表紙に載っている給食のメニュー
1番上
クリームスープスパゲッティ
チョコシュガートースト
バナナ
牛乳
「先生、これも三角食べしなきゃダメ!?」(10頁)
2番目
にくみそソフトめん
ツナあえ
たいやき
牛乳
「昨日ばあちゃんが遊びに来たんだけど、おみやげがたいやきだった。」(34頁)
3番目
ミートパン
豆乳スープ
冷凍パイン
牛乳
「ミートパンって名前と実物のギャップに驚く。」(125頁)
■ 驚きました。学校給食って食の「プロ」の栄養士が献立を考えて、「プロ」の調理員が子どもたちのために愛情をこめてつくっているんだと思っていました。でも全国の学校給食の中にはプロが考え、プロがつくったとは到底思えない給食もあるようで・・・。表紙の献立よりもっと驚きの給食がこの本にはたくさん紹介されています。
学校給食法が巻頭に載っています。
第一条 この法律は、学校給食が児童及び生徒の心身の健全な発達に資するものであり、かつ、児童及び生徒の食に関する正しい理解と適切な判断力を養う上で重要な役割を果たすものであること(以下略)
第二条 二 日常生活における食事について正しい理解を深め、健全な食生活を営むことができる判断力を培い、及び望ましい食習慣を養うこと。
六 我が国や各地域の優れた伝統的な食文化についての理解を深めること。
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家庭の食事が問題だということは聞いていました。孤食、朝食抜きの子ども、夕食替わりのスナック菓子などなど。でも昼食は学校給食だからいいだろうと思っていたのです。3食のうち1食は栄養バランスのよい食事だと思っていたのですが、どうもそうではなかったようで・・・。
著者の幕内秀夫氏は子どもたちの健康のためには、完全米飯化が近道で現実的だと考えているとのことですが全くその通りだと思います。この本に紹介されている給食の主食をご飯にかえてみると、食事にはならないなあ、と思うものばかりです。全面的に賛成です。
ご飯にかえると副食もかわるでしょう。そうすれば学校給食法に合う給食になるように思います。実際、そうしている小学校も増えていて、12年前は約900校だったそうですが、現在は1800校を越えているそうです。
繰り返します。給食の写真を見て驚きました。この本に紹介されている給食がプロの栄養士が考えた献立だとは・・・。
『もっと変な給食』 幕内秀夫/ブックマン社 『変な給食』の続編