透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

193 火の見櫓鑑賞マニュアル

2011-09-02 | A 火の見櫓っておもしろい


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 明日(3日)のミニミニ講座@カフェ バロにどんな方が参加してくださるのか、楽しみです。プレゼン用のパワーポイントの準備をなんとか済ませることができて、ホッとしています。

火の見櫓チェックポイント

火の見櫓鑑賞のツボ

ここに過去ログを紹介しておきます。


さて、今回は安曇野市穂高に隣接する北安曇郡松川村の火の見櫓です。先日所用で近くまで出かけた際、観察しました。この火の見櫓は生活道路の辻に立っていますが、このような立地は多いです。三角形の空きスペースに三角形の櫓。

1:櫓全体の印象  櫓の上方への絞り込みのフォルムはなかなかきれいです。櫓の絞り込みに対応して横架材の間隔が次第に狭くなっていますが、それも好ましいと思います。すっきりした櫓、という印象です。

2:屋根と見張り台  見張り台の手すりに鳥がとまっています。カラスではないかと思います。でも鳴き声を聞いていませんし、鳥には疎いのではっきりしませんが・・・。どうやら、見張り台に巣をつくったようで、床に木の枝がたくさんあります。写真で床がゴチャゴチャしているのが分かりますね。

屋根にも見張り台にも飾りは何もありません、機能に徹したシンプルなデザインです。屋根の外に照明器具が突出していないのも好ましいです。半鐘も付いています。もっとも、鳥が巣をつくってしまうくらいですから、使われてはいないのでしょうが。

3:脚部  シンプルにアーチ材を付けていますが、下半分以上がアングル単材になっています。脚に厳しい私としては、下端まで(基礎のところまで)アーチで構成して欲しかったと思います。このようなパターンが多いのですが・・・。

1 櫓のプロポーション ★★★★★
2 屋根・見張り台の美しさ ★★★★★
3 脚の美しさ 
★★

少し甘い評価です。