透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「どくとるマンボウ航海記」北 杜夫

2020-07-23 | H ぼくはこんな本を読んできた

 今日(23日)から4連休! 東京オリンピックの開会式の予定日であった7月24日に合わせて海の日とスポーツの日、このふたつの休日が変更された結果だ。海の日は7月の第3月曜日から今日に変更され、スポーツの日は10月の第2月曜日から明日に変更された。

320

今日は海の日だから、「ぼくはこんな本を読んできた」も海に関係する本にしようと思い『どくとるマンボウ航海記』北 杜夫(新潮文庫1974年23刷)にした。

既に何回も書いたが、5月に本をおよそ1,700冊処分した。1,400冊あった文庫本も大半を処分した結果、250冊になった。

夏目漱石と北 杜夫、安部公房の文庫本はほぼ全てのおよそ80冊を残した。この3人の作品が残した文庫本の3分の1を占めていることになる。いずれ、この3人の作品も減冊することになるだろう。

北 杜夫で残すのは『幽霊』『木精』『どくとるマンボウ青春記』。この3作品に『どくとるマンボウ航海記』を加えるかも。いや『黄いろい船』も『楡家の人びと』も『少年』も・・・。北 杜夫には好きな作品が多い。

例によってカバー裏面の本作品紹介文から引く。**水産庁の漁業調査船に船医として乗りこみ、五カ月間、世界を回遊した作者の興味あふれる航海記。(中略)独特の軽妙なユーモアと卓越な文明批評を織りこんで描く型破りの旅行記である。のびやかなスタイルと奔放な精神とで、笑いさざめく航跡のなかに、青春の純潔を浮彫りにしたさわやかな作品。**