■ 日々変化に乏しい生活が続くと書くことがない。だが、同じことを繰り返す日常が続くことこそ幸せなことなんだ、と改めて思う。
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そんな日のために設けたカテゴリー「ぼくはこんな本を読んできた」。今回は『沈黙の春 ―生と死の妙薬―』レイチェル・カーソン(新潮文庫1974年2刷)。改めてこの本の内容を記すまでもないだろう。化学薬品による環境破壊を警告した先駆的な1冊、とだけ記す。
20代で読んだことが水色のテープが貼ってあることからすぐ分かる。残った文庫本には水色のテープを貼ったものが多い。処分する時、このことを意識してたのかどうか。まあ、若いころ読んだ本は取り出すことができない記憶の基層に残っているのかもしれない。それは今でもものごとを考え、判断する際にあるいは有効に働いているのかもしれない・・・。