民家 昔の記録 1980.07.22
いままで、昔撮った民家の写真を何回か載せました。民家は地元産の材料を使って地元の人たちの手で造るというのが基本的な姿です。白川郷の合掌造りの民家の大屋根の葺き替えに(「結」という助け合いの組織によって)地元の人たちが大勢参加する様子がテレビ番組で紹介されたりします。
今回は新島(伊豆七島)の民家です。新島では抗火石が採れます。この石が採れるのは日本では新島だけ、世界的にもあとイタリアのシシリー島だけです。軽くて断熱性に優れていますから、この写真のように新島では建築材料として使われています。加工性に優れているので定形材に加工して屋根に用いられています。おそらくブロック状に加工して壁材としても使われているでしょう。遮音性にも優れています。このような優れた建築材料が入手できる新島の人たちはラッキーです。
この写真を撮ったのは1980年7月の合宿の時。あの時一緒に出かけた仲間もみんなオジちゃん、オバちゃんになっただろうな・・・。