透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「透明タペストリー」という商品

2020-07-14 | A あれこれ

 ブログを始めたのは2006年4月16日だった。その時に考えた到底ありそうにないブログタイトルを試みにネットで検索してみると、なんとヒット、考えたタイトルのブログが既にあった。それで、別案だった「透明タペストリー」というタイトルにした。透明なタペストリーは目に見えないから、壁飾りの役目を果たさない。毒にも薬にもならないような文章でいいから綴っていこうという想いを「透明タペストリー」というタイトルに込めた。



先日、「透明タペストリー」をネット検索すると、立川ブラインド工業というメーカーのホームページがヒットした。そこに次のような紹介文が掲載されていた。**新型コロナウイルス感染症の飛沫感染防止対策として、防炎性能を有した『透明ロールスクリーン』と『透明タペストリー』を6月22日(月)より発売します。**(同社ホームページより転載)

立川ブラインドは社名が示すようにブラインドを始めロールスクリーンやアコーデオンカーテン、可動間仕切などのインテリア製品のメーカーだ。

最近、上掲文にあるように、対面式の対応が必要なスーパーやコンビニのレジ、役所の窓口等々で飛沫感染防止対策として透明なスクリーンを設置しているところが多い。立川ブラインドでもこれを商品として6月から売り出したというわけ。

14年前、「透明タペストリー」というブログタイトルを考えた時、同名の商品が出てくるなどということは思ってもみなかった。スクリーンは本来視線や日射を遮るためのものだから、透明な製品はあり得ない。当時、飛沫を遮るなどという機能の商品の必要性を誰が想定し得たであろう。

ところがである。「ミヤシタパーク」のプロジェクトといい、この「透明タペストリー」といい、ぼくには予知能力がある? あるわけないか・・・。


 


光屈性

2020-07-14 | A あれこれ



 カウンターの前に置いた観葉植物のカポックで光屈性の実験、と言えば大袈裟か、確認をしようと思う。

先日読んだ『植物のすさまじい生存競争』田中 修(SBビジュアル新書2020年)では、**植物は「光のくる方向」を必死で探す ~「フォトトロピン」が光のくる方向を見きわめる**という見出しで植物の光屈性について解説している。フォトトロピンのフォトはフォトグラフのフォト、光という意味だと思う。

小学校(いや、中学校か)の理科の教科書に載っていると思うが、真っ暗な箱の中に鉢植えの植物を置き、箱の側面に小さな穴をあけて、生長を観察するというのは、極端な環境をつくってこの光屈性を知るというもの。それをもう少し緩やかな環境下でやってみようと思う。

それで、昨夜(13日)カポックの鉢の向きを180度変えた。写真の右側が東、写真には写っていないが、そこに窓がある。時々朝焼けを見る窓だ。今までこの観葉植物は東の窓から入る光の方向に生長していたが、向きを変えたため茎の先端が窓の反対側を向いている(*1)。

フォトトロピンなる物質のはたらきによって、茎の先端を東(写真では右)に向けるだろうか・・・。


*1 雨降りの早朝に撮った写真だから、東(右)の窓から光はあまり入っていない。カポックは部屋の天井照明を受けている。