透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

髪結い伊三次捕物余話 「紫紺のつばめ」

2016-02-27 | A 読書日記



 「黒部ダムカレー」全20店舗をクリアして、今度は宇江佐真理の髪結い伊三次捕物余話シリーズを全作品を読むことにする。カレーと時代小説とは全く関係ないが・・・。

文藝春秋のウェブサイトをみると、このシリーズは単行本と文庫本合わせて21冊発刊されている。とりあえず、文庫になっている作品を読もう。

ところで宇江佐真理というペンネームだが、『無事、これ名馬』新潮文庫の磯貝勝太郎氏の解説によると宇江佐はWeather(天気)から、真理はキューリー夫人の「真理を追究しなさい」という言葉から採っているそうだ。気まぐれな女性が真理の追究をするという意味なんだとか。わたしは「うえさ」だと思っていた。

「幻の声」のカバーには主人公伊三次とお文(おふみかと思っていたが、おぶん)の後姿が描かれている。「紫紺のつばめ」にはお文さんだけ大きく描かれていて顔も分かる。伊三次とよく似た顔だ。

恋仲のふたりはいずれ結ばれるのだろうが、それは何巻目のことだろうか。今年の春はこのシリーズを集中的に読むか。

どうもせっかちで・・・。


 


カオスな書棚 ブックレビュー1602

2016-02-27 | A ブックレビュー


「文系本」を収めたカオスな書棚 前後2列に並べている。余分なものを写さないように・・・


「理系本」の書棚 

 自室の東西2面の壁は床から天井までつくり付けの書棚になっている。東面の書棚に小説やエッセイなどを主とする「文系本」を収め、西面の書棚に技術書などを含む「理系本」を収めることにしている。きっちり分けているわけでもないから、理系本の棚に例えば建築家が書いたエッセイが入っていたりもするが。

ここ何年か読む本の大半が文系本だから、東面の書棚の本が増えていまやカオス状態。本を前後2列に並べ、上の隙間に横向きに入れている。

以前はリビングにもつくり付けの書棚があって、そこに文庫本を数百冊収めていたが、リフォームした時、撤去してしまった。その文庫本を自室に持ち込んだ時から書棚はカオスな状態に。

本には読んだときの思い出も閉じこめられているから(過去ログ)、書棚には自分の来し方が並んでいることにもなる。だから本は背表紙がきちんと見えるように整然と並んでいないといけない。でも半分は手前の本にかくれてしまった・・・。

廊下にも何年か前まで自室として使っていた部屋にもつくり付けの書棚や組み立て式の書棚があるが共に空きスペースはない。昨年廊下の書棚に収めていた建築関係の雑誌20年分くらいを知人に譲った。文庫本や単行本も知人に譲ったりもした。本を減らそうと考えたのだ。自室の床に平積みしていた本を空いた棚に納めた。だが机の上の平積み状態は未だ解消していない。


Yさんに譲った川上弘美の本


机の上の平積み状態は解消されず・・・

さて、2月のブックレビュー。読んだ6冊全て文系本だった。

『神々の明治維新 ―神仏分離と廃仏毀釈―』 安丸良夫/岩波新書
『無事、これ名馬』 宇江佐真理/新潮文庫
『火星の人 上』 アンディ・ウィアー/ハヤカワ文庫
『火星の人 下』 
『髪結い伊三次捕物余話 幻の声』 宇江佐真理/文春文庫
『地方消滅 創生戦略篇』 増田寛也・冨山和彦/中公新書

リビングの隅のワークスペース(などと書けばカッコいいが、ダイニングカウンターの端のこと。ここに電話やファクシミリ、パソコン、プリンターなどを置き、棚には時々参照する資料や読みかけの本などを並べている)からこの6冊を自室に持ち込む。

カオス状態解消の見込み全く無し。


裸を見られるより本棚を見られる方がヤダ ある女性が書いた週刊誌のコラムを読んだことがある(過去ログ)。

まあ、長い間ブログを書いていると知性痴性もバレてしまうから、書棚くらいいいか。ブックレビューも書いていることだし・・・。