透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

ブックレビュー 1608

2016-09-10 | A ブックレビュー

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■ 8月は宇江佐真理作品三昧月だった。

2の『見上げた空の色』宇江佐真理/文春文庫と3の『まち再生の術語集』延藤安弘/岩波新書は入院中に読んで、写真を病室で撮ったから、背景色がその他の写真とは違う。このグレイッシュブルーは病室の椅子の座面の色。 そう、何か背景になるものないかな~、と病室を見まわして目に入った椅子。

この中で印象に残った作品を1冊だけ挙げるとすれば『春風ぞ吹く 代書屋五郎太参る』新潮文庫。学問成就、恋も成就で、めでたしめでたしなストーリー。比して我が来し方を嘆いても仕方がない・・・。


 


645 大町市八坂切久保の火の見櫓

2016-09-10 | A 火の見櫓っておもしろい


プライバシーに配慮して小さな写真を載せた。

■ 大町を拠点に建築の設計をしている友人・T君のホームページにこの写真とほぼ同じアングルの写真が掲載されている。T君が設計した定住促進住宅・里山の家を紹介する写真だが、その右後方に火の見櫓が写っていることに気がついた(上の写真に写っているが分かりにくい)。T君に場所を教えてもらい、今日(10日)の午前中に出かけてきた。


645  八坂は山の中

火の見櫓は切久保地区の公民館の敷地に立っていることが分かった。そこには滑り台や鉄棒が設置されていたが、遊ぶ子どもの姿はなかった。

3角形の櫓に6角形の屋根と6角形の見張り台の火の見櫓。見張り台の床の高さは約8.7メートル。



とてもがっしりとしたつくりだ。半鐘の隣にサイレンが設置してある。



脚部は等辺山形鋼を重ねて丈夫につくってある。



サイレン鳴動装置を消防信号表示板とともに公民館の玄関ポーチの壁面に設置してある。火の見櫓に登らずして、サイレンを鳴らすことができるから、楽。このような対応も時代の流れか・・・。





週末東京9 「偶有性操縦法」

2016-09-10 | A 読書日記



■ 週末東京の記事はこれで最後にする。

OB会の今年の幹事は余興にクイズをした。3択問題に最後まで正解を続けた人が優勝。私は2位になった。賞品はクオカード
だった。

東京駅前のオアゾの丸善は東京するたびに行く書店。友人との約束の時間まで本を探す。『偶有性操縦法』磯崎 新/青土社を賞品のカードで買った。このところ買い求めるのは文庫か新書ばかりだった。単行本は久しぶりだ。

磯崎さんは新国立競技場の設計をめぐるドタバタ劇について、国際的な信用が堕ちてしまったことを憂慮している。

磯崎さんの文章は注意深く、じっくり読まなくてはならない。


 


84 週末東京8 OB会の二次会で

2016-09-10 | C 名刺 今日の1枚

84枚目 

毎年この時季に大学で所属していた研究室のOB会がある。ここ何年かその連絡をしてもらっているかなり後輩のTさん。私の役目は同期生にTさんからの連絡をメールで伝え、出欠を確認してTさんに伝えること。ということでお互い名前は知っていたけれど、今までOB会の会場で話をしたことはなかった。

二次会で名刺を渡した。

出席者のとりまとめという大変な作業を労をいとわずしてもらっているTさんに感謝。



週末東京7 「レバ刺しの丸かじり」

2016-09-10 | A 読書日記

 週末東京に出かけた3日の朝、あずさの車内で読もうと、買い求めておいた『レバ刺しの丸かじり』東海林さだお/文春文庫を持参した。

「週刊朝日」に連載中の「あれも食いたいこれも食いたい」をまとめて収録した本で、それぞれの食エッセイは6ページと短く、細切れ読書向きだ。

往きのあずさでは窓外の景色に火の見櫓を探すこともしていたので、読み終えることができなかった。
翌4日、茨城県小美玉市まで火の見櫓を見に出かけたことは既に書いたが、その時の帰りの電車内で読み終えた。

食に関し、普段ぼくが観察したこともないようなこと、考えたこともないようなことを東海林さんは観察し、考える


「とナルト、ナルトは」はラーメンに入っているナルトに関する考察。

**「あれを入れることにどういう意義があるんですか」**と東海林さんは問う。**
誰に向かって質問しているのか自分でもわからないのだが、強いていえば、ナルト当局ということになるんじゃないですか。**(16頁)とユーモラスに書いているが、これは読者への問いかけ。だから、**丼の中をのぞくと入っているんですね、ナルトが。そういうとき、あなただったらどういう思いになりますか。**(17頁)と続く。

メンマもチャーシューも麺もスープも強い必然で結ばれているけれど、ナルトはラーメンという組織の中で浮いている、と東海林さんは指摘する。なるほど、確かに。これ分かるなあ、と思う。

円形のナルトにあるミゾはどれも16個ということも書いている。ここを読んで僕はヒエ~、よく観察しているなあ、と思う。

先日食べたラーメンにナルトが1枚入っていたので数えてみた。確かにミゾは16個だった。2回数えたから間違いない。

とまあ、こんな風にいろんな食べ物について考察したエッセイ集で、とにかく面白い。

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しばらく前に読んだ同シリーズの『アンパンの丸かじり』にアンパンには表と裏があるという指摘がある。茶色が表で白が裏だそうだ。で、アンパンは十人が十人、いつも茶色いほう、すなわち表を上にして食べているという。確かに。私もそうする。東海林さんはなぜでしょうと読者に問いかけているが、答えというか、自身の考えは書いていない。

週末東京する際、あずさの中で考えてみたが、答えは浮かばなかった・・・。

なぜアンパンは茶色いほうを上にして食べるのでしょう?