透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

書評

2019-12-22 | H 「あ、火の見櫓!」

 安井建築設計事務所の佐野吉彦氏が拙著『あ、火の見櫓!』の書評をご自身のウェブマガジン「建築から学ぶこと」に書いてくださった(こちら)。



書評の中で『火の見櫓の上の海』NTT出版が取り上げられている。これは川本三郎氏の紀行文学で、房総への旅がテーマ。この本のことはネット情報で以前から知っていたが(「火の見櫓」で検索して)、未読であった。先日、コンビニで注文した。翌日、オーナーのYさんから注文した本が絶版であることを知らされた。親切にもYさんは中古本を探して取り寄せてくださった。中古本とのことだったが、総じて大変良い状態で、写真で分かる通り、きれいな状態の帯もついているし、読者アンケート用カードと新刊案内のチラシも挿まれている。新品と何ら変わりない本だ。そして初版第1刷(1995年7月5日)。

今読んでいる『「歴史認識」とは何か 対立の構図を越えて』大沼保昭/中公新書を読み終えたら、読みたいと思う。この本が年越し本になるかもしれない。

本には房総の風景写真やイラストが何枚も載っているが、そこに火の見櫓が写っていないのは残念。書名が「海の上の火の見櫓」ではなく、「火の見櫓の上の海」であり、房総の海が主題だから仕方がないが。

さて、佐野氏の書評。

佐野氏は火の見櫓を次のように評しておられる。**おそらく、それらがコミュニティの結び目であるからこそ、先人はそこにすっくとした表情を与え、細やかな意匠を施し、鐘がただしく機能するように屋根掛けして風雪から守ることを考えたのではないか。** 

書評を佐野氏は次のように結ぶ。**平林氏は、そこに作り手の荒ぶる魂のようなものを感じたのかもしれない。あるいは、そこに人が住み続けることの覚悟のようなものを。**

この件は佐野氏が私の本を通じて火の見櫓からこのようなことを感じ取った、と読むべきであろう。


書評のタイトル「人文学的風景にひそむ、魂と言うべきもの」

※ 何人かの知人・友人がブログ等に書評を書いてくださっています。皆さんありがとうございます。


自費出版のこと

2019-12-20 | H 「あ、火の見櫓!」



 観察した火の見櫓に通し番号を付けているが、最初から番号を付けていたわけではない。2014年の4月に信濃毎日新聞の記者の取材を受けた際、今までどのくらいの火の見櫓を見たのか問われ、500基くらいとなんとなくの勘で答えた。その際、裏付けがない数字は記事にはできないと、記者に言われた(**500基以上を見て回った。**と記事に数字が示されていたが)。

で、反省して最初の記事から番号を付ける作業をしたが、欠番があるなど、不備があった。そこで、できるだけ訂正しようと再び番号付けの作業をしている。「一記事一基」でないこともあるし、同じ火の見櫓を二度、三度と紹介していることもあり、正確な番号を付けることは困難ではあるが。やはりスタート時にあれこれきちんと方針を決めておくべきだったと思う。

番号を付け直す作業をする時に記事も読んだりしている。上掲したのは2014年2月22日の記事だが、最後にいつか火の見櫓の本を書かなくては・・・。と記している。

今から5年以上前に既に火の見櫓の本を出すことを考えていたことが分かった。ちゃんと実行した自分を褒めてやりたい。


 


あ、僕の本!

2019-12-10 | H 「あ、火の見櫓!」





 我が村が外部委託して制作している番組(村の出来事や行事等をあれこれ紹介する番組)を見ていた近所の方から、番組で僕の本が紹介されていると聞いた。番組の再放送を見ると「図書館だより」のおすすめ本のコーナーで図書館司書のMさんが『あ、火の見櫓!』の紹介をしていた。



拙著を進呈させていただこうとMさんに連絡した時のことは既に書いた(過去ログ)。Mさんが拙著の文章を分かりやすいと評していた。同様の感想を何人もの人から聞いている。

**本当にここまで読みやすく、わかりやすくまとめられたものだと感心します。** 九州のTさんがこのような感想をご自身のブログに書いてくださっている。

余分なことを書かないように、冗長に書かないようにということを意識した結果だろうか。もっとも、文才のない僕には豊かな表現の文章を書こうにも書けないが・・・。


 


本の出版を新たな展開へつなげよう

2019-11-28 | H 「あ、火の見櫓!」



「あ、火の見櫓!」 発売中 詳しくはこちらをご覧ください。

 2016年の忘年会の席上で「火の見櫓っておもしろい書籍化構想」が浮上して翌2017年2月から原稿を書き始め、「書籍化プロジェクト」がスタートしました。それから約2年半、2019年の9月末に「あ、火の見櫓!―火の見櫓観察記」という書名で自費出版することができました。 出来上がった本を手にした時の感動は一生忘れることがないと思います。

10月1日、この本を新たな出会い、新たな展開に繋げるという次のプロジェクトがスタートしました。



本を読んでいただいた方々の感想を掲載させていただきます(11月26日現在)。

◎ この本、話題になるはずです。とっても写真が多いので、まず目で楽しめます。そして文章が簡潔です。
  本当にここまで読みやすく、わかりやすくまとめられたものだと感心します。(ブログ友Tさん)

◎ いかにも平林君らしい超マニアックさで、着想も良く、実地取材も緻密で、感動します。消えて行く宿命の物を記録に残すことは貴重です。(大学時代の恩師)


◎ 火の見櫓って本当に色々あるんですね。写真がいいですね。(Uさん)

◎ これはすごい! 集大成ですね。絵が好いですね。(Eさん)

◎ おもしろかったです。これは論文ですね。それも卒論レベルを超えてます。(高校の後輩S君)

◎ 楽しく読ませていただきました。これからもより大勢の方に読んでいただきたい1冊です!(Cさん)

◎ スケッチがとてもすてきですね。スケッチだけで一冊作れるのでは?と思いました。 今はもうない火の見櫓も載っていて貴重な資料にもなりそうですね。(Yさん)


◎ 初心者にも判り易く、それでいて丹念な解説に脱帽致しました。(静岡県 Hさん)

◎ 分かりやすい文体で詳細にまとめています。(FM長野 Kさん 番組でのコメント)

◎ 消防団員の頃にさんざん登った地元の火の見櫓が紹介されていて、嬉しいです。 (Tさん)

◎ 面白いですねェ~! 火の見櫓って一つとして同じものがない感じですね。路上観察見上げ編ですね(笑)。各章頭の淡彩スケッチもすごくいいです!(いとこのH君)

◎ 火の見櫓、本当に興味深いです。(Kさん)


◎ 火の見櫓の魅力を通じて景観を語っているようにも感じます。(Oさん)

◎ スケッチいいですね。今度は個展ですよね。(S君 大学の後輩)

◎ 写真うまいね。絵は正確で遠近感と着色はさすが、OK!(O君 高校の同期生)

◎ マニアックですが、めちゃくちゃおもしろい世界(BWさん)

◎ 建築士の視点と、絵を描かれる方からの視点、そしてユーモアも交える文才が融合した作品のように思います。(Hさん) 


◎ 想像していたよりはるかに奥の深い素晴らしい内容だと感じました。(Mさん)

◎ ぜひたくさんの人に読んで頂いて、火の見櫓ファンが増えるように、また地区の文化や営みと建築の関わりみたいなことへ心を寄せ  てもらえる一助になって欲しいなと願っています。 素敵なご本を読ませて頂いています。ありがとうございます。(Sさん)

◎ 写真の素晴らしさもさることながら、精緻な図面のような論理的な文章もこの本のもうひとつの魅力だと思います。(Cさん)

◎ 専門の建築家としての解説や見かたと、柔らかな文章や地域文化も織り交ぜられ、とても楽しく拝見しております。 (Tさん)

◎ やはりスケッチ画がいい雰囲気出してますね♪ (Kさん)


◎ 専門家の視点は違うね。おもしろかった。 (Nさん)

◎ みんなが何気なくそこにあるものとしてさほど気にしていないものに注目して掘ってくのにすごい惹かれるんですよね。(Sさん)

◎ この本を幼なじみが書いたことに感動してます。(Nさん)

◎ スケッチ、好いね 味があるよ。今度は画集だね。 (Kさん 電話にて)

◎ 火の見櫓も極めれば素晴らしい。(Nさん 高校の同期生)


◎ これであなたも "火の見櫓!目に付いてしょうがない症候群" (Kさん 高校の同期生)

◎ 写真が豊富で、いろいろなタイプの櫓を解説、興味深く楽しい本です。(Sさん)

◎  ブログで拝見していたことも、本を読んでより理解することが出来ました。 素敵でオシャレな本。U1さんの水彩画、とってもいいですね。(Uさん)

◎ とても楽しく興味深く読んでます。火の見ヤグラーの熱い思いが伝わる本です。(幼馴染みのCちゃん)

◎ 思ったより、ずっと立派で素晴らしいですね。(中略)写真もたくさんなので、活字が苦手な私には助かります。写真集のようにみられますからね。(後略) (いとこのYちゃん) 
 


 


カフェトーク@スタバ

2019-11-25 | H 「あ、火の見櫓!」

 今日(25日)は有給休暇を取っていた。ワークライフのバランスポイントは明らかに変わってきている。そう、ワークを減らしライフを増やす方へ。



先週末注文していただいていた東京の方に本を送るために郵便局へ。

その後、渚のバルコニー、もとい渚のスタバで高校の同期生のKさんとカフェトーク。先日、本を2冊お願いしますというメールを受けて、スタバで渡す約束をしていた。社交的な彼女は友だちが多いから、その中のふたりから頼まれたのだろうと思っていた。訊けばふたりとも高校の同期生だった。他にも何人か平安堂あづみ野店で買い求めたという同期生がいる、と聞いた。うれしい。

本が売れない時代だというのに、何人もの人から購入していただき、同店のベストセラーに2回なっている。皆さんありがとうございます。


 


本の交換

2019-11-24 | H 「あ、火の見櫓!」

 山梨県は富士山を間近に望む某別荘地に大学の研究室在籍中に設計した山荘がある。設計に関わった恩師や大学院生ら懐かしい面々が久々に集まって、 楽しい一夜を過ごした。





恩師の近著『マナベの「標語」100』彰国社と私の『あ、火の見櫓!』を交換した。

「うん、これはすごい!」は恩師初見の弁。こんなことが実現するなんて。

それにしても先生(左)は若い。僕(右)の方が年老いて見える(でもないか)・・・。


 


あ、載ってる!

2019-11-17 | H 「あ、火の見櫓!」



 長野県の中信地域を対象エリアとする生活情報紙「市民タイムス」に火の見櫓の本を出版したことを取り上げていただいた。市民タイムスは地元ページを第1面にもってくる紙面構成をしているので、東筑・北安エリア版では写真のように1面のトップに掲載された。

本を自費出版した人を紹介する記事を時々目にするが、そのような記事と同様の扱いだろうと思っていたので、このように大きく紙面を割いた記事に驚いた。

なぜこのように大きく取り上げられたのだろう・・・。

今日(17日)の午後、読売新聞編集委員の鵜飼哲夫さんの「新聞書評と読書」という講演を聴いたが、鵜飼さんは講演のなかで、おもしろいと思ったことをどうやって伝えるか、その時は特別に大きくしよう、ということもあると記事の扱いについて語っておられた。

このことを聞いて市民タイムスの記者が私の説明に火の見櫓っておもしろい!と思ったのかもしれないなどと勝手に都合の良い解釈をした。自分の知らない世界を知ることの楽しさを誰でも感じると思うが、新聞記者はより強くそのように感じるのかもしれない。

このような記事を通じて火の見櫓に関心を持つ人が増えればうれしい。

それにしても大きく載ったなぁ


 


情報発信 紙媒体の有効性

2019-11-16 | H 「あ、火の見櫓!」





 今日(11月15日)の市民タイムスの17面に掲載された「地域のベストセラー」の第3位に『あ、火の見櫓!』が入っていた。今話題の『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治/新潮新書を押さえた結果にびっくりした。

月2回掲載される(と思う)ので今回は11月前半の結果だろう。下の写真の記事が10月31日のMGプレスに掲載されたことが効果的だったのではないか。紙媒体では読み逃すということがあまりない。朝刊を夜読むこともできるし、翌日以降に読むこともできる。今はラジオでも聞き逃しサービスがあるが、情報伝達の確実性はテレビやラジオに新聞などの紙媒体が優るだろう。



紙媒体の有効性を改めて実感する出来事だった。私が発した情報を多くの人が受け取ってくれている。このことがうれしい。

皆さん ありがとうございます。


 


FM長野「ラジモ!」で火の見櫓を語る

2019-11-07 | H 「あ、火の見櫓!」



 FM長野の「ラジモ!」という番組に出演して火の見櫓について語りました。放送は11月6日の夕方5時から約20分間でした。

radikoで放送を聴くことができます。FM長野のホームページのこのページを探してみてください。

聴取可能期限は11月7日の20:03までとなっています。


 私の辞書には不可能という文字も世辞という文字もありますが、番組で語っていただいた小林 新さんとダイナマイトマンダムさんの「あ、火の見櫓!」の書評を素直に喜びたいと思います。ありがとうございました。

 


FMまつもとで火の見櫓を語る

2019-11-06 | H 「あ、火の見櫓!」

 今月4日の夕方、FMまつもとの「夕暮れ城下町」という夕方の帯番組に出演し、火の見櫓について語った。ぶっつけ本番だったのにも関わらず、パーソナリティの山本広子さんの上手い進行のおかげで、話しがしやすかった。もっとも話した内容は既に地元紙の取材などで聞かれていることで、リハーサル済みという状態ではあったが。

千曲川氾濫の際、地元消防団員が半鐘を連打して住民に避難を促したということが、番組のはじめの話題だった。水害の惨状にはことばもないが、あの事で半鐘の有効性が示されたと思う。防災行政無線のスピーカーから流れる音声がよく聞き取れないということは既に私も何回か経験している。緊急時にはシンプルな情報伝達法が役に立つということは過去の災害でも示されている。火の見櫓が見直されることになれば良いのだが、時代の流れは変わらないだろう・・・(ということは話さなかった)。

2014年3月にもこの番組に出演したことがあり、その時のことを『あ、火の見櫓!』に書いた。このことを知った山本さんは大変喜んでおられ、番組でも話題に。

さて、次は6日、FM長野の「ラジモ!」だ(夕方5時からのコーナー)。



 


「あ、火の見櫓!」上梓から1カ月

2019-11-01 | H 「あ、火の見櫓!」

 「あ、火の見櫓! 火の見櫓観察記」を上梓してから1カ月経った。

9月末に305冊の本が自宅に届けられていたが、既に196冊手元を離れた。これにはびっくり。妹には「今どき本が売れるわけないじゃん」と言われていたし、自分でも内心そう思っていたので。

10冊注文してくれた大学の後輩がいる。私のブログの読者という方からも注文を受けた。テレビで放送を見たという方がネット検索をして私のブログにたどり着き、注文してくださった。電話でブログ友だちの声を聞くことができた。

本をスマートレターで送るために何回も郵便局に出かけたので受付の女性と顔なじみになった。本の製作費を振り込むために出かけた金融機関でカウンターの女性に「特殊詐欺チェック」を受け、本を呈示したが、その本を購入していただいた。全く予期しない出来事だった。

その後、妹にも10冊届けた。欲しいという人がいるので、と知らせてきた。

バロ友の皆さんから出版祝賀会を開いていただいた(過去ログ)。また、幼なじみが開いてくれた祝賀会では、久しぶりに痛飲した。

広報活動が功を奏したのであろう、平安堂あづみ野店でベストセラーの第7位になるという驚きの出来事も。

ここで改めて購入していただいた皆さんに感謝したい。「ありがとうございます!」



地元メディアにも取り上げていただいた、それもかなり紙面を割いて。


信濃毎日新聞の「MGプレス」(2019.10.31付)の1面及び3面  中日新聞の「旬」11月号(両紙ともタブロイド判の生活情報紙)

なんだか新たな展開が始まったような気がする。

浮かれることなく、地道に地道に。

 




 


FM長野で火の見櫓を熱く語る

2019-10-23 | H 「あ、火の見櫓!」



 今日(23日)FM長野の平日夕方の帯番組『ラジモ!』の「ジモトーク」というコーナーの収録に臨んだ。

ダイナマイト・マンダムさんと小林 新さんに火の見櫓について、自費出版した「あ、火の見櫓!」について語った。おふたりとも既に本を読んでいただいていたので話しやすかった。

前回(2016年11月 過去ログ)と同様、編集の妙に期待したい。

放送予定は11月6日(水)夕方5時から。


 「あ、火の見櫓!」 発売中 詳しくはこちらをご覧ください。


あ、やった!

2019-10-19 | H 「あ、火の見櫓!」




2019年10月18日(金)

 昨日(18日)の市民タイムスに地域のベストセラーが掲載された。なんと7位に『あ、火の見櫓! 火の見櫓観察記』が入っていた。うれしい。

わざわざ平安堂あづみ野店まで出かけていって、本を購入していただいた皆さん、フェイスブックなどで本を紹介していただいた皆さん、ありがとうございます。

まあ、最初で最後、たった一度だけの出来事だと思いますが、今夜は皆さんに感謝しつつ、ちょっとだけアルコール摂取をしたいと思います。


 


がんばれ、ヤグラ本!

2019-10-12 | H 「あ、火の見櫓!」



 Sさんが平安堂あづみ野店で「あ、火の見櫓!」を買い求め、お店の了解を得て写真を撮ってきてくれた。

がんばれ ヤグラ本! 目立て ヤグラ本! と応援したくなる。


平安堂あづみ野店で私の本「あ、火の見櫓!」がどのくらい売れたのか気になって担当していただいているHさんに電話した。

「残り2冊です」

びっくりした。4ヵ月で売切れるかな、と思っていたが2週間足らずで残り2冊になるとは。 

わざわざ書店まで出かけて本を買っていただいた方に感謝しなくては。

「ありがとうございます」

明日(13日)、追加で20冊届けることにした。これから恐竜のロングテールのようなカーブを描いて長く売れればうれしい。