのだが、この時点で自動的(物理的?)にドラグ力が強まっているのは好都合だ。しかも、そのドラグ力の強まりによる耐衝撃性の低下は、ある程度送り込まれた道糸の伸びによって補われ、相殺されることになる。
こうやって整理してみると、「今までドラグをイジっていたのは何だったのか?。」とも思えるが、とにかく今年はとりあえず「あまりイジらない方向」で攻めてみることにする。
勿論、全てが計算どおりにゆくとは思えないが、キチッと数値化することによって、勘頼みだった頃に付き纏っていた不安が解消の方向に向かうのは有難い。これによって「強気で大マサゲット!」と行きたいが、明日はどうなるのだろうか?。
■勘に頼っていた設定値■
昨シーズンの初頭に新規の電動リールに変えて以降、長年ボクが培ったきた感覚では、このリールのドラグ性能を引き出すことが出来ず、1シーズンに渡って失敗の連続だった。もう少しボクが若ければ、克服できたのかもしれないが、なかなかアジャストできず、CCM社にドラグのチューンを依頼したのは、前週の、記事の通りだ。
CCM社のドラグはスムーズな滑り出しが“売り”なのだが、それを実現させるためか、締め幅がワイドになっているように感じる。つまりは、締め込もうとすると、思った以上にドラグノブを回す必要があるのだ。
そこから、「引っ掛かりが無いのだから、始めっから設定値を変えずに巻き上げれば良いのでは?。」との考えに至り、「そのためには、感覚ではない、より正確なドラグ設定が必要。」との判断から、対策を練ることにした。
■ドラグチェッカー■
「ドラグ設定はハリス強度の1/3」といわれている。今シーズンから導入している、シーガー・グランドマックスFX・8号の標準結節強力は10.3kg。その1/3は約3.43kgになる。
これを正確に計るとなると、竿にリールをセットした状態で、相棒に片方を持ってもらってバネバカリを引っ張るか、同じ量のオモリをぶら下げ、ドラグノブを回して滑り出し点を探れば良い。しかし、現地でハリスの号数が上下したりすると、狭い船内でわざわざ作業を繰り返すことは難しい。
実は、この作業が手軽に出来るグッズが販売されていて、ルアー界では使用者も多い、「ドラグチェッカー(販売はサクラ)」(https://www.sakura-rod.co.jp/bouz-%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%80%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC/)がそれにあたる。
●ドラグチェッカーDC-2015●
この器具は、リールのドラグが滑って道糸が出る際の、テンションが緩む寸前の数値を計ってくれる。計り方は簡単だが、竿にセットし、ガイドを通した状態ではかる方法と、リールの直前で計る方法の2通りがある。より簡単なのは、後者のほうだが、正確なのは勿論、実釣時に条件が近い前者になる。しかし、竿に道糸が通った状態での計測は、たとえこのチェッカーでも上述のバネばかりでの計測と同様に難しい。
そこで、説明書にもあるように、「あらかじめ陸の上で竿にリールをセットし、ガイドを通した状態で一旦計り、ドラグはそのままの状態で、リール前での数値を計る」という方法を採用することにした。この時の数値を号数別にメモしておけば、現場ではリール前で計れば良いということになるから、扱いはかなり楽になる。
ドラグチェッカーは計る数値に合わせて、4タイプが販売されている。ボクの場合は、玄達での12号ハリス使用も想定しているので、15kg対応のDC-2015を購入したが、10号ハリスまでなら、5kg対応のDC-2005の方が、使い易いのかもしれない。
■2017年版ドラグ設定■
ドラグ調整をするのは、普通であればスプールに糸が一杯に巻かれた、フルスプール状態で計ることになるが、「糸が多く出ている場合は、どうなるのだろうか?。」と考えてみた。
実は、シマノのトローリングリールの説明書に、「フルスプールの状態から糸の約75%がリールから出ている場合、ドラグ力は2倍になります。(リールサイズが20~16ポンドクラスの話)」とある。これは物理の法則を持ち出すまでも無く、自転車のギアでも簡単に想像できる話だが、これが完全フカセ釣りのヒラマサ狙いにおいて「ちょうど良い加減になるのでは?」と考えている。
ご存知の通りヒラマサは、強烈なファーストランで海中の根回りに突っ込むことが多く、その場面ではあまり道糸を出さない方が良い。ただし、全く出さない“フルドラグ状態”だと、引っ張り合いでブチ切って行くヤツも居るから、そのサジ加減が難しいのだが、この時点で自動的(物理的?)にドラグ力が強まっているのは好都合だ。しかも、そのドラグ力の強まりによる耐衝撃性の低下は、ある程度送り込まれた道糸の伸びによって補われ、相殺されることになる。
こうやって整理してみると、「今までドラグをイジっていたのは何だったのか?。」とも思えるが、とにかく今年はとりあえず「あまりイジらない方向」で攻めてみることにする。
勿論、全てが計算どおりにゆくとは思えないが、キチッと数値化することによって、勘頼みだった頃に付き纏っていた不安が解消の方向に向かうのは有難い。これによって「強気で大マサゲット!」と行きたいが、明日はどうなるのだろうか?。
色々釣舟のHPをチェックしておりましたら、大きな奴、仕留めてましたね。流石です。おめでとうございます。
次の記事楽しみにしています。