透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

週末読書の2冊

2012-02-03 | A 読書日記



 この時期、寒くてウォーキングをしようという気にはならない。が、昨日(2日)は、夕方丸善まで出かけた。勤務先から往復でおよそ5200歩。平日の込み具合が気になっていたが、全てのレジにお客さんが立っていた。

週末読書にと2冊買い求めた。

『五重塔入門』藤森照信 前橋重二/新潮社とんぼの本 掲載されているカラー写真がどれも美しい。室生寺の五重塔は土門拳の写真集でしか見たことがなかったが、この本にも掲載されている。境内の配置図も載っていて、本堂と五重塔を結ぶ階段などの位置関係がわかって興味深い。奈良県宇陀市室生、訪ねてみたい・・・。巻末の「卒塔婆からスカイツリーまで 五重塔2500年史」は五重塔の歴史がコンパクトにまとめられている。基礎的な知識として頭に入れておきたい。

『生命を捉えなおす 生きている状態とは何か』清水博/中公新書 カバーの折り返しにある本書の紹介文**分子の世界へと微視化を進めるだけででは生命の本質は捉えきれない。(中略)生命システムの普遍的な性質を「自ら情報を創り出す能力」という観点から捉える。そこから複雑で多義的な大脳や、環境の知的な働きの底に存在する法則性を動的に追及していく。知性の本質、意味論的な情報、開かれた組織への科学的アプローチの冒険が始まる。** 生命科学、脳科学に関する本は興味深い。

この2冊の他に『コンニャク屋漂流記』星野博美/文藝春秋と再読中の『空海 塔のコスモロジー』武澤秀一/春秋社を読了しなくては。明日の土曜日は内籐廣さんの講演会もある。多湖輝さんの話にでてきた「きょうよう」と「きょういく」(←過去ログ)があるか。今週末も用がある、行くところがある。