透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

1248 松本市和田の火の見櫓

2020-09-21 | A 火の見櫓っておもしろい


1248 松本市和田(JA松本ハイランド和田支所近く)3脚86型 撮影日2020.09.21

 中型の火の見櫓。生活道路沿いの敷地、駐車スペースの奥に詰所があり、その横、やや後方に火の見櫓が立っている。このような立地のために、残念ながら火の見櫓のある風景の写真を撮るような構図にはなっていなかった。

で、いきなり全形の観察。屋根と見張り台の大きさのバランスが良い。なだらかにカーブする末広がりのフォルムの櫓はやはり好ましい。



屋根頂部、風向計付きの避雷針の貫通部には半球状の冠蓋(かんがい)。3本の柱で8角形(*1)の屋根を支える一般的な方法、即ち柱で直接屋根を支えるのではなく、水平部材を介して支える方法を採っている。センターを外して半鐘を吊り下げてある。見張り台の床面に赤いモーターサイレンを設置してある。床面の出隅を反った方杖で突いている。



踊り場の様子。梯子の切り替え。梯子の側木の上端をまるく面取りしてあり、細やかな配慮が見て取れる。



脚部の様子。大きな円弧状の部材で脚を相互に繋いでいる。

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まだまだ近くに見ていない火の見櫓が何基もありそうだ。


*1 四角形、八角形と表記するのが一般的だが、このブログでは4角形、8角形などと表記している。


「君たちはどう生きるか」吉野源三郎

2020-09-21 | H ぼくはこんな本を読んできた

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『君たちはどう生きるか』吉野源三郎(岩波文庫2018年第83刷発行)

 およそ1,400冊あった文庫本、今年5月の減冊で250冊になった。残った文庫本は20代、30代のころ読んだものが多いが、この本を読んだのは一昨年、2018年の5月のことだ。

巻末に著者が書いた「作品について」という文章が収録されているが、それによると「君たちはどう生きるか」は1937年に出版されたという。岩波文庫に加えられたのが1982年。以降、版を重ねて手元にあるのは第83刷。何回も同じことを書くが、名著は読み継がれる。

**著者がコペル君の精神的成長に託して語り伝えようとしたものは何か。それは、人生いかに生くべきかと問うとき、常にその問が社会科学的認識とは何かという問題と切り離すことなく問われねばならぬ、というメッセージであった。(後略)**(カバーにある本書紹介文からの引用)


「ぼくはこんな本を読んできた」 本稿が95稿目。このカテゴリーは100稿で終わりにすると決めているので残すところあと5稿。


火の見櫓のある風景を描く

2020-09-21 | A 火の見櫓のある風景を描く

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松本市笹賀にて 2020.09.05

 旅行先でスケッチをするとすれば、線描から着色まで30分くらいにしたい。このことを意識して描いてみた。実際には線描に20分、着色に30分かかっている。

後方の山に余分な線を描いてしまった。電線、雲・・・。気になる線がいくつもある。まあ、スケッチには可もあれば不可もあるさ。


9月6日の記事 再掲