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箸の普及以前、日本人は柏や椎の葉に盛った食べ物を「手づかみで」食べていたそうです。
箸の渡来自体は6、7世紀ごろといわれていますが、はじめはまったく普及しなかったそうです。
一般人はもとより、僧侶や貴族なども面倒くさいと、箸など使わなかったそうです。
箸の使用は面倒ではありますが、上品で衛生的なので、箸の使用を奨励した人がいます。聖徳太子です。
しかし、太子が箸の使用を奨励したのは衛生面だけでなく、実はもうひとつ理由がありました。
小野妹子で知られる第2回目の遣隋使(607年)への答礼の使節団が隋からやってくることになりました。
※日本書紀には第1回目の記述がなく、第2回目からの記述になっています。
太子は隋への親書においてかなり高飛車なことを書いていたらしいので、使節団に対して見栄を張る必要がありました。
日本人は偉そうなことを言うくせに「手づかみ」で食事しているとあっては、外交の面子が丸つぶれです。
そこで、太子は役人たちに箸の使用を強制し、使節団歓迎の席では全員が箸を使い、馬鹿にされるのを何とか逃れたそうです。
それ以降、箸の使用が徐々に浸透していったそうです。
箸の普及は聖徳太子から、しかもその理由は「当時の中国人に馬鹿にされないための見栄」からだったというわけです。
外交には、相手から馬鹿にされない見栄も重要だということです。
したっけ。