中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

’24秋のクエ釣り ~その3

2024-09-14 12:30:00 | 船釣り・釣行記
 秋のクエ釣り。前回の10kgゲットに気を良くして、その3日後に今年3回目のチャレンジを敢行した。
 
■ついに始動■

 今回乗船したのは、東舞鶴から出港する、日本海41さん。(https://www.nihonkai41.com/)
 経ヶ岬沖の完全フカセ釣りによるヒラマサ狙いでは、ボクが絶大なる信頼をおいている船長が操船している船だが、実はクエ釣りにも精通している。近年の経ヶ岬沖周辺で夏~中秋の夜釣りで主に狙っているポイントにおいては、本来はパイオニアであるのだが、これまでは仕立船での案内のみだったので、ホームページの釣果欄に載る機会が少かっただけだ。なので、裏メニュー(?)の実績は十分過ぎるほどにあるのだ。

 そしてその日本海41さんが、この秋から「乗合船でのクエ釣り」の募集を開始したことを受け、早速予約を入れ、乗船機会を得た。尚、募集人員はMAX6人までなので、確率が高くなる上、使用タックルやアプローチも、それぞれにお任せし、電動リール使用もOKということで、敷居が高くならないよう、配慮していることも嬉しい限りだ。
 
■ビギナーズラック■

 まずは様子見に入ってみたポイントでは西からの潮流がやや速めに差していたため、数投したものの、船長判断で移動を開始した。そして約20分ほどでセカンドポイントに到着した。先のポイントでは300号以上のオモリが必要だったが、こちらでは200号で仕掛けを落ち着かせることができたので、かなり釣り易い状況だった。

 実釣再開後、しばらくは何も起こらず、夕闇以降にライトが入っても浮上するハズのアオリイカの姿は無く、楽しみにしていた副業の方も釣果は望み薄の状況だった。
 しかし、同船していたクエ釣り初挑戦の釣友の刺しエサだけが、時折、何者かにに頭だけにされて返ってくることが不思議に思えていたのだが…。

 やがてアオリイカが姿を現したので、この釣りも初めてだった釣友に「レクチャーを。」と考えつつ、ふと船首方向に目を遣った。
 すると、手に持つロッドが既にヒン曲がっていたのだ。引き具合からしておそらく本命であり、その実、19kgのクエをゲットした。
 「おめでとう!」、「でも何だか羨ましい。」という、複雑な思いが浮かびつつ、同時に「特例日以外は、一日に何本も出るような魚ではないなぁ。」、「今日は、もう終わりかな?。」なんて思いが駆け巡っていた。

 以後はエサのチェックを繰り返しつつ、見える数を増したアオリイカを狙ってみたのだが、こちらの方もポツポツ程度でパッとしないままに時間だけが過ぎていった。

 時間は経過し、9時半頃だったろうか、相変わらず一人だけ刺しエサを盗られ続けていた釣友のロッドが、またもや海面に突き刺さっていった。そして今度は20kgにサイズアップ。まさに「どないなっとんね~ん。」の展開だった。
 
■まさか、まさかの…■

 残り時間も少なくなって、「もう、いくらなんでも残りは居ないだろう。」と深〜い諦めの境地に入っていた。
 この時点では「目先を変えて反応させてやろう。」と、刺しエサを活きたアオリイカに換えていたのだが、全く反応がない中、釣友の釣果が全てデッド・ベイトだったことが気になっていた。そこで再び足元に転がっていた”元冷凍“の、やや変色してフヤケたメヂカを刺した仕掛に換装して最後の賭けに出てみることにした。

 船首では、船長と釣友の会話が漏れ聞こえていて、羨ましさのあまり、ついそっちの方に気を取られていた。そんな中、ふと振り返って自分のロッドを見ると「ゴツンッ!」と竿先が揺れる様子が目に入った。

 「クエっぽい前アタリだ…。」と思い、ロッドを手持ちに変えて様子をうかがう。するともう一度「ゴツンッ!」が伝わったので、「次が来たら竿先を下げて走るまで送り込んでやろうか…。」と構え直した瞬間に「ズドンッ!」といった衝撃と共にとんでもない締め込みで相手が襲いかかってきた。

 「できるだけ手巻き」がモットーなのだが、完全フカセ釣りのクセからか、反射的に電動リールのスロットルを入れていた。だが、全く巻けず、「ジュィーン、ガガッ!」という音を伴って、すぐに巻き上げが停止した。
 そのこと自体は想定済みなので、「やはりな…」だったが、当初は必死でロッドの角度を保持するのが精一杯だった。
 だが、幸いにも設定したドラグ値が適正だったらしく、最小限しかラインを送らずにファーストランをタメ切ることに成功した。

 なんとか頭がこちらに向いてくれたようであったので、ここからは、船の揺れを利用しつつ、冷静に手巻きでの勝負に移っていった。
 ポッコリと出たボクの腹の下側にロッド・エンドに装着したTバーをピッタリと沿わせて保持させ、安定したポンピング&手巻きで、底を切るあたりまで繰り返される強烈な締め込みを凌いでいった。

 底を10mほど切ってしばらく経った頃だろうか、相手の抵抗力が失われたのが確認できた。ここからはポンピングを続けていると、ラインが緩むと広がったハリ穴からハリが外れてしまう可能性があるため、電動リールの特性を活かして低スロットルでの一定巻き上げに切り替えたが、ちょうどその頃、船長が応援に駆けつけてくれた。

 しかし、もうその時点では大した締め込みはなく、ただ重いだけになっていたので、「それ、ヒゲダイとちゃいますのん?」なんて、温かいお言葉も飛んできたのだが…。

 やがてライトの照射範囲に白い物体が入ったが、「何が出てくるか?。」と注目していた全員が、あまりの大きさに唖然としていた。その上、掛けた本人は、ボヤッと映る白い大きな塊が腹を返したエイにも見え、「まさか…」が頭をよぎる始末だった。

 そしてロッドキーパーにロッドを装着し、自身でハリスを手繰る頃には正体が判明して大興奮。後は船長と二人でWギャフ体制で引きずり上げて無事取り込みに成功した。
 しかし重過ぎて「パチリと記念撮影!」とはいかず、滑車で吊るすが、それでもかなりの重量感だった。

●手では持ち上がらない●

 滑車に装着した計測器を読み取ると、船中レコード更新が確定した。

●36.42kg!●

●実測132cm!(メジャー上乗せ計測だと138cm)●

 もうその後は、何もする気も時間もなく、納竿時間がやってきた。

●釣友と二人で75kgオーバー!●

 
■今後は…■

 聞けばこの日が乗合での、クエ釣り便の初出だったそうだ。そしてその日をボクの生涯目標達成=30kgオーバー獲得で飾れたことを嬉しく思うが、その前に的確にポイントに着けた読みと技術に「さすが船長!」と称賛しておきたい。
 まだまだクエ釣りシーズンは続くが、「これ以上、自身の記録更新は、まずないだろうな。」と思いつつ、これからはコツコツ・チビチビとクエを狙ってゆくつもりだ。
 
■使用タックル■

 ロッド=ゴクスペ・制覇スタンディングSP180・200-400号
 リール=シマノ・フォースマスター6000
 ライン(PE)=ロンフォート・オッズポート12号
 リーダー=バリバス・オーシャンレコード320LB(90号)
 ハリス=バリバス・オーシャンレコード300LB(80号)
 チモト補強=よつあみ・ダイポリ(旧ダイニーマ)ノットⅡ40号
 ハリ=がまかつ・南方強者40号

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