透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

1169 千曲市稲荷山の火の見櫓1

2019-05-02 | A 火の見櫓っておもしろい


1169 千曲市稲荷山 元町公民館 4脚4〇型 撮影日190501

■ カーナビ嬢の案内を無視してあちこちまわり道をしたが、ようやく稲荷山に着いた。

直線的に逓減する櫓、方形(ほうぎょう)の屋根、そして円形の見張り台。下にはらんだ方杖。櫓の上半分はリング無しの交叉ブレース、下半分はリング付きの交叉ブレース、そしてがに股。









時には下から見上げるアングルも。円形の見張り台に放射状の床下下地。



丸鋼ブレースの端部もガセットプレートとリベット接合している。


 


1168 千曲市桑原の火の見櫓

2019-05-02 | A 火の見櫓っておもしろい


1168 千曲市桑原 桑原地区農業研修センター 4脚4〇型 撮影日190501

■ 小雨が降り続いていて一向に止む気配がなかったが、火の見櫓巡りを続けた。



見張り台に5つのスピーカーが設置されているが半鐘が残されているだけましか。小さなプレートが取り付けてある。なんて書いてあるのだろう。



スピーカーが自治宝くじの助成を受けた備品ということのようだ。



脚部は建物に囲まれていてその全形を撮ることが出来なかったが、こんな様子。アーチ部材の形によって脚部の印象がずいぶん変わる。ロープで囲ってある。立ち入り禁止、ということだろう。


 


1167 千曲市桑原の火の見櫓

2019-05-02 | A 火の見櫓っておもしろい


1167 千曲市桑原 3脚4〇型 撮影日190501

■ 雨足が強くなる。カメラを上に向けるとレンズに雨粒が付く。令和初日は「火の見櫓巡り」と決めていたので出かけてきたが、控えるべきだったかな。

全形写真を見ると外付け梯子が歪んでいることが分かる。櫓も歪んでいるかな。8mくらいはありそうな見張り台までこの梯子を登るのは怖いだろうなぁ。全て平鋼の交叉ブレースを使っている。



3本の柱で4角形の屋根を支えるというのは見た目にも不安定で、落ち着かない。



看板が立て掛けてあって分かりにくいが、脚の付け根にはアーチ部材ではなく、下側を円弧状に切り取ったプレートを用いている。これだけで印象が変わる。


 


1166 千曲市八幡の貫通櫓

2019-05-02 | A 火の見櫓っておもしろい


1166 千曲市八幡 峯公民館 4脚4〇型 小屋貫通 撮影日190501

■ この火の見櫓は山裾にあり、遠くから見えていた。後方を長野道が通っている。勘を頼りに適当に狭い生活道路を進んで迷うことなく到達できた。冬の積雪時や路面凍結時の通行は大変だろうな。

傾斜地に何とか敷地を確保したという様子で、火の見櫓は消防倉庫を貫通している。久しぶりの貫通櫓だ。




屋根と見張り台の姿は前稿の火の見櫓とよく似ている。



傾斜地のために十分な広さの敷地が確保できない。この様子を見ると貫通櫓にする理由が分かるような気がする。





踊り場まで消防倉庫の妻側に梯子を掛けてある。踊り場部分の櫓の構成を見ると、梯子を掛けていない面に開口を設けるためのアーチ部材を用いている。上部の梯子の位置などから、梯子を掛ける位置を変更したと考えられるがどうだろう。




 


1165 千曲市八幡の火の見櫓

2019-05-02 | A 火の見櫓っておもしろい

■ 10連休6日目。休日に挿まれた平日は休日すると祝日法で決まっているようだ。で、今日(2日)はオセロ休日。

千曲市の戸倉上山田温泉を抜け、国道18号を北上する。カーナビ嬢の案内を無視して市内を巡る。遠くに火の見櫓が見えるとその場所に向かって適当に進む。


1165 千曲市八幡 4脚4〇型 撮影日190501



火の見櫓全体の形が整っていて、見張り台にスピーカーも無く、見ていて気持ちが良い。





屋根と見張り台、それぞれの形が整っていてバランスも良い。見張り台の床面開口の上部を見ると柱に水平部材を3方につけて安全対策をしてある。



櫓の中間部を見る。外梯子から櫓の中に入る開口の様子。この1面だけ構成がイレギュラーしている。下から上の梯子への切り替え箇所はこのような構成が人の動きに素直に対応していると言える。



脚部。がっしりと櫓を支えているということが伝わってくる。


 


1164 千曲市上山田の火の見櫓

2019-05-02 | A 火の見櫓っておもしろい

■ 筑北村と千曲市が境を接している自治体だとは知らなかった。両自治体はかなり離れている、と思っていたが、地図を見ると確かに境を接している。県道55号は坂上トンネルを抜け千曲市に入ると千曲川に向かって標高を下げていく。千曲市で最初に出合ったのがこの火の見櫓。坂道沿いに立っていた。


1164 千曲市上山田 3脚3〇型 撮影日190501


遅咲きの八重桜を手前に入れて撮ってみた(ただそれだけ)。



反りのついた3角錐の屋根。頂部には蝶の口吻を思わせる飾り、下り棟の先に蕨手。表面がつるりんちょ(平滑)な半鐘、よく見ると半鐘と記したラベルが貼ってある。

円形の見張り台、手すりの飾りの〇はよく見かける一般的なデザイン。梯子の先はもう少し上まで伸ばしておいて欲しかった。



踊り場は東信、北信方面でよくあるカンガルーポケット型。



脚部を見る。アーチ部材を柱脚まで伸ばしてあるのは好ましい。



近くのバス停は「八坂火の見前」。バス停の名称になっているということは火の見櫓の存在がそれなりに意識されているということ。


 
以前長和町で見たバス停「有坂火の見前」