久世光彦さんの追悼文を川上弘美さんが新聞に寄稿していたと思う。
『美の死 ぼくの感傷的読書』久世光彦/ちくま文庫久世さんはこの本の中で川上さんの文学を「光あふれる文学」と評している。この一文を読みたくて購入したのだが、結局通読した。
久世さんは『我輩は猫である』を五歳の時に読んだという、なんともすごい文学青年、いや文学幼児!?だった。 その久世さんが書いている。一ページ読んで誰の文章かわからないものを、私は文芸として認知しないことにしている。その点、「花腐し」の作者は、わずかしか小説を書いていないのに、たった十行でそれとわかる。そういった人は、若い世代では、川上弘美と町田康ぐらいのものだろう(後略)。
川上ワールドにぞっこんな私には嬉しい一文だ。 私は川上弘美さんの小説は、その雰囲気から春読むのがいいと思っている。新刊『夜の公園』中央公論新社 がどうやらまもなく発売されるらしい。いまから、こころワクワクなのだ。
ブログを始めたことをお知らせした知人、友人との間には線が一本増えたと思う。 「もともとあなたとの間に線なんか一本もありません!」そんな悲しいこと、どうか言わないで。