透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

643 週末東京4 茨城の火の見櫓

2016-09-07 | A 火の見櫓っておもしろい

 **5本以上の柱タイプもあり得ますが、おそらく存在しないでしょう。わざわざ柱を5本、6本にする必要性がないからです。それでも何か特別な理由で、5本以上の柱の火の見櫓があるなら、たとえ遠くでも見に行きたいと思います。** 

14年1月に拙ブログでこのように書いたところ、「ありますよ」と、ある方からコメントしていただいた。どうやら茨城県に6本柱の櫓があるらしいということがその時分かり、ずっと行かなくては、と思い続けていた。

ついにその機会の到来。

4日(日曜日)、上野駅6時4分発の常磐線の電車で石岡駅に向かう。所要時間は約1時間半。駅からタクシーで向かった先は茨城県は小美玉市の市役所近くに立っている(はず)の6本柱の火の見櫓。国道6号を進み、タクシーの前方にこの火の見櫓が見えたときは感動した。あった!


643 撮影日160904

見張り台まで約18メートル、総高20メートル超の火の見櫓が国道6号と県道145号の交差点わきに立っていた。横架材が6角形だ。

6角形の櫓、踊り場も6角形、円形の屋根、円形の見張り台。






見張り台には6角形の見張り小屋がある。半鐘は撤去され、見張り台の床下にモーターサイレンが設置されているもよう。
6角形の横架材の入隅に火打を設置して補強し、変形を防いでいる。



踊り場の半鐘も今は無く、切妻小屋根だけが残っている。消火ホースを掛ける腕木を手すりに設置してある。





確かに脚が6本ある。アーチ形の脚とトラスの3角脚を交互に配置しているが、合理的な理由があるのか、恣意的なものなのかは分からない。



下から見上げる櫓、6角形! 



小美玉市のHPに、小川町と美野里町、玉里村の3町村が平成18年3月に合併してできたことが紹介されている。美野里町はこの火の見櫓が建設された昭和33年4月にはまだ村だったことがこの銘板から分かる。

6角形の火の見櫓があったなんて・・・、どうやら他にもあるらしい。こんなのがあるから、♪ やめられない、とまらない U1の火の見櫓巡り。


追記 191228 この火の見櫓は2019年1月に撤去され、現存しない。残念だ。