■ **国際金融には「国際金融のトリレンマ」という基本的な原理があるわけ。
ジレンマは日本語に対応するぴったりした言葉がないが、二つとも選択することはできないで、どちらか一方をあきらめざるをえないことです。トリレンマは、三つのものを全部うまく満たすことはできない、せいぜい三つのうち二つしか達成できないという話です。(中略)「固定相場制」「独立した金融政策」「自由な資本移動」という三つがあって、この三つというのはみんな望むんです。(中略)この中で普通の国が選んでいるのは何かというと、「金融政策は国内の景気に応じて自由にしたい」(「独立した金融政策」)ということと、「資本移動を制限して外資の参入を阻止しちゃダメだ」(「自由な資本移動」)ということの二つ。「トリレンマ」で、結果的に「固定相場制」がうまくできないから、変動相場制になっちゃうわけ。**
―日本経済の成長を阻んでいる犯人は・・・?
**それは日銀と財務省でしょう。日本銀行は世界中に「バカだ」と言われても、一人だけデフレで平気な顔をしているんだからね。日本の物価の上昇率が世界と違いすぎるというのは、いろんな意味で迷惑なんだよ。円高圧力もあるし、名目成長率が低いから税収が上がらない。**
ようやく読み終えた、というか字面を追い終えた。経済学を理解する能力が皆無であることを実感した。少しも内容が分からなかった。
長々と引用したが、このようにインタビュー形式で書かれている。小泉政権の経済政策の裏側なども書かれていて、経済が分かる人には面白いのではないかと思う。