透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

火の見櫓観察のアップデート

2020-01-03 | A 火の見櫓っておもしろい

 年末年始は9連休。後になって長い休みに何をしていたんだろう、とならないようにダイアリーに日々の記録をつけている。年末の4日間(28日~31日)は、このブログに掲載している火の見櫓の通し番号を振り直していた。今は一稿一基としているが、以前は必ずしもそうではなく、一稿数基ということもあり、何基か欠番があった。掲載した火の見櫓が1,200基以上もあるので、通し番号の振り直しは大変な作業だった。完璧な修正とはいかないが、以前より欠番等の不備を減らすことができた。 


茨城県筑西市にて 撮影日171103


南木曽町にて 撮影日131001

今年も火の見櫓巡りは続ける。だが、昨年までとは捉え方を意識的に変えていこうと思っている。火の見櫓をただ分析的に観察するだけで済ませるのではなく、地域とのつながり、地元の人たちとの関わり、というような視点から火の見櫓を捉え直したいと思う。だから火の見櫓だけを切り取るような無機的な写真はできるだけ撮らないようにしたい。

元日の夕方「芸能人格付けチェック」というTV番組を見た。この番組で抜群の成績を記録しているGACKTの「知識のアップデート」というコメントが心に残ったが、このコメントに倣えば「火の見櫓観察のアップデート」ということになるだろうか。昨年秋の本の出版を機に少し方針転換をしたい。上手くできるかどうか、やってみなければ分からない。慌てず、徐々に徐々に・・・。


 


「境界の日本史」を読む

2020-01-03 | A 読書日記

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 年越し本の『「街道」で読み解く日本史の謎』安藤優一郎(PHP文庫2016)を昨日(2日)長野に向かう電車で読み終えた。

初詣帰りに長野駅近くの平安堂長野店で『境界の日本史 地域性の違いはどう生まれたか』森先一貴・近江俊秀(朝日新聞出版2019)を買い求めた。このところ専ら新書本か文庫本だったから、久しぶりの単行本だ。

帰りの電車まで30分くらい時間があったので、長野駅構内のカフェで早速読み始めた。

境界という観点によって日本の歴史を捉えるのか・・・、なるほど。さまざまな境界が日本列島にはある。文化的な境界、政治的な境界、経済的な境界。都道府県を分ける明確な線状の境界もあれば、食文化のように必ずしも明確でなく、幅のある面的な境界もある。天気予報も日本列島に境界を引いて、いくつかのエリアに分けてしている。

日本列島にあるいろんな「境界」には前々から興味があり(過去ログ)、書店でこの本を見つけて即買いした。

この本で扱っているのは先史時代の生活文化(第一部)、稲作が弥生時代に到来・定着してから(稲作は縄文時代晩期には始まっていたという説もあるようだが)中世まで(第二部)。

今年の読書は日本の歴史本で始まった。