透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

通し番号

2006-10-13 | A 読書日記


○ 朝日新書創刊の広告 今朝の朝日新聞 (061013)

写真の通り、見開き2ページのカラー広告。自社の新書創刊の広告だから別にいいけれど・・・。

右の写真の下に「001」と番号が付いているのが分かる。これは刊行順に付けられる通し番号だ。今回12冊刊行された。従って「001」から「012」までの番号がついたことになる。

ところで、『愛国の作法』につけられた番号は「001」であって、「1」ではない。「001」としたことに意味があるのだろうか。この新書の総体というか総数を意識したナンバリングのシステムなんだろうか。そうだとすると3桁、999まではOKだが刊行点数が1000になった時にこのナンバリングシステムだと変更しなくてはならない。おそらくその先は1000、1001、1002という具合になるのであろう。ならば今回001ではなくて1から始めた方がよかったのではないか。

他の新書はどうだろう。ちょっと先輩の新潮新書も「001」から始まっている。文春文庫も然り。1年で100冊刊行されるとするとこの番号づけのシステムはたった10年しかもたない。

「0001」から始めると100年もつ。そうしている新書はないものかと探した。あった。講談社現代新書がそうだ。「0001」から始めている。ただしカバーデザインの変更後のことであって、以前は「1」から始めていた。

中公新書も同じつけかたになっている。手元の中公新書を見ると例えば『整理学』加藤秀俊には「13」という番号がついている。既述の理由で「013」とつけるよりはよいだろう。集英社新書は4桁の通し番号とA、B、Cなどのアルファベットの組み合わせのナンバリングがなされていて、分類や登録などについてシステマティックな考え方がされていることが分かる。

今回朝日新書が採用したナンバリングは、このような発想が無く、ただ前例に倣っただけなのかもしれない。別に番号のつけ方なんてどうでもいいけど。