(再・492欠番) 松本市島立大庭
■ 3角形の櫓に円形の屋根と見張り台。屋根の頂部をどのように処理しているかは注目ポイント。この屋根では球状に処理している。これは松本市内の他の火の見櫓でも見たことがある。避雷針に矢羽形の風向計。屋根の下に中心を外して半鐘を吊るしてある。半鐘の表面はツルリンチョ。
見張り台の手すりには縦しげな手すり子、飾りっ気なしのシンプルなつくり。3方向に向けてつけられたスピーカー。見張り台の床直下にアーチ部材と反りのついた方杖。櫓の途中の踊り場は櫓の柱を結ぶ手すりと床で簡素なつくり。
脚部を構成するアーチ部材は柱部材の途中で終わっている。構造的に柱の下半分が単材というのはどうなのか・・・。いつも同じことを書くが、これは意匠的にも好みのタイプではない。
梯子のステップに2本の丸鋼、これは良い。全体的に錆が目立つ、これは残念。